令和3年6月13日(日)
鴉の子 : 鴉の親
初夏から(5~7月)、野生のカラスは繁殖期にあたり、
親カラスは卵や雛を守ろうとして、付近を通る人を襲う
ことがある。 敵とみなして人を攻撃してくる
鴉は春になると、高い樹木等大きな少々雑な巣造りする。
青緑色の地に褐色の斑点のある卵を産み、雛を60日程
の間育てる。稀に巣から落ちた子鴉を守る姿もあり、その
姿は情に満ち微笑ましいが、反面人を敵と見て襲う様だ。
今朝の中日新聞コラムに「鴉の繁殖期」についての記述
が在ったので紹介したい。
『鴉なぜ啼くの、の童謡七つの子(作詞:野口雨情)
可愛可愛と鴉は啼くの、、、。子がかわいいと鴉は鳴いて
いるのだが、鴉の鳴き声として「カワイカワイ」と表現し
ているという説があるそうだ。鳴き声に「かわいい」の意
味をかけている野口雨情は茨木の出身だが、広島など鴉の
鳴き声を「カワイカワイ」と聞く地域があるそうだ。
なるほど、口に出してみるとお馴染みの「カアカア」と、
「カワイカワイ」は似ている気もする。 先週のこと近所
の公園を散歩中、脇道を歩いていた男性が突然「コラッ」
「オイッ」と大声を出した。 何事かと目を向ければ鴉で
ある。
空中から男性めがけてぶつかっていく。三度、四度と結構
しつこい。幸いお怪我はなかったようだが、これはおっか
ない。鴉は近くで見ると思った以上に大きいうえ、あの鋭
い嘴である。
別の日はランニング中のお兄さんがやられていた。
数日後、犯行現場に「カラスに注意」の掲示が出ていた。
「鴉はなぜ襲うの」といえば「カラスの勝手でしょ」で
はなくて、木の上の巣を守るため近くを通る人を敵と勘違
いして、追っ払おうとしているらしい。
6月前後はカラスの繁殖期である。「カワイカワイ」の
子を守るため。 そう聞けば人間の方で気を付けるしか
ないか。 奇襲に備え、帽子くらいは被っておく。
(6月13日、中日新聞コラム:中日春秋より引用した)
今日の1句
親鴉頭上の眼尖りをり ヤギ爺
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