JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

直流アナログ電流計スタンドの設計&製作

2023年05月08日 06時09分42秒 | 設計製作ネタ

本当は5/5(金)か5/6(土)あたりに出すつもりでいたけど、色々あって今日ようやくUPに漕ぎ着けた。その “色々”については、追々記事化していきたいけど、時系列キープを優先(と言っても内容に直接かかわる訳ではないので、単に頭の整理が不得意な私の都合です…。)して、順番に投稿しますね。

-・・・-
この度、セコにしては程度が良く、サラにしてはイマイチなコンディションではあるものの、直流アナログ電流計と分流器を2種類×2セット=計4セット入手出来た。しかし自立する形態ではなく、おそらくアルミケースや配電盤などに設置して使う前提のもののようだ。それでも測定範囲が20Aと30Aなので、「これを使わない手は無い!」と思い、自立させるものを準備することにした。と言うことで、駐車モービルシャック用ラック以来の設計製作ネタでございます。

-・・・-
まずは取り付け物の大きさを把握。分流器の全長が約120mmあるので、どの方向かは分からんけど外形寸法120mmの部位がどこかに出てくることは確定した。次に電流計の大きさは文字板面が約□45mm、奥行きが約35mmだったので、文字盤面が50mm以上になることも確定した。

次に構造を検討。文字盤の向きは垂直の方が使い勝手が良さそうなので、まず壁面は確定だな。その壁を自立させるためには単純に分厚い壁にするか脚orベースが必要だ。色んな置き場所や置き方に対応するためには、面で着地させると融通が利きそうなので、脚はボツ。分厚くすると材料の確保で苦戦しそうなので、壁の下にベースを設ける方が戻り作業(設計変更)を回避出来そうと見込む。

ベースは電流計本体と周囲のアイテム等が衝突する可能性を低くするため、例えば40mmなど奥行35mmを超える大きさが望ましい。更に電流計本体を少し浮かせればウラ面の出っ張り部の下に分流器を潜り込ませることが出来て、少しは奥行を稼げそうだ。

先に述べたように、ベースの奥行寸法は最低40mmが確定なので、分流器は壁に設置して高さが増すよりベースに設置して必要分を長く(広く)する方が安定した自立につながるので、ベース上面に設置することにした。

壁とベースは、双方を組み立てるねじの太さおよび締め込む厚さと、電流計本体と分流器を取り付けるためのねじのねじ込みor締め込み厚さを踏まえると、t8~t10が丁度イイ感じだと思う。それと材質は、金属だと通電&腐食する上に重量が増すので、樹脂系材質にしようと思う。

これを踏まえ、余材ジャンク箱(限りなくゴミ箱に近いフリー&リユース待ち)を物色した結果、t10のアクリル樹脂が見つかったので採用。ただしジャンク品なので、細かい傷があるのは黙認。と言うことで、これら全てを踏まえて設計を進め、出来た図面(UP画像は組立図)が以下のものだ。

-・・・-
そしていよいよ製作。仕上がり寸法+3~5mmに切断後、全長決め&穴あけ、タップは強制的に調心しながら手作業で対応し、バリ取り、脱脂を経て組立した。

しかしここで痛恨のミス!脱脂の際にうっかり溶剤を使ってしまい、ドリル加工時に発生した熱の影響を受けていた部位に細かいクラックが発生した。見栄えが悪いのは仕方が無いとしても、ねじ部の強度が下がった(脆くなっている)のは確実だ。たぶん接着剤を浸透させてから再タップする手もあるんだろうけど、面倒なので今回はパス。まぁこれは後でも出来るので、今回はボルトの締め方を気持ち手加減して茶を濁すことにした。

最後に配線。基本的に電源コードの途中にそのまま追加して使えるように、極を確認しながら3.5sqのコードで配線し、両端に2極カプラを取り付けて完成とした。

-・・・-
この電流計で差し当たって、リグの消費電流を測りたいと思う。例えば、FTDX10Mで10WのCWだったら何Aかかる?とか、FT-818はホントに2A台で賄えているのか?とか。他にも色々あるけど、バッテリーの持ち時間やリグの発熱を把握&予測する時に参考になる情報が得られればと思っている。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マイクアームでM-90MSkitを設置 | トップ | GW2023長距離お出かけ運用プ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

設計製作ネタ」カテゴリの最新記事