目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

JA佐渡女性部もあげている再稼働への疑問の声

2016年10月04日 | 核のこといろいろ
JA佐渡女性部にかつて所属していた頃がありました。
その頃のご縁を感じ、
そして積極的な「原発はいらない」の声に触発され、
女性部大会の講演会を傍聴しにいきました。


佐渡の農家の女性のおそらくほとんど(たぶん)が入っているであろう、
島内でも大きな団体である女性部が
はっきりと「原発はいらない」という明言していることの意味は大きいと思います。

会長の挨拶の中で(もちろん女性)
私的に大変インパクトの強いお話をしていました。


「佐渡の対岸の柏崎原発にひとたび何かあれば、
風評被害だけで佐渡は大きなダメージを受けることは必定です」


『おお!すごい。福島をきちんと見ている!」(私、心の声)


「電力が充足しているにもかかわらず
原発再稼働は着々と進められています。
柏崎原発から50キロ圏内の佐渡、事ここに至っては、
国・電力会社の政策・方針に疑問を持たざるを得ません」


「言い切っている!すごい!」(心の声)


「世間一般では賛否両論ありますが、
私たちは、原発についてどれほどの
知識を持ち合わせているでしょうか」
どんな問題があるのか、
福島のその後のことも知り得ていないのも実情です。



「そうだそうだ!」(私、心の中で大きく拍手!)


「柏崎原発のみならず、原発が人の暮らし、
環境、経済にどのような影響をもたらすのか、
その実態を身近に感じないまま、
ただ漠然とした知識と不安を抱えているだけではないでしょうか」




通り一遍の挨拶で終わると思っていたけれども、
この話には耳を大きくしました。
その通りだと、本当に思ったからです。
漠然とした知識しか与えられないままに、マスコミの流れにのせるがままになっている、ならざるを得ない
ような流れに、彼女たち、農家の女性の人たちはきちんと疑問を呈していることに
心から拍手しました。


女性の力だと思いました。
もっといえば農家という常に弱者としての扱いを受けている立場の
人間としての声ではないか、と。
権力者には言えない強い言葉です。
こんなにまでストレートな言葉は、なかなか言えない。
男性の口からはなかなか言えない。そう思いました。




そして、この日の講演では
「福島原発被害救済新潟県弁護団」の団長弁護士さんの遠藤達雄先生
のお話がありました。


原発の元になったラジウムの発見者の話から…

(画像はキュリー夫妻。日本では有名だけれども、祖国ポーランドではあまり有名ではないらしい。
原子力爆弾の元となったラジウムの発見者ということで、
大きく取り上げないらしいけれども、そうだとしたら日本との国民性との
大きな違いを感じます)



原発の現状の話や…


福島原発内の現場の話や(貴重な写真です)



難しい話でした。


ある程度の知識がないと聞けないのはないかな、と思いました。

そんな中でも、特に印象深かったのは、
福島原発の被害で、避難をせざるを得なかった乳幼児を抱えたお母さんが
書いた弁護士さんへの手紙を読み上げた時でした。

長文にわたる手紙の全ページ読んだし、早口だったしで、
全部聞き取れたわけではないけれど、
その内容は大変なものでした。

事故がおき、まともに避難道具すら用意できないままに
親族の家に身を寄せたけれども、気を使うばかりの慣れない避難生活のストレスで、
おっぱいが全くでなくなったこと、
そのおっぱいの元の食事も何を食べればいいのか、まったく情報がない中で
混乱続きの精神状態だったこと、

そしてそれが何ヶ月も続いてなお、終わっていないこと。


被害をあわせた東電や政府に、自分のこの状況が見えていないことが
悔しくて仕方ないということ。

それは、涙なしでは聞けない、
本当に切ない手紙でした。

弁護士さんは「私は反原発派ですし、そういうつもりで聞いてください」
と念を押されていました。





どこの原発なのかはわかりませんが、風景として、かなり異様なものと思いました。





新潟県には、今なお福島に戻れない方が大勢おられるそうです。
佐渡にも34名の方が居住されているとのことです。




会場の外では、婦人部の女性の方が作った農産物も販売されていました。
地場のものが、いつまでも心から安心して食べられる、
そんな「当たり前の」場所であってほしいです。




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