目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

トキどき応援団の活動に参加してきました

2008年06月02日 | 山羊日記・猫日誌
今年の秋、佐渡では(日本産は)絶滅した動物・トキを放鳥する、
というビッグプロジェクトがあります。
このプロジェクトは環境庁サイド(国レベル)で決まっています。

しかし驚いたことに、実際朱鷺サイドに立って(生態学的に、専門学的に)見ると「とても、こんなんじゃ飛ばせないよ!」という切実な実態を
新潟大学・農学部の本間航介先生は淡々とフィールドを歩きながら教えてくれました。

昨日の日曜日は、トキどき応援団の活動に参加してきました。
テーマは「放鳥予定地周辺の課題を知ろう」
この写真は、佐渡市が作った「朱鷺のエサ場のためのビオトープ」です。

まず、突っ込むところ
水がながれていない!

先生の解説によると大金(血税ですよ、もちろん)を使って、
ビオトープを作ったけれども、その後の管理を佐渡市は一切やっていないのだそうです。

水を流すこともしていないし、草を掃除するといったこともしていない。
だから小さな生き物が住めるような環境ではない、のだそうです。

ビオトープって草がぼうぼうはえていて、水がたくさんあって…
だから「自然にできて、自然に放置しておけばOK」なイメージがあるのかもしれませんが、

実は生き物にしても草にしても、水の流れにしても
複雑に計算して作り上げられるもの、なんです。
人がいきなり作って、「完全なるビオトープ(生態系)」なんてできるはずがないから、
「常に管理し続け、気づいた点は修正していかなくてはいけないもの」なんです。
(ビオトープ管理試験なんていう難しい試験だってあるんですよ)
そうでなければ、あっという間に汚濁したり、生き物が絶えてしまう。
「ダッシュ村」なんか見ても、ビオトープの水の流れを専門の人から教えてもらって変えたりしていますが、あんな感じです。


しかもこのビオトープ、管理のお粗末さだけでなく、
作り自体も生き物が住みにくい環境ということです。
ビオトープの周りを竹の柵を使って、いかにもナチュラルな雰囲気を醸しだしているのですが、
竹の枠にしても、間に挟まっている材にしても、
高さがあり、さらに垂直すぎて小さな生き物が、死んでしまう、というのです。

こういうビオトープや施設が、
国、県、市が(何十億の大金はたいて)作ったものに往々にしてある、
そう本間先生は切々と訴えていました。


今、今年の秋にむけてやるべくことは、冬のエサ場になる田んぼ、ビオトープを急いで作ること(それも公共事業レベルでなく、小さなNPO主体で)
でなくては、放鳥して早々に死んでしまうこともありえる、というのです。
「急務」、この言葉が切実に感じられるフィールド講義、市のビオトープでした。


トキどき応援団は、早々に餌場作りを活動に盛り込むそうです。
(すごい迅速な動きです)
お時間のある方、是非ご参加ください。


6月21日(土)  清水平トキの餌場づくり 

・ 時 間:8:30市役所新穂支所駐車場集合  16:00終了予定

・ 内 容:水路の掃除、畦の修復、草刈、田んぼ踏み、

・ 持ち物:汚れてもよい服装、帽子、(道具はこちらで用意します)、昼食、飲み物



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子山羊、やんちゃっぷりがす... | トップ | 岩パン! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

山羊日記・猫日誌」カテゴリの最新記事