JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

モービルのアンテナ環境の見直しpart4

2012年06月19日 06時33分47秒 | 多バンドアンテナ

今回行っているモービルのアンテナ環境の見直しだが、そもそも私が2本のホイップアンテナを設置したい事情や注意点は以下のとおり。
[1]運用したいバンドの組合せが、7拡張/14/18(できれば、さらに24)だということ。
[2]いわゆる「広帯域(ブロードバンド)アンテナ」の能力では、満足できないこと。
[3]アンテナ設置時に最大高さが3.8mを超えないこと。

[1]についてはコメットのUHV-6で解決できるが、さすがの私?(笑)でもあの見た目はグロテスク過ぎに感じる。それと仮にコイル1種類のみで使用しても、あの揺れ様は度が過ぎるかと。と言うことで他のモデルを模索する結果となった。また最近はエレメントを電動で伸縮させるものもあるが、そもそも価格が高いこと、盗難のリスクが高いこと(電動で伸縮だから、どうにでも使える。)、動かないタイプより故障のリスクが大きい(故障したら大変そう…。)、ということで電動伸縮タイプは考えていない。

[2]については何種類かモデルがあるようだが、能力はイマイチという所感を度々聞いている。一概には言えないことは承知しているが、受信時の様子を尋ねてみると相当劣る回答が多い。確認した方は少ないと思うが、あの手のアンテナは「利得が-10dBくらいなんじゃないか?」とさえ思えてしまう私。さらに価格が高過ぎで、いくら私でもこのアンテナだけは「チャレンジャー」にはなれないと思っている。

[3]については道路交通法および関連法令に違反しないためだ。つまり、装着したまま走行可能なアンテナである必要がある。私のモービルはトヨタのイプサムで、オプションのルーフレールを装着し、それにシステムキャリアを付けて、ナテックの角パイプ用基台(既に生産終了品)を付けているため、給電部の高さが1.7mほどになる。ということは長さ2.1m超だとNGということで、選択肢が限られている。

さて、設置できるアンテナが2本で、運用したいバンドが3~4つということは、2本中1本以上は多バンドのアンテナが必要になってくる。と言うことで数年前から導入を悩んでいたアンテナの1つ、第一電波の「HV5S」という多バンドアンテナを使用してみることにした。このアンテナのバンド構成は7/21/50/144/430MHz帯、長さは1500mm以下ということで、物理的に融通が利く。今回は手持ちの長いエレメントを使って21MHz帯を18MHz帯に調整してみて、運用したいバンドに対応させようと思う。

そして調整の概要は、以下のとおり。
50MHz帯はFMの周波数ねらいで、51.04 MHz付近に調整。
21MHz帯はSSBでの国内QSOをターゲットに21.180MHz付近に調整。(めったに出ないが…。)
18MHz帯もSSBでの国内QSOをターゲットに18.135MHz付近に調整。
7MHz帯は拡張帯ねらいで、7.118 MHz付近に調整。

調整を終えての印象だが、このアンテナは全般的に帯域が狭いようである。ここ数年と言うか、今のモービルではモノバンドのアンテナばかりだったから、なおさらそう感じるのかもしれない。ある程度は理解しているつもりだったが、予想以上であった。まぁゴチャゴチャ言ってても何も始まらないので、しばらく使ってみましょう。


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モービルのアンテナ環境の見... | トップ | モービルのアンテナ環境の見... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
re:HV-5 (kuromiya)
2012-06-19 21:26:34
私も同じアンテナを持っています。

短縮形なので飛びは良くないですね。
6mでさえ短いので飛びません。

今は6m用に144の5/8λを付けています。
これだと6mでは、ほぼフルサイズの1/4λになるので飛びはまあ満足です。
ただモノバンドなので他のバンドが聞こえないのが難点です。HI

モノバンドで比較的、飛びの良いのは2.1m有るタイプですね。MD-200も7辺りだと飛ばない気がします。

HV-5の前は倒産したマルドルのを付けていましたが、7のエレメントを外すと21の共振周波数がズレてしまうようです。
7は滅多に出ない(飛ばないので)ので長いから取ってしまおうかと思いましたが現在は付けています。
私の場合はトランクですが..
返信する
Unknown (JR9RVK)
2012-06-20 22:16:45
kuromiyaさん、こんにちは。

>HV5S

そうでしたか。私のモービル用多バンドアンテナ歴は、第一電波の「HV-4」(7/14/18/21/28の内で任意の2バンド+50、144)と、コメットの「UHV-6」がありまして、HV-4は10年ほど前に融雪装置の餌食(寒稽古の刑)になってお釈迦、UHV-6は見た目NGで第一線から退いています。この2種類ともバンド毎に独立したコイルの先端エレメントを調整するタイプなので、調整で苦労することもなく物理的な長さも比較的長いので、特性に不満はありませんでした。今回のHV5Sもすんなり調整できましたが、特に7MHzのQSO(走行中に出力50W)でまだ59のレポートをいただいていません。この辺はやはり全長2mクラスorモノバンドでないと厳しいかもしれません…。実は調整を控えている多バンドアンテナがもう1本ありまして、そちらの出方も注目しております。

>モノバンドなので他のバンドが聞こえない

そうなんです。そもそも今回の見直しはこれが根底にありまして、ワッチの効率は上がりますが、飛びが犠牲になりますね。CONDXが良ければ色々うろつく必要もないのかもしれませんが、今年のCONDXでは1つのバンドで欲求を満たすのは無理な状況だと思います。

>MD-200

本当はこのシリーズを使うと、車内の保管スペースが大幅に改善します。古い記憶ではセンターローディングの方が若干イイ特性だったと思っていますが、MDシリーズはコイルを小さめの箱などにまとめて置いておけるので、使い勝手がイイ点を評価しています。
返信する
Unknown (kuromiya)
2012-06-22 06:45:31
私の場合はサガ電子のマルチバンドホイップです。山形に長期出張だった15年程前まで持っていたのですが、ダメになったか何かで処分しました。

どちらかというとHV-4と同じような形ですね。144MHzの5/8λに各バンドのコイル入りエレメントを追加するタイプ。

HV-4も持っています。昨今は根元のバネがダメになったようで引っ張ると戻らず手で押し込んで使っています。

エレメントも付属のだと短縮率が高く飛ばないので自分で1mのアルミパイプとコイルを追加してモノバンド仕様にして使っています。気持ち、純正のエレメントよりは飛びが良いみたいです。

それ以外にはコメットのベースローディング? 3.5からタップ切り替えでマルチバンドに出られるという(そういう意味ではモノバンド仕様?)も持っていますが、電波が出るというだけで飛びません。
全長が短いので3.5なんか使い物になりません。

MD-200は最初7/21の2バンド共用のコイルを買いましたがSUVのルーフレールから取ったアース線が長すぎて共振周波数が下がりすぎ、バンド内に調整するのは難しかった。
返信する
Unknown (JR9RVK)
2012-06-24 21:18:32
kuromiyaさん、こんにちは。

>サガ電子のマルチバンドホイップ

詳細情報は無いですが、コメットの「CA-HV」より早いデビューだとすれば、これは元祖って感じですよね。噂では防水性が他社より弱いと聞いていましたが、実際はどうだったんでしょうか?

>HV-4

コイルをタテヨコどちらにつけても調整した周波数のズレが少なかったので、色々な組合せで使っていました。28MHzのコイルに長めのエレメントを付けて24MHzにして、18MHzのコイルと組合せてWARCバンドバージョンにしたり、7MHzと他のバンドとの組合せにしたり、色々やっていました。この手軽さが忘れられず、再びマルチバンドアンテナに手を出した次第です。

>3.5からタップ切り替えでマルチバンド

このアンテナは検討したことがありましたが、「使っていないねじ穴のゴミ対策はどうするんだ?何だか面倒くさそうだな…。」という結論に至り、結局見送りました。そうですか、イマイチだったとのことでinfoありがとうございます。

>MD-200

前回のコメントを補足しますと、持ってたコイルは7/14/21の計3つ(いずれも初期モデル)なのですが、14と21が行方不明になっています。現在は7MHz用のみしかないことと、メインエレメントのコーキング部?が劣化しているようで、少量ですが漏水があります。行方不明のコイルが出てこれば、エレメントの更新を検討するかもしれません。
返信する
Unknown (kuromiya)
2012-06-25 09:43:11
MD-200のコイルは7と14を持っています。
3.5も買いましたがエレメントが短くて飛びそうに無いので知り合いに譲ってしまいました。

7/21の2バンド物も8の局に譲ってしまいました。これは21の場合はバンド? をスライドさせて調整したと思いましたがアース線が長すぎた関係で下の方に共振周波数が有って調整仕切れず手放しました。

MD-200は今は軒下で埃を被っています。

サガ電子のは私が山形に行く前から持っていたので15年以上前から有るモデルと思います。ダメになった後でHV-4を買ったので..

ヤエスの如意棒も初期の物は大幅にバンドを変えるとチューニングに時間が掛かって参りました。低いバンドは飛ばないし、あれならマルチバンドのホイップの方が安上がりかと思いました。
これも手放して持っていません。
返信する
Unknown (JR9RVK)
2012-06-27 20:51:50
Kuromiyaさん、こんにちは。

>MD-200のコイルは7と14

そもそもこのアンテナは、20年ほど前に18MHz帯を運用したかったものの、当時は(ラインナップとして)どのメーカーにもアンテナも無く(サガにはあったかもしれないが…)14MHzのコイルを買って、通常の使い方で14MHz、コイルを触らずにメインエレメントを詰めて18MHzという手段が成立できないかと思って手を出しました。インピーダンスは不明ですが、SWRは許容値に持ち込めたのでしばらく使っていました。失敗してもメインエレメントの上側だけをお釈迦にすればイイ!というローリスクも後押しになりました。ちなみに私も今は玄関の隅に放置しています。

>ヤエスの如意棒

これってそうなんですか。レスポンスが遅いんですね。私は値段が高いことと、寿命が短そう(ジャバラの劣化が早そう…)ということで見送りました。理論的にはツボを押さえているな~とは思っていましたが、モービルを吹雪駐車している立場では導入できませんでした…。
返信する

コメントを投稿

多バンドアンテナ」カテゴリの最新記事