令和3年1月14日(木)
冬牡丹 : 寒牡丹
十二月頃から1月末にかけて咲く牡丹のこと
牡丹は本来は五月に咲くが、花期を遅らせて冬牡丹
として咲かせる。 花は小ぶりで、厳冬に咲くので
藁苞(わらづと)の中で育て、根元にも藁を敷いて
労わってやる。直径10cm程の花は二期咲の牡丹
の一変種である。
牡丹は初夏と初冬の二季節の咲く性質があり、初夏
には蕾を摘み取って力を蓄えて置き、冬だけ咲かせ
るようにしたもの。藁苞の囲いの中で咲いた鮮やか
な花を楽しむ人は多い。
(黒門に在る門松は1月13日迄)
徳川園の北門(大曾根口)を入って直ぐ右手に牡丹
圓がある。初夏にも色とりどりの牡丹が出迎えてく
れるが、丁度今の季節には「藁苞」に入った冬牡丹
が見頃である。
小高い丘の上に、ミニチュアの合掌家を彷彿とさせ
る藁苞が集まっている。
藁苞の中には、紅、淡紅、紫、白色等の牡丹が咲く。
夫々に、名前が付いて居り、紅の「島錦」「島大臣」
「日暮」「太陽」など、、白色の「天衣」「五大州」
「連鶴」等とその牡丹に相応しい名前である。
島 錦
島大臣
日 暮
太 陽
天 衣
五大州
連 鶴
一つずつが藁苞に収まり、まるで城の姫君の如く大事
に庇護されている。
二月の初め頃までは目を楽しませてくれる、、、、
今日の1句(俳人の名句)
そのあたりほのとぬくしや寒牡丹 高浜 虚子