平成30年5月24日(木)
虎が涙雨
陰暦5月28日の雨、この日は曽我兄弟が
討たれた日で、兄十郎の愛人であった大磯
の遊女虎御前がその死を悼んで流した涙が
雨となって降るという伝説に基づく季題。
5月22日 東京記者クラブに於いて、
日大アメリカンフットボール部の選手が
関西大学との定期戦での悪質タックルに
より相手QB選手を負傷させた件での謝罪
会見を行い、侘びを行い、自分自身の進退
を発表した。坊主頭で全身をさらけ出して
真摯に会見し、全国視聴者の共感を呼ぶ。
日大選手の会見(中日新聞より)
一方、それまで関与を全面否定していた
日大監督、コーチが急遽日大に於いて会見
を開き、選手への反則指示をしていないと
改めて関与を否定した。
監督、コーチの会見(中日新聞より)
これにより、益々「火に油」でマスコミや
世論の総批判を浴び、終日ニュースを繰り
返して居ります。
今回は選手との間に言葉の「乖離」が在った
と述べ、マタマタ訳の判らぬ表現を、、、
乖離 : かいり、そむき離れること。
人の心の乖離、解け離れる状態
先に、「森友、加計学園問題」の折りに、
「忖度」と言う言葉が繰り返され、昨年の
流行語に選ばれました。
忖度 : そんたく、他人の心中を推し量る
推察する。
この言葉、以前は父の心、母の心を思いやる
等と使っていたのが、最近では使い方を政治家
や団体等 組織の上司や上層部の気持ちを予測
して行動する。 亦、得意先の意向を忖度して
取り計らう等と悪用?される様になった。
今回の日大選手の件でも同様に、、
「空気よ読む」: その場の雰囲気から状況を
推察する。
つまり、自分は何をすべきか、すべきでないか
相手のして欲しい、欲しくない事を憶測して
判断する。 選手を追い詰めて行った様です。
亦、監督やコーチには「贖う(あがなう)」
在るものを代償にして報酬等を手に入れる。
会見を見て、双方のこんな感情が見えます。
斟酌 : しんしゃく、相手の事情や心情を
汲取る。
日大の選手には、こんな心の優しさが、、、
この件を見て、「森友、加計問題」に対して
昨年或る作家が「ナチス高官のアイヒマン」
を例に取り論評していたのを思い出しました。
戦犯としてホロコーストに於けるユダヤ人の
大虐殺での裁判でアイヒマンは「自分は何も
命令しては居りません、 ただ指示に従った
だけです、、、」と述べる。
人間は群れの中で生活し安心を得る。群れの
中では一緒に暴走し、過ちを犯す。
群れから外れた時、何かがオカシイと気づく
「一体誰が悪いのか、、、、、でも判らない
だから責任の所在が曖昧になる、、、」
群れとは、学校、社会、、、地域や共同体、
行政、国家等、、、
群れから外れると孤立するかも知れないが、
声を挙げて発言すれば必ず参道者が現れる。
これが今回の日大の選手ではないでしょうか。
大学の頃には、マダマダ所信を忘れずですが
社会に出て働くと「贖う」という言葉を嫌
でも覚え、周りから強要される様です。
このままでは益々「贖い」が増え続け、、
大人達も所信忘るべからず、官僚、政治家
の皆さんも勇気ある声を、、、、。
今日の1句
夢絶たる二十の無念虎が雨 ヤギ爺
虎が涙雨
陰暦5月28日の雨、この日は曽我兄弟が
討たれた日で、兄十郎の愛人であった大磯
の遊女虎御前がその死を悼んで流した涙が
雨となって降るという伝説に基づく季題。
5月22日 東京記者クラブに於いて、
日大アメリカンフットボール部の選手が
関西大学との定期戦での悪質タックルに
より相手QB選手を負傷させた件での謝罪
会見を行い、侘びを行い、自分自身の進退
を発表した。坊主頭で全身をさらけ出して
真摯に会見し、全国視聴者の共感を呼ぶ。
日大選手の会見(中日新聞より)
一方、それまで関与を全面否定していた
日大監督、コーチが急遽日大に於いて会見
を開き、選手への反則指示をしていないと
改めて関与を否定した。
監督、コーチの会見(中日新聞より)
これにより、益々「火に油」でマスコミや
世論の総批判を浴び、終日ニュースを繰り
返して居ります。
今回は選手との間に言葉の「乖離」が在った
と述べ、マタマタ訳の判らぬ表現を、、、
乖離 : かいり、そむき離れること。
人の心の乖離、解け離れる状態
先に、「森友、加計学園問題」の折りに、
「忖度」と言う言葉が繰り返され、昨年の
流行語に選ばれました。
忖度 : そんたく、他人の心中を推し量る
推察する。
この言葉、以前は父の心、母の心を思いやる
等と使っていたのが、最近では使い方を政治家
や団体等 組織の上司や上層部の気持ちを予測
して行動する。 亦、得意先の意向を忖度して
取り計らう等と悪用?される様になった。
今回の日大選手の件でも同様に、、
「空気よ読む」: その場の雰囲気から状況を
推察する。
つまり、自分は何をすべきか、すべきでないか
相手のして欲しい、欲しくない事を憶測して
判断する。 選手を追い詰めて行った様です。
亦、監督やコーチには「贖う(あがなう)」
在るものを代償にして報酬等を手に入れる。
会見を見て、双方のこんな感情が見えます。
斟酌 : しんしゃく、相手の事情や心情を
汲取る。
日大の選手には、こんな心の優しさが、、、
この件を見て、「森友、加計問題」に対して
昨年或る作家が「ナチス高官のアイヒマン」
を例に取り論評していたのを思い出しました。
戦犯としてホロコーストに於けるユダヤ人の
大虐殺での裁判でアイヒマンは「自分は何も
命令しては居りません、 ただ指示に従った
だけです、、、」と述べる。
人間は群れの中で生活し安心を得る。群れの
中では一緒に暴走し、過ちを犯す。
群れから外れた時、何かがオカシイと気づく
「一体誰が悪いのか、、、、、でも判らない
だから責任の所在が曖昧になる、、、」
群れとは、学校、社会、、、地域や共同体、
行政、国家等、、、
群れから外れると孤立するかも知れないが、
声を挙げて発言すれば必ず参道者が現れる。
これが今回の日大の選手ではないでしょうか。
大学の頃には、マダマダ所信を忘れずですが
社会に出て働くと「贖う」という言葉を嫌
でも覚え、周りから強要される様です。
このままでは益々「贖い」が増え続け、、
大人達も所信忘るべからず、官僚、政治家
の皆さんも勇気ある声を、、、、。
今日の1句
夢絶たる二十の無念虎が雨 ヤギ爺
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