モンシェル流オフテク奥義書
乗車前(編)その3
バランス領域の原理を知ろう!3-7
<ジャックナイフの重心バランス>
オフテク奥義書乗車前編その3シリーズ最後のシメはとりわけ
ジャックナイフの重心バランスについて記述と致す!

先回の3-6記事で冒頭に記述したウイリーの由来がホイリー?(笑)ならば
このジャックナイフは実は本名「リアホイル・ウイリー」なのである!
これを直訳すると単に「リアホイルがウイリーする」にちなんで名づけられただけのものであるが
その姿をチンピラヤンキー共が昔タカリをやるときに流行っていた切れ味満点のジャックナイフに例えて
格好良く不良っぽく2輪界のイメージ尊厳の為に
そのまま「ジャックナイフ」とニックネームされ収まっただけのものであるのだが
これがまた実に何とも格好いい大技である事か・・・笑
なんの意味もなくただ後輪を跳ね上げるだけで某バイク雑誌の表紙になっても
何も違和感がない程、実に様になる技なのだ!(笑)←カメラ目線が足りないが、じき年末だから新年特大号とかね・(笑)
だがこの大技にはウイリーを遥かに超えるかなり危険なリスクを伴うという
決定的なダークサイドが存在している・・・
そう、見たまんま分かるとおり
今度はマシン自体がライダーの後方から前回りをしてきて逆立ち状態から一気に前転
そのまま頭正面からマシンごと地面に叩きつけられるという
世にもおそろしや~・・のライダーのライフゲージにまで及ぶ程の超悶絶ダメージを食らう事と隣り合わせの奥義なのだ!
それを回避する残された唯一の手段は今度はフロントブレーキを離すことのみとなり
最後それでも間に合わない場合はライダーがマシンを捨てて
跳び箱の感じでハンドル放して飛び去り左右どちらか横にすぐ逃げる事のみしか生きる術はない・・・
なので今回まずはこのジャックナイフの重心バランスをしっかりと理解してから
単に条件を自分に都合よく揃えてから見せるだけの「すごいねー!よかったね~!」の偽ジャックナイフだけじゃなく
例え他人に笑われる程のほんの少ししかリアが浮かなくても
ライダー自ら自分を律して←特にモンシェル様本体に当てはまる・うえ?(笑
あらゆる地形にて実践的にオフ走破に使える為の
モノホンのジャックナイフを修得する為の第1歩を進んで頂きたい!
因みにリアホップはリアをホッピング(跳ね上げる)させるだけの技で
ジャックナイフとのバンダレイ(境界線)は
マシン+ライダー全加重が余す事無く全てステムへ移動しているか否かで決まる
なので逆に車重の軽いトライアル車の方がやりやすく
100kg超えのトレッキング車以上になるとまず現実的にかなり厳しくなる←因みにモンシェル様ごときじゃ無理・・汗笑
林道で実践的にジャックナイフを使う場面はほぼ皆無と言っていい程ないが
これを身に付けると全天候ほぼ100%コケる気がしなくなるのは
実際に結果となっていずれ間違いなく現れる事となるであろう・・
①ジャックナイフへ至る重心バランス
まずこのジャックナイフはウイリーと違い後輪を上げる事から
全くのマシン自体のエンジンパワーが使えないという決定的リスクが存在している・・
そう、前輪を上げるウイリーはエンジンパワーを与えれば上に上がる力が働くのだが
後輪を上げるこのジャックナイフにおいては上に上げる手段は
アクション手前の助走スピード+リアサス反発力+フロントブレーキのみなのである!
そしてこれをライダーが操作する瞬間の重心バランスについては以下の通り
まずは助走をつけてジャックナイフポイント前でリアサスをライダー加重により瞬発的に縮め(赤↓)

同時にフロントサスを瞬発的にピッと伸ばし(赤↑)
そしてリアサスがフルボトムした次の瞬間今度は公園にあるシーソーをイメージしつつ(赤↑↓)

ライダーが前方にほんの軽く跳ね上がりステップ加重を完全に抜き(緑→)
同時にクラッチを切りフロントブレーキをロック寸前まで思い切りかけつつ(赤↓)
この瞬間にエンジン主要部+ライダー全加重(緑□枠)を一気にステム部へ1点集中させつつ(緑〇枠)
更に同時に両腕でハンドルを真下に押しつつFフォークを縮め

ステム部に全加重移動状態(緑□枠)で更に前へ余力と共に移動させつつ(緑→)
フロントブレーキの半クラッチ並みの操作(赤↓)により
リアタイヤが何の音もなく忍び寄り一気に上がってくる感覚を
ライダー自らステップ&ケツ全体で感知しつつ
受け止める!!
そしてライダー自ら判断した限界トップ地点にて最後はフロントブレーキを離して
リアタイヤを真下に落とし終了となる
リアタイヤを上げる1番のポイントはリアサスがフルボトムした次の瞬間に
いかに瞬間的に全加重をステム部へ一気に移動させられるかが鍵となるのだ!
例えばライダー重心だけ移動させればマシンそのままでウルトラマンシュワッち!状態になるし(笑)
逆にマシン重心だけ移動した場合はフロントブレーキが滑って反射的にロックさせてしまい
大抵その場で危険なコケ方となる・・・汗笑
なのでこのジャックナイフ修得に至る前にも
後輪を空転させる為にフロントブレーキを半クラッチ並に操作する「バーンナウト」から一歩一歩修得していかないと
奥義修得への道のりは正直難しいものがある・・・
まぁ成功に至る為の詳しい基本的練習法とかはまた後ほどとして
今回のシメに再び以下参考動画にて重心バランス原理をじっくり研究学習して頂きたいと致す!
↑参考動画の最後2回目の後輪が余り上がっていないジャックナイフが実は実践的ジャックナイフなのである!
若干左側にターン気味になっているが見ての通り安定感が目に見えて違うのがお分かりだろうか?
因みにどんなに滞空時間の長いジャックナイフであっても
ビッグバイクショー等でプロライダーが見せる超絶技「ストッピー」であっても
ライダーはシートに座ってタンクごと加重をステム前輪部へ圧しているわけじゃなく
あくまで両腕のみでハンドルを圧している状態なのである
と、いう事は・(笑)
更にマシンに乗る以前にそれだけ腕立て伏せの姿勢にも強くなければ
一気にハンドルを握る操作中のその両腕に襲いかかる己+鉄馬の加重力に
とてもじゃないが耐え切れないという結果に陥る事になる・・・
なにもわざわざ林道で後輪上げて方向変換等する必要性は全くないのだが
このジャックナイフから最短距離で後輪のリアルタイム状況を掴み取る事に繋がりそれはやがて強力な武器となる!
なので実践的ジャックナイフとは後輪が例え紙一枚分しか浮かない程度であっても
その重心移動を正確冷静にリアルタイム感知しつつ
次の安定感ある走りに繋げれる事に真髄があるのだ!!
そして1番簡単にして難しい課題なのだが(笑)
ライダーもやはり体を鍛えないと無理ですなぁ~!←お前が言うなや・笑