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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

寒牡丹

2021-01-14 17:22:50 | 日記

令和3年1月14日(木)

冬牡丹 : 寒牡丹

十二月頃から1月末にかけて咲く牡丹のこと

牡丹は本来は五月に咲くが、花期を遅らせて冬牡丹

として咲かせる。 花は小ぶりで、厳冬に咲くので

藁苞(わらづと)の中で育て、根元にも藁を敷いて

労わってやる。直径10cm程の花は二期咲の牡丹

の一変種である。

牡丹は初夏と初冬の二季節の咲く性質があり、初夏

には蕾を摘み取って力を蓄えて置き、冬だけ咲かせ

るようにしたもの。藁苞の囲いの中で咲いた鮮やか

な花を楽しむ人は多い。

黒門に在る門松は1月13日迄)

 

徳川園の北門(大曾根口)を入って直ぐ右手に牡丹

圓がある。初夏にも色とりどりの牡丹が出迎えてく

れるが、丁度今の季節には「藁苞」に入った冬牡丹

が見頃である。

小高い丘の上に、ミニチュアの合掌家を彷彿とさせ

る藁苞が集まっている。

藁苞の中には、紅、淡紅、紫、白色等の牡丹が咲く。

夫々に、名前が付いて居り、紅の「島錦」「島大臣」

「日暮」「太陽」など、、白色の「天衣」「五大州」

「連鶴」等とその牡丹に相応しい名前である。

島 錦

島大臣

日 暮

太 陽

天 衣

五大州

連 鶴

 

一つずつが藁苞に収まり、まるで城の姫君の如く大事

に庇護されている。

二月の初め頃までは目を楽しませてくれる、、、、

 

今日の1句(俳人の名句)

そのあたりほのとぬくしや寒牡丹   高浜 虚子