さあて、
先日の宴会で夢中になり飲みすぎたまま(笑)
早速今日一日、
クラッチカバーを開けたままの
そのままにしていた状態からのOHの続きを開始!!
で、つい前日激戦玉砕の末に靖国へいったナベコネジについては無視(笑)・・・
フフフ・・・
かつてこのモンシェル様が約20年ほど前に
当時GPZ400Rを駆っていた頃・・・
ツインカム16バルブエンジン4気筒中の1気筒のキャブからオーバーフローし
そのまま走行中に途中信号待ちのアイドリング状態がかなり不安定になり
タコメーター針が1000~4500RPM間をかなりいったりきたり状態・・・
で、心配になりつつも結構その状態で乗り続け
余裕で次の週末あたりにバイク屋へ持っていったら
何と!?
その死んだ1気筒からガソリンがエンジン内に流出し
エンジンオイルに混ざりつつ常時循環されていたという事が発覚!!
オイルドレンを抜いた瞬間!!
約5Lの燃料混ざりのエンジンオイルが出てきたとの衝撃の事実・・・
そのとき店の人が
「すげーー!!カワサキのエンジンはホントに強いですねーー!!」
と叫んでいたのを思い出すぜ・・・笑
そう、
実にこのシェルパも1997年製・・・
まさに当時のカワサキイズム全開の時代に生みだされた鉄骨バイク?なのである!!
なのでもしこの架けたままのナベコネジの粉末あたりが
エンジンルーム内にオイルと循環し
シリンダー&ピストンリング及び各ギア類等にいたずらしようとしたとしても
この武骨なレシプロエンジンはおそらくビクともせず
動きつづけるであろう・・・笑
しかも素材的にもギアの磨り減った砂鉄みたいな粉末よりも弱いし
高貴で繊細なBetaトライアルに比べたら
男カワサキなら必ずや
このヤブ医者モンシェル様の恐怖と戦慄のオペに耐え抜く事であろうぞ・・・
しーーーん・・・笑
はい、てな訳で早速
インパクトレンチにて強行作戦で一気にクラッチメインボルトを外します!!
引き金引いてものの一瞬!!
ハイ、もう取れました!!(笑)←最初からそうしろよ・・・
で、次にクラッチASSYを引き抜く前にこの状態でスプリングボルトを抜いて
サクッと本体を引っこ抜きバラして地面に並べます
組む順番ごと分かりやすく並べた感じ・・・
で、まずクラッチハブを点検
内側は大丈夫っぽいが・・・
裏側を見ると
なんとなくヘタっている感じが・・・
今回ASSYの中で2番目に高い¥6000もするパーツなので購入していない・・・
なのでオペ終了後次もしクラッチ滑りが治ってなかった場合の原因の一つに十分考えられるであろう
で、今回一番高額で不安で不安で心配だったクラッチハウジング約¥25000は!?↓
何とか亀裂等も見られず大丈夫そうで良かったぜ~汗汗
しかしやはりこのパーツは重い!!
役割的に頑丈で重量感あるパーツだから高額なのかもしれないな・・・
次にクラッチ&フリクション板類を点検
これもこんな感じで組む順番分かるように配列
クラッチプレート表面にはフリクションプレート接着のフリクション剤が焼きついているように見える!!
これが今回の滑りの原因か?そうだと今回で終わるのでいいのだが・・・
因みに新品と比べてみると色具合の違いが分かる!!
次はクラッチハウジング側内で全プレート類を一括で受け止めるクラッチホイール
これもまだ使えそうだが裏側がヘタってきているみたいだ・・・
こんな感じで今回購入した新品パーツを根こそぎ交換組み込み開始!!
組み込む際に全ての新品パーツにエンジンオイルを必ず塗布する
で、組みあがったクラッチASSYをバイクに慎重にセットして
ここでやっとこさ「ギアホルダ」の本領発揮!!
次はクラッチASSY&プライマリギアの上側なのでそのままスムーズにセット完了!!
こんな感じでガッツリ二つのギアに噛みこみ完全フルロック!!
これで安心してトルクレンチで締めれるぜぃ!!
で早速、デジタル高性能トルクアダプタを規定トルク78NMにセット!!
上側にスピンナハンドル&下側に22m六角ソケットをセットして
画像は片手だが実際は両手でガッツリとスピンナハンドルを持ちつつ
どっしり地面に座り込み両足踏ん張って
このメインナットを軽く仮付けした状態から
いざ!!
ゆっくりとトルクレンチを手前に引きつつ回して締めこみ開始!!
途中からいよいよ腰で踏ん張りつつも慎重にゆっくり回し続ける・・・
で、60NMを超えたあたりから
ピ・・・・ピ・・・・ピ・・ピ・・ピ・・ピ・・
といよいよピー音が始まり徐々に間隔が短くなっていく!!
で、75NMあたりからモンシェル様の全神経を指先に集中!!
ここから先が勝負所だ!!
歯をくいしばりながらの今までの踏ん張り状態をそのまま維持しつつ
こっから少しの指先力加減一つですぐさま規定トルクが0.1単位で締めすぎてしまう事になる・・・
ピー音については78NMに達した瞬間に連続音になる感じ!!
この瞬間を逃さず一気に力を抜かないと何度でもやり直す事になってしまうのだ!!汗
その速さはまるで事故る時の瞬間に匹敵する!!←なんじゃそりゃ(笑)
結果、二日酔いもあってか5回目(汗)でやっとこさ完了!!
ふいーー・・・しばらくは腰痛くて立てなかったぜ~・・・汗笑
で、次は最後のクラッチカバーをつける為に
合わせ面のガスケット残骸を取り除きオイルストーンで磨き
いよいよ新品のガスケットを出して
この高性能ハイロマーを直接塗布!!
しかしこいつはオイル漏れに利きそうだぜ!!(笑)
で、外したままの同じ配列を維持状態のクラッチカバーボルトに
今度は締め付けトルクの維持にかなり利くスレッドコンパウンドを薄く塗布
で、サービスマニュアルの通りカバーを慎重にはめて規定トルクでボルト締め完了!!
↑因みに今回のクラッチカバーを締めるボルトの順番は
この様になるべく対角線上にクロスするように実施しやした!!
(ヤブ医者なりに30分間ぐらい睨めっこ状態が続いたが・・・笑)
※そしてトルクレンチで最後締める前には必ず各ボルトが軽く止まる位置まで均等に締めておく事により
シワ寄せによるヨジレ&ズレ等をなるべく防げる・・・と思う(笑)
で事後、ついでに購入の新品オイルフィルターエレメントを交換し
エンジンガード以外をマニュアル通り逆順に全て組んで
APエンジンスタンドにシェルパを垂直に乗せ、その下にオイル漏れ時対策用キムタオル等を敷き
エンジンオイルを少量500ccのみ投入!!
しばらくこの状態でオイル漏れの具合を見る事にしやした!!
因みに横のトレーラスペアタイヤは地震時の転倒のクッション代わり・・・
反対側には一応サイドスタンド出しておりやっす・・・笑
このモンシェル様は変なとこで用心深いんでねぇ・・・へっへ
ま、とりあえずはかろうじてオペ終了!!
かつての戦友であったイタリア製一流レーシングマシン「トライアルBeta-REV3」は
クラッチカバーはめて約1週間後ぐらいから
静かにオイルがじわりじわりと滲み漏れが発生した事も事実あったので
まぁもっともその時は組む時にオイルストーンで磨かず、無論ガスケットにハイロマーなど付けず
とどめがトルクレンチ無しで自分の指感覚のみでボルトを締めるという
モンシェル歴史上に残る空前の恐怖と戦慄のオペであったのだが・・・アホ笑
で、とりあえず今回残った一部使えそうな古パーツは靖国行き全面通行止めで
モンシェル様直々認定スペアに昇格だな←え?(笑)