チャイニーズカフェ アンディン

熊本の中国茶カフェAndingからの薬膳レシピ、中国茶などについての情報です。

夏におすすめの中国茶4

2006-08-24 | Anding
朝晩は少し真夏ではなくなったかな?という程度の秋の気配を感じる今日この頃ですが…まだまだ暑いので夏向けのお茶のご紹介を続けます。

台湾の青茶、文山包種茶ぶんざんほうしゅちゃです。  台湾台北県文山地区産 Andingのショッピングカートでご紹介しているものは文山包種茶の高品質品です。包種茶は青茶の中で最も発酵度の浅い(15%程度)もので限りなく緑茶に近い青茶です。

別名清茶(ちんちゃ)とも呼ばれ、生産量も多く、品質のランクの幅も広いお茶です。約150年前に福建省安渓で作られ始め、完成したお茶を紙に包んで出荷したところから包種茶と呼ばれました。包種茶は台湾に持ち込まれ改良を加えられて現在の包種茶の製法が完成しました。現在は中国大陸では生産されていないお茶です。高品質品は特に蘭のような上品な香りが高く、味わいはさっぱりしているので工夫茶で頂くお茶の中でも私が夏に飲みたくなるお茶の一つです。包種茶は特に、春茶が美味しいですし chinese cafe Andingでは工夫茶でお出しする上級品と、茶漉しマグカップのお手軽品の文山包種茶をご用意いたしています。

私の大好きな銘柄の一つなので、いろいろな文山包種茶を頂きました。中国茶の仕事をはじめ6年になりますが、お茶に対する好みが徐々に変化していきます。お客様のお好みを優先しながら、新しい美味しさをご提供できるよう毎年迷いながら商品を選んでいます。
ここ数年は文山包種に関しては清香の限りなく緑茶に近いものを仕入れていましたが、今年は思い切って自分が美味しいと感じた、伝統的な製法に近い形で作られ少し焙煎の効いたものを入荷しました。焙煎の少ない清香の台湾茶が日本人の口になじみやすく、台湾茶ブームが起った一因だと思いますが、あくまで半発酵茶らしさのある包種茶も、かえって新鮮です。

文山包種茶は緑茶に近いので少し低温で淹れる方もいらっしゃいますが、私はあの香りを優先して高温で淹れたものが好みです。

お家で夏に工夫茶は面倒!暑苦しい!という方はぜひAndingで…昨日も熊本は激しい夕立でしたね~(夕立にしては長かったかな)Andingの斜め窓はとっても綺麗でした!雷は怖かったですが…