目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

現場で活動する環境保護NGOさんとの電話

2012年04月09日 | 核のこといろいろ
ひさびさに「頑張れチョコレートケーキ」を焼きました。
去年の今頃、原発廃炉にむけて活動している団体への寄付を目的で半額以上を寄付する
目的で、何十ホールも焼きまくりました。
今年も頑張っております。


さて、昨日の夕方、国際NGOのグリーンピースの職員さんからお電話がありました。

内容は、十分な議論なしに行われようとしている原発の再稼動を待ってほしい
というメッセージをメールでも、文書でもいいからおくってほしい


というお願いでした。

そう、54基もある日本の原発の稼動も、あとは泊原発ひとつになりました。
しかし一方で、日本政府はなんとか、再稼動をしようと勢力を強めています。
そのために十分な議論なんてひとっとび。
「安全性は妥当である」と発言して、反対の声をあびてもいました。



NGO職員さんとの30分以上のお電話は、最初から最後まで原発に関する話でした。

その間に、私は知りたいことを聞き、あちらは伝えたいことを話してくれました。


子機と乳飲み子を抱え、授乳しながら、現場で活動している国際NGOの方との
30分の会話は、「希望にあふれた人と話しているなあ」と思えるもので
適切な表現ではないかもしれませんが、「楽しい時間」でした。


原発のことを話す時は、大抵「どうすればいいんだろうねえ」という雰囲気がつきまとい、
何をすればいいのかわからない、
閉塞感と焦燥感のいりまじった感覚が常にただよっていて、

希望が見えない暗闇の中で話しているような気持ちもありました。

けれども、現場で活動している人の発した言葉は、それと正反対のものでした。


電話口で言っている言葉は、かなりクサイセリフなのだけれども、
確実にいい日本にしてくために行動しているんだ、という自負と自信に満ちあふれていました。

と同時に、最近行った具体的な活動も色々と教えてくれました。


「福井県議会では、原発の再稼動を30分程度の議論で決めようとしていたのですが、
ボランティアの方を含め、多くの方のご協力で
福井の原発の再稼動を、止める決議にもっていくことができました」


「30分ですか?」
「そうなんです」

「どうして30分と断定されるのですか?」

「福井の県議会に、グリーンピースの職員やボランティアの方で傍聴に行き、
そして、ストップウォッチアクションというものをしました。
議会で、原発について論議している時間を、傍聴席でストップウォッチをつかって計り、
最終的に何分議論されたかをはかり、公表します。


議会は1日で終わるものでなく、2/24~3/16の
20日以上の長期にわたるものですから、
その間は、職員だけでなく随時ボランティアにも入っていただきました。


今回の議会は、福井県の歴史の中でも最も多くの傍聴が集まり、
114人分の傍聴席は満員で立ち見もでるほどの時もあったそうです。


(グリーンピースだけでなく、ジャーナリストやマスコミ報道者、一般市民も全国から
集まっていたということでした)→詳しくはコチラ


議員にとっても、満員の傍聴席の中でのプレッシャーは高く、
簡単には再稼動を決議することはできなかったのではないでしょうか」
と、いうことでした。

なるほど、人間心理に圧(プレッシャー)をかけることで、
再稼動の決議を「NO」に持っていった、ということでしょうか。


「でも、再稼動がのびただけで、決して廃炉になったわけではない。
これからも再稼動を認めさせないためにも、市民ひとりひとりが関心を持って
自分たちの問題として、この問題を注視していかなくてはいけない。


実際、議会が終わった後は、国はさらに再稼動について、力を強めています。
本当に、皆の問題なんだよ、ということを国民ひとりひとりが考えて行動していかないといけない。

そのためにも私たちは、活動していかなくてはいけないんです。」


「今年の夏を頑張れば、日本の未来がよくなる方向にむかえることができるんです」

そう言っていました。
なんて、大きな発言でしょう。
でも政治家とはなんか違う。

選挙活動のお電話のように、原稿を読み上げるだけでなく、
自分の中にあるボキャブラリーで、
話しているのが印象的でした。



「グリーンピースは15人の職員がいますが、その半分が今福井に入っていて
全力を、再稼動防止にむけて活動しています。」

原発の危険性を唱えたために、芸能界から追放された俳優の山本太郎さんも
グリーンピースに協力をして活動しています。


この電話の目的は、いっちゃえば活動への参加と寄付のお願いだった。
誰かにとっては宗教の勧誘のようで、他の誰かにとってはセールスのようで、
また他の誰かにとってはオレオレ詐欺のように思えるかもしれない。


でも、この電話は、私にとって、未来への希望を持てるお電話でした。




この電話で、寄付を追加で毎月1000円することになりました。
そのかわり、というわけではないが、ついでに、放射能汚染について相談してみました。


「佐渡沖の魚の汚染が心配で、個人的にでも民間の放射能の測定機関に調査をお願いしようと
思っています。
しかし、これは継続性が必要で資金も必要。
グリーンピースにそれを頼むことはできないでしょうか。


そうしたら
ボランティアに登録してくれたら、佐渡沖の魚をおくってもらって、
こちらのほうで(グリーンピースの放射能測定室)測定することが可能。

と言ってもらいました。
ついでにいえば、グリーンピース一機関だけの測定だけでなく、
第三者測定期間にも同様のお魚をおくって、信憑性を高めているということ。


願ったりかなったり!

早速、ボランティアに登録しました
3ヶ月に1回、調査をしているらしく、一番最近の調査では、
ベビーフードからも放射能が測定されたそうで、

九州のほうでも養殖魚に汚染値が測定されました(!)詳細はコチラエサに汚染されたものがふくまれていたのではないか、ということで、
この調査結果をもとに、自治体などに要望書を持っていくことも可能です。




できることの多さよりも、
しなくてはいけないことの多さを知る日々。

「できることはなにもない」と落ち込むことなんて全然ない日々。


今日からでも、明日からでもいいから、頑張ってみようと思います。
一筆の署名からでも。
署名はコチラから、一筆をお願いします。




今度は、友人から再稼動をやめるように求める署名用紙が届きました。
なんというか、日本ってばすごいですよね。これだけの事故の後なのに。
まともな考えで動ける人が、できるだけ動かなくちゃね。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hiroe)
2012-04-25 17:54:16
 この夏乗り切れることが重要なんですね。
よっしゃ~がんばるぞ~!
 わたしもグリーンピースに自分がやりたいけどできないことを代わりにやってもらっているので(調査など)、毎月微々たる金額ですが寄付しています。
 
返信する
Unknown (hiroeさんへ)
2012-04-28 08:20:58
コメントありがとうございます。
そしてお手紙もあろがとうございま~す。
グリーンピース、毎月寄付会員なんですね。
仲間だ~。嬉しくなっちゃった。
返信する

コメントを投稿