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裏庭のまぼろし──家族と戦争をめぐる旅

2025-04-20 20:46:10 | メンタルヘルス

石井 美保 (著), イシイ アツコ (イラスト) 亜紀書房刊 2024/7初版 260P 1980円

著者は京大人文科学研究所教授の文化人類学者。2020年の夏、アジア・太平洋戦争で戦死した大叔父の遺した手紙を手にしたことから、戦争と家族史について調べ始めるたそうだ。エッセイというよりノンフィクション。このエッセイの挿画を描いている銅版画家のイシイアツコとは実の姉妹。これも日経の書評から拾った本。なんか本に呼ばれた。話はそれるが 友人のねこさんが新聞やら雑誌の配達と返本を扱う会社でバイトしてたんで 最初は新聞も雑誌も読み放題だったのだが雑誌の扱いを止めたそうで 今は新聞だけ。実家はずっと朝日だったのだが個人的には 朝日は偏重してるし 読売は大衆迎合しすぎて 最近読んでるのが日経だけ。まあタダで読んでるから文句は言えないんだが ねこさんのバイト先の会社が中央線北側の少し奥まったところに移転して 結果ねこさんが辞めたので もう日経は読めないが 図書館で読める。書評は毎週土曜なので週一は図書館に行く必要が出てきた。日経はおじいさんの間で取り合いになるそうで困ったな・・と思ってたら日経のサイトにあるので無料会員登録してあるので 何があるかはわかるのでそれでもいいかと。戻るが 本書は軍国化していく戦前の日本 大東亜戦争の戦中 戦後の復興する前の話。子供のころの大阪の造り酒屋の実家のころの話とか大叔父の話 大戦中の台湾・沖縄の記述があって あたしも母方が戦前台湾で果樹園経営してたこともあり手に取った本。もっとも祖父母は三重県の津で木工工場やってたくらいしか知らないので 台湾時代は曾祖父の時代かその前かはよく知らない。本書を一言で要約すれば14章の終りの方にある次のフレーズに集約されるだろう。 ”いまそれは、私の知らないうちにこの場所に生きて去っていった人たちの、いまここにいていつかはいなくなる人たちの、いまここに存在しているものたちすべての、まぼろしのような儚さのせいかもしれないと思う。年月というもの。生死ということ。” みんな今を大事に生きなければ・・ 派手な本ではないが じんわり沁みる本。個人的にはお薦めしたい。

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ドル安来りて笛を吹く (ストライベック)
2025-04-22 07:13:01
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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