堀川 惠子 (著) 講談社刊 2024/11初版 328P 1980円
amazonではベストセラーがついてる。腎不全から人工透析の末にNHKプロデューサーの夫を亡くした闘病の本。著者は1969年生まれのジャーナリスト・ドキュメンタリーディレクター・ノンフィクション作家と多才なお方だ。ノンフィクション三賞(講談社ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞)すべてを異なる作品で受賞した現役の作家は著者のみだそうだ。ご主人は60歳と3か月でお星さまになられたが 早すぎる。本書出てすぐの時に日経の書評で見て読みたいと思ったが まあお安くは無い。本書二部構成になってて 前半は闘病記 後半は人工透析患者の緩和ケアやら腹膜透析の最新の情報が満載。あたしは心臓血管で死にかけたわけだが 普通の人は無難に老いて亡くなるが あたしは精神科やら心臓血管外科やら神経内科のお世話になってるので他人ごとではない。まあ急性大動脈解離で死にかけたときは 無傷で生還できるのは3%くらいで 助かってもなんらかの障害が残るので覚悟しといてください・・だったらしい。意識が戻って回診の時に足が壊死して腐ったら切断します・・と言われた経験もあり 透析でも足が壊死・・てあるのか・・とこれも他人ごとではない。本書に徳洲会が何度も出てくるが 徳洲会西東京の主治医の鈴木さんが名医だったから生きてるが 腕が悪けりゃお星さまだから たまたま運が良かっただけのようだ。 彼はその後京都の福知山で活躍されてるらしい。逸れたが 心臓血管がらみの本は何冊か買ったが なんで人工透析の?なのかというと 大動脈解離でも後遺症で糖尿や腎不全で透析になる可能性が高いので覚悟しといてください・だったし 京都でおつきあいのある仕出し屋さんの奥さんも人工透析だからだ。ご主人も今年冠動脈のバイパス手術をされて心臓血管外科お仲間だったりする。本書新本を買うつもり。あたしは1日半で読んじゃったが 彼女は仕事もあるし10日では読み切れないだろう。健康な人には へーそうなんや・・で終わる内容だが 大きな病気した人には切実な内容なので一読をお薦めしたい。しかし バナナ食べたらカリウムで確実に死ぬとか透析で老廃物と共に水分も抜かないと腹水がたまって呼吸不全になるとか 1日の水分量は500CCで・・とか 知らないことばかり。お世話になってるんで京都に行く時に時々差し入れしてるんだが これ大きなお世話になってるかもなぁ・・と思うと情報は大事だな・・と思う。