令和3年12月21日(火)
冬 桜 : 寒 桜
桜といえば春、ソメイヨシノに代表されるが、他にも種類
は多い。
殊に11月頃から翌年1月頃にかけて、寒さにも負けずに
咲く冬桜は健気で哀れ深く、
うつし世のものとしもなし冬桜 鈴木 花蓑
と、俳人等にも愛でられている。
木も小ぶりで、花も一重で白く小さい花は梅に似て居り、
香も少ない。
群馬県鬼石町の桜山公園の冬桜は、天然記念物に指定され
ている。
これとは別に緋寒桜は別の品種で、暖かい地方で寒に緋色
の花を咲かせる。
俳句では混同して、冬桜を寒桜と詠むこともある。
植物名で寒緋桜、寒桜、大寒桜などがある。
寒緋桜は中国南部、台湾等が原産で、緋色の直径2cm程
の小さな花が咲く。沖縄県の石垣島等に野生化している。
寒桜、大寒桜は寒緋桜などよりやや大きめの淡紅色の花を
付ける。
名古屋市内の白鳥庭園、池の畔に並んで咲いている。
今日の1句(俳人の名句)
今日ありと思ふ余命の冬桜 中村 苑子
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