遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

スペースジェットの凍結

2020-10-24 16:16:35 | 日記

令和2年10月24日(土)

スペースジェットの凍結

中日新聞10月23日朝刊より

 

日本期待の日の丸ジェット「スペースジェット」旅客機

(旧MRJ、M:ミツビシ、R:地域、J:ジェット)

は、YS-11型より半世紀ぶりの国産旅客機として、

期待されていたが、三菱重工業はこの生産事業計画を

凍結すると発表した。

2008年3月、三菱重工業がMRJ(現スペースジェット)

国産ジェット旅客機の事業化を正式に決定し、

2015年11月、愛知県営名古屋空港からMRJの初飛行

をし、1時間27分の間飛行した。

 

 

自衛隊機が曳航して、

太平洋上の自衛隊訓練空域で自衛隊機が曳航する中、上昇や

下降、旋回等を繰り返しながら操縦の安全性を確認する飛行

を無事完了した。大歓声の中、着陸した安村機長は「離陸の

速度に達したら、飛行機が飛びたい、、」と喜びの談話。

訪れていた多くの人、地元の人達はこの大成功にMRJの

一日も早い完成を願い、期待に胸膨らませた。

価格 57億円

 

その後の2016年10月から米国での飛行試験が開始。

試験飛行を重ねる中、国際基準にのっとった機体設計、百万

点に及ぶ航空機部品の安全性や精度の高さの証明は、困難を

極め、納入期日の延期を繰り返す事になる。

その間、受注した顧客の米国から100機の受注キャンセル

が、昨年(2019年10月)に発表された。

更に、追い打ちを掛ける様に「新型コロナウイルス」の影響

により、航空機需要の回復の見通しが立たぬ中、米国での

試験飛行の中断を余儀なくされる。

2020年1月、10号機完成

 

この間、スペースジェットの改造型は10機を数え、開発費

の総額は8,000憶円に上り、事業化での総額は1兆円を

超えると言われる。

三菱重工業は、「今後は機体の安全性を証明する、型式証明

の取得する作業は続ける」との方針を示すが、今後は開発費

を削減する様である。

地元の開発拠点、愛知県豊山町にはスペースジェットの最終

組立工場が在り、県営名古屋空港に隣接して「あいち航空

ミュージアム」が2017年に開設したばかり、、、、

地元の動揺は大きい様だ。

何だか、これもアメリカ頼りで開発途中でアメリカに放り出さ

 れ、、挙句に100機のキャンセルを食らい技術力だけ持って

 いかれ、アメリカにいい様に振り回されて、、、、

(ヤギ爺のヒガミ根性か、、、、?)

 

今日の1句

淋しさにただじっと耐へ秋の風     ヤギ爺