遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

息白し

2021-12-28 16:57:00 | 日記

令和3年12月28日(火)

息白し : 白 息

冬は空気が冷たいので吐く息が白く見える。

気温や天候に依ってはっきり見える時とそうでない時が在る。

犬や馬、時に寒冷地の丹頂鶴なども吐く息は白い。

真冬のこの時期、一歩外に出た途端に吐く息はまっ白い。

道行く人々の息が白く光る様に靡いて見える。

此の処に厳しい寒さを実感する。悴んだ手に白い息を吹きかけ

手を擦り合わせる。

厳しい寒気の中で息づいている温かな体温を改めて確かめられ

る瞬間である。

最近では「白息」という使いかたも見られるが、元来は大気が

冷えて息が急速に細かい水滴となって白く見える現象そのもの

を表す季語であると言われる。

コロナ過の中に在って、道行く人々の殆どがマスク付けて居り、

私の様に眼鏡をかけている人は、寒気に当たると直ぐに眼鏡が

曇ってしまう。其のたびに眼鏡を外し拭き取らねばならない。

曇り止めもあるが、忘れる事の方が多い。

逆に、出先から暖かいラーメン屋等でもこの現象に出くわす。

この一瞬、洩れ来る息の白さを感じ、あらためて外気の寒さに

震えて居る、、、、、。

 

今日の1句(俳人の名句)

白息のつづくかぎりの生身かな   渡辺 恭子


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