山の記憶 再び

「静岡のK」 山歩きの記録




コッフェル464 権現岳

2012-08-17 | Weblog
2012.8.12(日)
翌週のN君たちとの鳳凰三山を意識し、リハビリ登山とはいえ、トレーニングにもなる登山を求めたとき、思いついたのが権現岳。
観音平から権現岳、三ツ頭を周遊するコースで、歩きでがあり、花が豊富だ。
写真は、今回のこのコースで最も勢いがあったチシマギキョウ。

しかしながら、7月29日の楽ちん竜爪山の次にいきなりこのコースは厳しい。実はこの間、家内とリハビリ目的の楽ちんハイクを楽しんでいた。











8月4日(土)は梅ヶ島の安倍大滝へ。駐車場から滝までは1.2キロの平坦な山道。
が、歩き始めてすぐに現れる二つ目の吊り橋は、高度感もありなかなかスリリング。
後続の家内は、私が渡り終えて、私が引き起こした吊り橋の揺れが100%収まってから、慎重に一歩一歩渡って来た。












しばらく通行禁止となっていた、豪雨で崩れ落ちた危険個所には、立派な橋が架けられていた。











滝に近づくと、気持ちのいい渓流が現れた。清涼感たっぷり。











そしてお目当ての安倍大滝に到着。
しばし瀑布の音と、滝壺から舞い上がる霧のような水しぶき?を浴びながら昼食タイムを過ごした。











8月11日(土)は久能山東照宮へ向かった。











1159段の石の階段は、一段一段の高さがほどよく、快適に歩を進めることができた。
しかし真夏の低所。しっかり汗をかかされた。











東照宮手前の階段からの展望。海岸線に沿って海側にはテトラポッド、陸には石垣いちごのハウスが連なっている。











最近、国宝となった社殿。周囲をのんびり歩いて家康の威光を味わった。
この後、下山し、静岡パルコの改装に伴い閉店セール中の好日山荘に行き、鳳凰三山用にレインウエアを購入した。
2着あるレインウエアが劣化し、身を守るために必需とはいえ、約4万円の出費はこの時期、清水の舞台だった。












楽ちんハイクで多少の自信を得て、8月12日に向かったのが、八ヶ岳権現岳。
午前7時過ぎに到着した、ガスに包まれた観音平は7割ほどの埋まり具合。満車で路肩駐車も覚悟していたのでホットした。











気持ちの良い樹林帯をゆっくり進む。











早速現れた可憐な花。これはツリガネニンジン?











マルバダケブキ。力強く鮮やかだ。











分岐の押出川。私にとって先が長いので、右、編笠山巻き道へ進み、青年小屋に向かった。











苔むした樹林帯は好きだ。











唐突に編笠山が現れた。











岩が積み重なる歩きにくい斜面を、家族連れが下ってきた。私は、青年小屋のテラスから眺めている。











「遠い飲み屋」の赤ちょうちんで知られる青年小屋に別れを告げ、権現岳へ向かった。
その先は高山植物の楽園だった。











ナナカマドの実。












オヤマリンドウ。












シナノオトギリは至る所で咲いていた。











振り返る青年小屋と編笠山。











登り始めは枯れていたゴゼンタチバナ、高度を上げたら花びらは健在だった。











岩で休む赤とんぼ。











いよいよ森林限界。両サイドにはシャクナゲとハイマツ。ホシガラスが出現し始めた。











中央に目指す権現岳。左ピークはギボシ。











これはホウオウシャジン?花名を特定できず。











ミヤマコゴメグサ。この花も元気に咲いていた。











キボシを巻く岩場が目前に。











花名、特定できず。











辺りには赤色、茶色のトンボが飛び交っていた。











開花間近のトリカブト。











タカネナデシコ。この花も元気だった。なでしこジャパンのようだ。










これもホウオウシャジン?










瑞々しいイワベンケイ。静岡では、こんな瑞々しさを“みるい”という。











岩場へ。











冒頭写真に使った、色鮮やかなチシマギキョウ(でしょ?)。その後ろには白いミネウスユキソウの仲間。











ミヤマダイコンソウ。











ひときわ白さが印象的だったミネウスユキソウ。











振り返る“遠い飲み屋”と編笠山。ガスがとれスッキリ望めたと思った瞬間…











ガスが押し寄せてきた。
狙っても撮れなかった赤とんぼが、けな気にも写真中央下部に、白いガスを背景にして写ってくれていた。かわいい。











岩場の核心部へ。稜線の二つの黒っぽいコブは先行者だ。











アルプス的なお花畑。  アルプスへ行きたい!という思いが募る。











可憐だ!











赤いイワベンケイ。やはり“みるい”ぞ。











ガスが晴れた!右に編笠山。左の尾根は下山で歩く小泉尾根。











花のコラボが愛おしい。











鎖場から望む権現岳。











ひっそりと咲くチシマギキョウ2輪。











権現岳と権現小屋。











旭岳越しに望む八ヶ岳核心部。左から阿弥陀岳、中岳。ガスがなければ、右に主峰・赤岳の雄姿。











権現小屋で一休みして権現岳へ向かう。











赤岳・三ツ頭分岐。権現岳へはここを右折する。











イブキジャコウソウとお花畑。











権現岳山頂。











タカネナデシコとイブキジャコウソウ。

































これから向かう三ツ頭への稜線。






















振り返る権現岳。こちらから見る権現岳が最も美しいという人がいる。











前三ツ頭分岐。ここから長~い下りが始まる。












至る所にシナノオトギリ。











“笹すべり”という名のある緩やかな下り坂を行く。











ようやくたどり着いた観音平への分岐。この後、よく整備された道を観音平へ。
観音平に到着したのは午後4時50分。休憩を含め、ナント約10時間の行程となった。

とは言え、何とか歩ききることができ、明日から向かう鳳凰三山への自信を得ることができた。











観音平からの帰りで望んだ富士山。天気予報は午後から雨、雷雨だっただけに、ラッキーな一日となった。
新調したレインウエアを使えなかったのは少し残念だったが…

現在、8月17日(金)20:40。明日は、04:45にN君宅集合。 
そろそろ山の準備を始めるとしますか!

4 コメント

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Unknown (松理)
2012-08-17 20:56:11
 復活してそれほど日数が経っていないのに,早くも10時間の山行とは!
 私なんてそんなに長い山行なんて数えるほどしかしたことがありません。
 それにしても,花が多いですね。私の八ヶ岳の印象は「花が少ない」だけに感心しました。
 明日からの鳳凰の報告も楽しみにしています。
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松理さんへ (静岡のK)
2012-08-17 21:24:26
早速のコメントありがとうございます。
以前のペースからすると2時間ほど余計にかかりましたが、歩ききれたことが嬉しい山行となりました。

明日からの鳳凰三山、一応リーダーとして臨みます。私のペースでゆっくり歩いてきます。
岩場に咲くタカネビランジ、鳳凰小屋周辺のヤナギランなどとの遭遇が楽しみです。
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完全復活! (賢パパ)
2012-08-18 04:22:20
松理さんも書いておられますが
>復活してそれほど日数が経っていないのに,早くも10時間の山行とは!

完全復活のご様子で安心しました。

今頃最後の準備中でしょうか?

天気が良くなるといいのですが・・・

私も先日雨具を購入しましたが4万円は無理なので・・・ワンランク下げざるを得ませんでした。

今回の鳳凰山でも出番がないことをお祈りします。
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賢パパさんへ (静岡のK)
2012-08-20 05:29:06
おはようございます。

鳳凰三山から無事帰還しました。やはり体力的には完全復活とはいかず、カメ足で歩いて参りました。

初日午後、激しい雷雨に見舞われ、新調したレインウエアに助けられました!

今から「一報」をアップします。
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