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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

石楠花

2023-05-21 16:30:38 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月21日(日)

石楠花 : シャクナゲ

ツツジ科の常緑低木、高さ2~4m
葉は革質の長楕円形で表面は深緑色で光沢がある。
裏面は淡褐色または白色の密毛を生じる。

初夏にツツジに似た5~7弁の鐘形の合弁花を多数(10数個)
つける。

淡紅色の花は大ぶりで群がって美しく咲く。花の色は様々あり、
やや紅茶がかった花、濃い紅色、白、紅白のまだら、薄ピンク
等と豊富である。
花冠は七裂するが、東日本には五裂の「アズマシャクナゲ」が
自生する。
シャクナゲは庭園などにも多く植えられているが、山中に自生
して咲く花は美しく殊に魅力的である。

今年は開花が例年より1~10日程早く、既に盛りを過ぎた所
も多いようだ。
この地域の鶴舞公園、徳川園、白鳥庭園等に多くのシャクナゲ
がツツジの様に咲き盛る。
徳川園、


白鳥庭園、

東山植物園内に「しゃくなげの森」が在る。



150種、920株のシャクナゲが色とりどりに咲いている。
幾分盛りをすぎたようだが、赤や白、ピンクのシャクナゲの咲
く山道は、彼方此方に美しい花々が手招きし、道に迷う程、、


中に薄い紅色の「ホソバシャクナゲ」は小暗き道に可憐な花を
付け、とても印象深いものがあった。(絶滅危惧種とのこと)


今日の1句

昼餉どき石楠花の森はぐれをり  ヤギ爺

中村公園

2023-05-20 18:57:54 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月20日(土)

新緑の中村公園

名古屋市の西部に中村公園がある。(現名古屋市中村区)
名古屋駅から地下鉄東山線に乗り凡そ15分、「中村公園駅」で下車。

地上に出ると右手に巨大で真っ赤な鳥居が出迎えてくれる。



鳥居を潜り北へ10分程歩くと、公園入口に石の鳥居を潜ると木陰も
多く、都会の喧騒を忘れさせてくれる空間がある。新緑の中村公園。




左手の池の畔に秀吉の少年時代、日吉丸とその仲間の像が立ち並ぶ。
この地(中村)在住の貧農の子と生まれ育った。
幼少期の記録は定かではないが、数多くの伝説、逸話が残されている。

瓢箪型の絵馬、

像の前を左手(北)奥に進むと豊国神社がある。(明治11年建立)
大正10年、この地(中村)が名古屋市に編入されたのを記念して、
昭和4年に、真っ赤な大鳥居が作られた。(京都平安神宮の鳥居より
やや高いそうである。)
毎年5月には、秀吉公を祀る「豊公祭」が行われる。

神社の左手に「ひょうたん池」(豊臣秀吉の馬印:千成瓢箪から)
「太閤池」などが配され、市民の憩いの場となっている。




池の畔に「中村公園プラザ」があり、図書館や文化小劇場がある。
コンサートや催しが行われ、私も何度も足を運んだ。


新緑の季節、園内をゆっくり散策し、爽やかな風、心地よい空気を
いっぱい吸い込んで、、、暑さ,鬱陶しさを忘れる、、、、。


今日の1句

新緑の風やはらかく深呼吸   ヤギ爺

病 葉

2023-05-19 15:20:30 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月19日(金)

病 葉 : わくらば

青葉の季節に、病害虫や風通しの悪さなどから赤や黄色に変
色して朽ち落ちる木の葉。


病気に侵された葉、色づきすがれた葉をいう。


夏、万緑の中で蝕まれて黄色に色づいたり、赤く色づいたり
して落下する葉は健全な葉に比べ、確かに病に取り付かれて
しまった葉なのだろう。



天文11年(1542年)の連歌書「宗養書とめ」の中に見
られる発句に、
わくら葉をさそひて落ちぬ秋の月 
 
とあるがこの句は例外的な作であり、江戸時代に夏の季語と
して定着した。(俳書には「わくらは」という訓みがある)
夏の青々とした葉の中に虫食い等で変色した葉を夏の季語
とした。


病葉と書いて「わくらば」と読むのかはよく判らない。
病葉の「病」を「わくら」とは読まないが、「葉」の字は
「ば」と読む。 二文字合わせて「わくらば」と読む。

1961年に「川は流れる」という仲宗根美樹の歌が大ヒッ
トした。当初、或る歌のB面で発表されたが「歌声喫茶」で
この歌が評判となり、A面として、発売し100万枚の大ヒ
ットを飛ばした。
翌年(1962年)に松竹で同名の映画化がされた。
この映画でも主演の桑野みゆきと、仲宗根美樹が出演した。


川は流れる  1961年作品


作 詞 : 横井 弘、 作 曲 : 桜田 誠一

1)病葉を 今日も浮かべて
  街の谷 川は流れる
  ささやかな 望み破れて
  哀しみに 染まる瞳に
  黄昏の 水のまぶしさ

2)思い出の 橋のたもとで
  錆びついた 夢のかずかず
  ある人が 心つめたい
  ある人は 好きで別れる
  吹き抜ける 風に泣いてる

当時、歌声喫茶でよく歌われていたが、「病葉」の意味
もわからず、東京に出て他人同士が、やるせない歌詞に
浸り(酔いしれ)歌っていたような気がする、、、、


今日の1句(俳人の名句)

よく見ればどこか病葉なりしかな  稲畑 汀子  

汗拭い

2023-05-18 17:19:19 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月18日(木)

汗拭い : ハンカチーフ、手拭い
4
汗を拭うための布で昔は手拭いを用いたが、今ではハンカチーフ
を使用する。

手拭い、
手拭い、


ハンカチ、

ハンカチーフは木綿、麻、絹、ガーゼなどの素材が在り、派手な
柄や美しい紋様を染め抜いたものや、縫い取りをしたもの等多様
である。

暑い季節には汗を拭くものが手放せぬが、「汗ふき」はともかく
「汗ぬぐい」という言葉は死語に近いものである。

汗を拭くのにハンカチは最も一般的なものだが、ハンカチ自体は
一年中で使われるもので「季節感」はやや乏しいようである。

甲子園で活躍した「ハンカチ王子」は一世を風靡した、、、、。

以前、大ヒットを飛ばした「木綿のハンカチーフ」等々、、、

ハンカチに纏わる、「流行語」は数多く存在し話題に事欠かない。

今年の季節の移り変わりは異常なほど早く、、、、、、、
昨日、今日と連日猛暑が日本を襲い、、、各地で「猛暑日」が。
今朝は、毎月一度の町内公園の一斉清掃日。
朝から夏日となり、、午前中から30度を超す勢いである。
「暑い暑い」を連発しつつ、公園の草取りが始まった。


途中(30分経過)、冷たいお茶を支給して休憩を取った。
一斉に汗を拭い、冷たいお茶で喉を潤す、、、、、。

地球温暖化は目に見える程の速さで、、確実にやって来ている。

今日の1句(俳人の名句)

汗拭ひくるる何かが萌しけり   岡島 幾子


忍冬の花

2023-05-17 16:31:34 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和5年5月17日(水)

忍冬の花 : スイカズラ、金銀花


スイカズラ科の半落葉の蔓性木本、高さ2~3m
山野に自生し時に観賞用に栽培され、前株に褐色の細軟毛を
密生する。

初夏(5,6月頃)、葉腋に細い筒形の芳香のある合弁花、
白色又は淡紅色の厚唇形の花を開き、のちに黄色に変わる。

花は二裂し、甘い香りを放つ。

葉を内側に巻いて冬を過ごす。枝葉が冬も萎れず枯れない
ので「忍冬」(にんどう)と呼ばれている。
10月頃、栗色の腋果(実)を結ぶ。

茎や葉を乾したものは漢方生薬の「忍冬」とし、利尿剤や
解毒・解熱剤となる。
花を乾したものは、吹き出物の洗浄用として利用される。


和名の「スイカズラ」は「吸い葛」の意で、細長い花筒の
奥に蜜が在り、古くは子供が好んで花の茎の細い方を口に
含んで甘い蜜を吸って遊び、この名が付いたといわれる。
砂糖の無い頃の日本では、砂糖の代わりとして用いられた。


英名のジャパニーズ・ハニー・サックルも、花筒をちぎっ
て蜜を吸うところから生まれた名前だといわれている。

別名の「忍冬」は、冬場に葉を内巻きにして耐え忍んで、
枯れずに残ることからの名だといわれる。


また「金、銀花」は、花の色が白色から黄色に変わる事
からと云われている。
全国各地の山野、野原、土手、山林、道端などにもよく
見られる花で、蔓は10mにもなり緩やかに繁茂する。


名古屋周辺の庭園は基より、先日名古屋栄の繁華街の一角
にあるビルの横にこの忍冬の花が咲いていた。


また、「モリコロパーク」(愛知万博跡地)にもこの花が
出迎えてくれるとのニュースが、、、、、。


今日の1句(俳人の名句)

蚊の声す忍冬の花の散るたびに   与謝 蕪村