遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

清 明

2023-04-05 15:51:34 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年4月5日(水)

清 明 

二十四節気の一つ、春分から十五日目で太陽の黄経が15度を指し
陽暦の4月5日頃にあたる。

清浄明潔を略したものといわれ、天地が清々しく明るい空気に満ち
てくることをいう。

燕が海を渡ってやってくる頃、木々には若葉が見え始める。
うららかな日和に誘われ、タンポポの周りには蝶々が舞い踊る。

清明祭 : シーミー、ウーシーミー(御清明)

二十四節気の清明の季節に沖縄で行われる「墓前祭」のこと。
祖先の墓に参り、墓の清掃(草むしり等)をし「掃墓節」とも。


清明祭は、中国で十七世紀中期の康熙帝(コウキテイ)の頃に始ま
ったものが、沖縄へは十八世紀半ばに伝わったといわれている。
都市を中心に農村の隅々にまで行われ、燃え立つ緑の中「亀甲墓」
「破風墓」の前に家族や一族がうち揃う。

墓を清掃、墓前に食事(豚肉料理、餅、菓子、果物等)を供える。



御香・紙銭を焚いて、あの世の人達と伴にご馳走をいただき、泡盛
を酌み交わし、一日中墓前で楽しむ。


俳人の夏井いつきさんの著書:絶滅寸前季語辞典に「清明」の記述
が在ったので紹介したい。
清明 : 晩春、時候 二十四節気の一つ、陽暦4月5日頃。
【4月5日ともなれば桜も咲き、空には光が溢れ始め、まさに清々
しい明るさに包まれた季節となる。「セイメイ」という語感もまた
軽やかな響きだ。先だってのロケで、農機具工場「イセキ」へ出
いた。トラクターや籾の乾燥機などを作っている、製造ライン辿り
ながら一句という。とんでもない趣向だ。巨大な磁石で吊り上げら
れた鉄屑が炉の中に落ちて行く様や、真っ赤に溶けた鉄が流し込ま
れる迫力や、大型の溶接ロボットの見事な動き等を見ながら俳句を
作るのだが、この手の場所に連れて来られて一番苦心をするのは、
季語のあしらい方。完全なる取り合せ勝負となる屋内の吟行の現場
となれば、「ア、コリャコリャ」と踊りたくなるほどの難しさだ。
やっと全行程を撮り終わり、屋外に出たときの咲き始めた桜の若木
が、目に飛び込んで来た。正面ゲートに続く広場の掲揚台には、春
の風にはためく旗。その向こうには、きらきらと淡い光を満たした
青い空。「ああ!季語ってやっぱりエエなあ」と声に出して呟いた
ら、カメラマンの三好さんが笑い出した。
(夏井いつきの著書:絶滅寸前季語辞典、「清明」より引用した)

今年の季節の移ろいの速さには驚かされる。4月早々に桜の開花
を知らされ、満開、、、、、落花も激しく見頃は既に、、、、
小学校の校庭の桜は既に半分以上が葉桜となっている。
明日、小学校の入学式が予定されるが、残念ながら雨天の予報。
式典は講堂で執り行われ問題はないが、、晴天の桜の下での記念
撮影は、、、、、、。


今日の1句(俳人の名句)

清明やミドリ十字のはためける   夏井いつき


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