遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

心 太

2019-08-02 14:12:58 | 日記
令和元年8月2日(金)

心 太 :ところてん、心 天

海藻の天草を干したものをよく水洗して、砂や小石
を取り除く。 それを煮溶かして、漉し袋で漉し、
型に入れて固めたものが心太である。


それを「心天突き」で細く突き出し、酢醤油や蜜等
をかけたり、所により和辛子や味噌を付けて食べる。


江戸時代から氷屋などで売られ、庶民の間で人気が
在った。


心太の語源
心太をなぜ、ところてんと言うのか、
室町時代には「こころぶと」と呼ばれていた。
心太は天草を煮て固める。「煮凝り」の「凝る」の
語源は「心」であり、「太」は太い海藻から取り、
心太(こころふと)となった。
亦、心に天草の天を付けて「心天」となる。
当時、「心天」をこころてんとよび、江戸時代には
「こころてん」から「ところてん」と呼ばれる様に
なったとある。諸説紛々、ウンチクは定かではない。

一昨日の夕刊に「心太の原料の天草が不漁」の見出
しのニュースが在った。

天草の主な産地の愛媛、千葉と並ぶ静岡県の伊豆
半島で不漁となっている。
環境の変化や漁の担い手不足が主な原因の様である。
推定で、過去5年間の国内産の出荷量は500トン
から400トンへ減少しているとの事。
この地域で産出量の多いとされる西伊豆地区では、
例年50トン程採れるが、昨年は過去最低の31
トン。 今年は更に少ない25トン位との事。
「近年、漁業者の人手不足で藻場に、人の手が入ら
ず、他の海藻等が蔓延り、荒れ放題となった。」
との指摘が在る。
亦、黒潮の蛇行により、水温が冬場でも1、2度
高くなっている様で、こんなところにも地球温暖化
による気候変動の影響が齎している様である。

トモアレ、今の時期は食欲も落ち、喉越しの良い、
冷たいものが、、、、
この日は、カミさんに「心太」を所望した、、、。


今日の1句

故郷の駄菓子屋に未だ心太     ヤギ爺