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目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

今回の地震で注目すべきは、まさに本震が原発の真下で起きていること

2007年07月21日 | 核のこといろいろ
佐渡の自然について語るメーリングリストの中で
知り合いの地学の先生が、今回の原発のことについて
地学の観点から、解説してくれました。
それが、かなり目からウロコな話でした。
(なんだか、最近はしょ中原発ネタでごめんなさい。)

以下地学の先生の、ためになる原発のお話です。


今回の地震で注目すべきは、まさに本震が原発の真下で起きていることです。

 新聞をなどを見ると、震源に×が打たれていて、その位置は確かに原発から
9Km離れています。これが誤解の元なのですが、これを見て地震は原発から
9Km離れて場所で起きたと理解してはいけません。

             詳しく説明しましょう。


(その1)
地震は地下の岩盤の破壊現象ですから、破壊は点にならずに面となります。棒
を曲げてボキッとやればなかり複雑な破壊面ができますね、そんな感じ。この
複雑な面を簡単に1枚の長方形に近似すると、今回の地震は

 幅約20キロ、長さ約30キロの長方形が斜めにでき、この破壊面が今回の
地震おこした断層です。そしてその動きは、斜めの面の
上盤が最大約0.7メートルほど下盤に対しずりあがったのです。
             
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070718k0000m040121000c.html
   
(その2)
この斜めの破壊面の最初に破壊がおこった位置(点)が震源です。最初の破壊が
起こった点が9km離れているだけです。では破壊のおこった面と原発の位置の
関係はどうなっているのでしょう。この破壊面(ずれがあるので断層という)の周辺
では小型の破壊が次々と起こり、これが震源域です。地震直後の余震の起こった場所
を余震域と言いますが、地震直後は震源域と余震域がほぼ一致しますから、余震域を
地震を起こした断層とみていいことになります。

 http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/niigata070716/
 この図の赤い点が分布する長方形の下に動いた断層があります。



(その3) http://photos.yahoo.co.jp/ph/baumsado/vwp?.dir=/c064&.dnm=77a7.jpg&.src=ph&.view=t&.hires=t 
 この航空写真の「日本海」と「越後線」の字の間に白く見えるところが原発です。
 赤い点が分布する範囲と原発の位置をよく比較してみましょう。原発は赤い長方形
 に端で重なることがわかります。



(その4)
 地震を起こす断層は繰り返し動くので活断層と呼ばれます。つまり、活断層の
うえに原発があったのです。



(その5)
 この原発は当初から、地盤の活断層問題が議論されてきました。
 たとえば参議院で行われた活断層の存在についての質問の例は以下のとおり

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/syuisyo/161/syuh/s161007.htm


(その6)
 これに対し原子力安全委員会の回答は以下のとうりでした。

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/about/ugoki/geppou/V22/N08/197706V22N08.html
 活断層は存在せず、活断層の存在を主張する人たちの見ている断層は
 地滑りによるものだと笑っていたのです。


(その7)
 どちらが正しいかったの結論がでたのです。こんなに早く結論がでるとは
 思わなかったけど。


CNNが報じた地震直後の「白い煙」は何でしょう。日本のメデアでは油火災の
 「黒い煙」は報道されていますが、なぜか黒い煙はありません。どこにも。

 火山噴火では、 「白い煙」は水蒸気です。一次冷却水はどうだったのか
 真実を知りたいと思っています。


この先生の真実を求める姿勢に感動!
佐渡高校は素晴らしい先生をお持ちです。


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