山の記憶 再び

「静岡のK」 山歩きの記録




コッフェル414 真富士山

2011-02-14 | Weblog
2011.2.13(日)

前日の12日(土)、静岡市街でも雪がパラつき、静岡平野を取り巻く低山も雪化粧した。
静岡では年に1度あるかないかの珍しい光景。その日が休日にあたる確率は極めて低い。

今日13日(日)の予報は快晴。希少の雪の休日、冠雪した安倍奥を楽しむため真富士山へ向かった。

冒頭写真は、真富士山山頂から望む富士山。











登山口に向かう前に、冠雪した竜爪山を見に静岡市葵区郊外へ向かった。

タイミングよくモルゲンロートに染まる冠雪した竜爪山と出合うことができた。









こちらは竜爪山の右側(東側)に位置する双耳峰・高山と富士山。











県道を登山口の平野に向かって北上。途中、冠雪した見月山(右ピーク)を撮影した。

身近な山に雪が積もるとワクワクする。

静岡市街は10年に一度ほどの間隔で積雪する。私が初めて見たのは小学生の時。
その時庭に雪が積もり、おやじ自慢の黒松が冠雪した。喜んだおやじは息子3人(私は次男坊)に小遣いをくれた。

静岡に雪が降ると、今でもワクワクするのはおやじのせいなのかな?












平野集落から林道へ。

地元ではめったに見られない樹氷が嬉しい。











登山口手前の、林道沿いの駐車スペースに車を置く。

舗装された林道は氷結の上に新雪が積もっており滑りやすいので、駐車スペースでアイゼンを装着して出発。

写真は林道から望む井川方面の山々。右奥の高峰は大無間山。










登山口は林道始点から6キロポイントのすぐ先。植林されたスギ林にある。

雪はスギの上に積もっているため、登り始めてしばらくは登山道の雪は薄い。











朝日を浴び始めた植林帯を行く。











植林帯を抜けた所にある岩に乗って望んだ岩峰。岩峰のてっぺんには真富士神社が鎮座している。











踏み跡のない、静寂に包まれた急坂を登る。











植林帯の中の分岐、ヲイ平。右は真富士山へのダイレクトルート、左方向へ真っ直ぐ進むコースは真富士峠経由の道。

冠雪した右ルートは何度か体験済みなので、今回は積雪期お初の峠コースを進んだ。











緩斜面を長く歩く右ルートに比べ、峠ルートは急坂を一気に登り詰める。

ヲイ平から30分ほどで到着した主稜線に位置する真富士峠。
左へ進めば第二真富士山を経由して十枚山以北のピークへ、右に進めば真富士山、竜爪山を経由して浅間神社へ至る。

今回はここを右折する。











登り始めからトレースはなくラッセルと言えなくもなかったが、
真富士峠を右折し主稜線を登り始めたら本格的なラッセルが始まった。

平均的には膝下、時に太ももに達する新雪が行く手に控えていた。











急坂をクリアし、真富士山山頂に続く緩やかな稜線歩きとなった。が、ラッセルは続く。











山頂手前のアセビのトンネル。











アセビのトンネルを抜けると、そこは真富士山山頂。

雪のシーズンに何度も訪れた山頂だが、今回ほど雪にビッシリ覆われた真富士山山頂は初めてだ。











山頂から東を望む。中央のピークは冠雪した浜石岳。背後に駿河湾と沼津、伊豆方面の峰々。











こちらは南の展望。右の双耳峰は竜爪山。冠雪した休日、竜爪山は多くの登山者を迎えていることだろうと思われた。











こちらは富士山。流れる雲に邪魔され、すっきりした姿を見せてくれなかった。











下りは直登コースをヲイ平に下るため、山頂から稜線を南下した。

ほどなく現れた分岐。雪ではっきりしないが、真っ直ぐ主稜線を進むと、最近ヤマレコで紹介されることの多い、富士見岳経由竜爪山への道、

写真右のヒメシャラ方向へ下る道は、急斜面をトラバースしてヲイ平へ向かう直登コース。今日はこちらへ下る。











真富士神社、俵峰、ヲイ平への交差点へ向かう急坂。雪は深い。











交差点から望む真富士神社方向。波打つ雪の高い個所は腰の深さがあった。
で、真富士神社参拝は断念しヲイ平に向かい右折した。











右折した先は急斜面のトラバース道。

進むと登山道を覆う雪面が左斜面に向かって塊になって崩れ、私も左急斜面に向かって引きずり込まれた。
そんな危険が3回ほど続いたので、このままヲイ平に向かって下ることはリスキーと判断、
下ってきた急坂を山頂に向かって登り返し、登ってきた道を下ることにした。











戻ってきた山頂。ラッキーなことに、富士山が全容を見せていた。











下山する道には私のトレース。自分が残したトレースを目安に下ったのは初体験。
自分の足跡が心強く感じられた。











下り、灌木越しに望む第二真富士山。











雪に覆われ、本来なら迷いやすい下り、
自分の足跡に導かれ、雪景色を楽しみながら、のんびり登山口へ向かった。

今回の積雪は例年になく多く、安倍奥はしばらく雪が楽しめそうだ。しかも、今日14日夜、安倍奥には雪が降っているようだ。

次の週末が楽しみだ。土曜日は出勤なので、日曜日の快晴を期待しながら、どの山に登るか楽しく悩み始めている。

コメントを投稿