令和4年3月13日(日)
蒲公英 : たんぽぽ
キク科タンポポ属の多年草、広く全世界に分布する。
タラクサクム(Taraxacum)はギリシャ語を起源として
「苦痛を癒す」という意味がある。
中国語では蒲公英(ほこうえい)、日本語のたんぽぽ
和名のタンポポの由来は諸説があり、花後の姿が綿球のタンポ
に似ているという説。亦、花茎切り出してその両側を細く切り
裂いて水に浸けると反り返り、鼓の形になるので「タン・ポン
ポン」という音の連想からという説で、江戸時代には鼓草とも
呼ばれていた。
日本では古くはフヂナ、タナと呼ばれ、地方の方言ではツヅミ
グサ、フチナ等とも呼ばれている。
英語名のダンデイライオン(dandelion)は、フランス語のライオ
ンの牙の意味に由来し、ギザギザの葉っぱがライオンの牙を連
想するという。
蒲公英(タンポポ)は世界中何処にでも見られるが、
日本では野原や草原、道端などに多く見られ、草丈は15cm
程で、花は黄色(白色も在る)で多くは関東タンポポを指す。
外来種「西洋タンポポは総苞片が反り返る
在来種は総苞片は反り返らない、
都市部では西洋タンポポが増えているようだが、日本では古く
から自生していた在来種(関東、関西、蝦夷,白花等)が在り、
白花タンポポ
関東タンポポ、
明治以降に外国から持ち込まれた外来種が多くなった。
タンポポの花茎は時に50cm以上にもなり太く、根はゴボウ
状で葉は土際に根性葉をつくり、倒披針形で縁は羽裂し、春
(3~5月)に花茎を出し乱状花の黄色の頭状花を付ける。
開花した後に果実を付け、白い冠毛が生じて風に乗って飛ぶ。
これを、タンポポの絮(わた)という。
蒲公英は薬草、漢方薬として利用される。
根を付けたまま全草を水洗いした後、天日干しにする。
これを煎じて飲み、健胃作用や解熱、利尿作用、胆汁分泌の
促進に効能があるとされる。
亦、東洋タンポポの葉は東欧などで食用としてサラダ等にして
食べる。(苦みがある)
ロシアンタンポポの茎に含まれる乳液からゴムを抽出して天然
ゴムを採りだし、タイヤの原材料に利用する事も在る様だ。
今日の1句
蒲公英を引きも切らずに吾子の摘み ヤギ爺
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