チャイニーズカフェ アンディン

熊本の中国茶カフェAndingからの薬膳レシピ、中国茶などについての情報です。

夏におすすめの中国茶5

2006-08-26 | Anding
今日ご紹介するのは今ではすっかり有名になった工芸茶の特級錦上添花です。
現在たくさんの種類がある工芸茶ですが、初めて花の出る工芸茶として作られた工芸茶がこの錦上添花です。(ちなみにお花の出ない工芸茶の元祖は緑牡丹です)お湯の中で茶葉が開くと三連の白菊が出てきます。錦上添花にはいくつかランクがありますが、特級錦上添花には春に採れた高品質な毛峰種の緑茶と無農薬で栽培された安徽省産貢菊が使用されています。菊花は中医学や薬膳で目や肝臓の疲れ、高血圧改善などに薬としても用いられ、身体の熱を冷ます効果もあります。だから特に春夏にはおすすめの工芸茶です!健康維持を助ける面では工芸茶の中でも一番だと思います。
菊花茶といえば杭州が有名ですが、安徽省産の方が高品質という意見もあるぐらい負けず劣らずの菊花です。
菊花単体だと、分量や体質によっては薬効が強すぎる場合もありますが、工芸茶になっていると緑茶と菊のバランスも適量ですし、なんといっても綺麗です。
味わいも地味なようで高品質な素材の上品さが活きていて、身体が浄化されるような風味が夏の疲れにぴったりです。また、菊は昔からお刺身の横に添えてあったように、殺菌作用が強いので、生物を召し上がるときのお茶にもおすすめです。
見た目もシンプルな緑と白のコントラストが爽やかで、重みがあります。
Andingでも開店以来特に大人の女性に人気の高い中国茶です。


夏におすすめの中国茶4

2006-08-24 | Anding
朝晩は少し真夏ではなくなったかな?という程度の秋の気配を感じる今日この頃ですが…まだまだ暑いので夏向けのお茶のご紹介を続けます。

台湾の青茶、文山包種茶ぶんざんほうしゅちゃです。  台湾台北県文山地区産 Andingのショッピングカートでご紹介しているものは文山包種茶の高品質品です。包種茶は青茶の中で最も発酵度の浅い(15%程度)もので限りなく緑茶に近い青茶です。

別名清茶(ちんちゃ)とも呼ばれ、生産量も多く、品質のランクの幅も広いお茶です。約150年前に福建省安渓で作られ始め、完成したお茶を紙に包んで出荷したところから包種茶と呼ばれました。包種茶は台湾に持ち込まれ改良を加えられて現在の包種茶の製法が完成しました。現在は中国大陸では生産されていないお茶です。高品質品は特に蘭のような上品な香りが高く、味わいはさっぱりしているので工夫茶で頂くお茶の中でも私が夏に飲みたくなるお茶の一つです。包種茶は特に、春茶が美味しいですし chinese cafe Andingでは工夫茶でお出しする上級品と、茶漉しマグカップのお手軽品の文山包種茶をご用意いたしています。

私の大好きな銘柄の一つなので、いろいろな文山包種茶を頂きました。中国茶の仕事をはじめ6年になりますが、お茶に対する好みが徐々に変化していきます。お客様のお好みを優先しながら、新しい美味しさをご提供できるよう毎年迷いながら商品を選んでいます。
ここ数年は文山包種に関しては清香の限りなく緑茶に近いものを仕入れていましたが、今年は思い切って自分が美味しいと感じた、伝統的な製法に近い形で作られ少し焙煎の効いたものを入荷しました。焙煎の少ない清香の台湾茶が日本人の口になじみやすく、台湾茶ブームが起った一因だと思いますが、あくまで半発酵茶らしさのある包種茶も、かえって新鮮です。

文山包種茶は緑茶に近いので少し低温で淹れる方もいらっしゃいますが、私はあの香りを優先して高温で淹れたものが好みです。

お家で夏に工夫茶は面倒!暑苦しい!という方はぜひAndingで…昨日も熊本は激しい夕立でしたね~(夕立にしては長かったかな)Andingの斜め窓はとっても綺麗でした!雷は怖かったですが…

夏におすすめの中国茶3

2006-08-21 | Anding
夏におすすめ中国茶3八宝茶です
八宝菊花茶は中国シルクロード近辺の地域で飲み始められたブレンド茶です。暑さを凌ぎ、身体を潤す為の生活の知恵がたくさん詰まっています。北京のレストランなどでもデザートティーとして人気がでました。お店や工場ごとにいろいろな具材の組合せがあります。
chinese cafe Andingの八宝茶はその中でも日本の夏に合わせ新鮮な美味しい中薬(中医学でも使用される薬効のある食材)と中国茶を組合せた血液の循環を促し、内臓の働きを強化、美肌にも効果がある健康茶です。Andingは薬膳カフェとして、薬膳調理指導員がきちんとした知識のもと薬膳料理や薬膳茶をご提供しております。

氷砂糖の柔らかい甘味と具材の甘味と中国茶の組合せが夏の疲れを取り去ります。特に今からの残暑に多い夏ばて対策におすすめのお茶です。毎年8月の一番人気メニューです!!

おすすめ茶器: 磁器の急須、蓋碗、ティーポット(ガラスのものだと中身が見えてきれいです。)
器に1袋全部入れ、熱湯を注いで下さい。
お好みやお湯の量に合わせ1~2分蒸らしお飲み下さい。
味がなくなるまで何煎かお飲み頂き、お好みで柔らかくなった実を食べるとより元気がでます!

材料別効能
菊花…目精疲労、頭痛、ストレス解消、肝臓の働きを助ける。
くこの実…目の疲れ、疲労回復、冷え性解消
蓮の実…安神(精神安定)、健胃、不眠解消、
棗…消化促進、便秘解消、神経を和らげる。
白きくらげ…美肌、炎症を抑える。
陳皮…胃と気分をすっきりさせる。
白牡丹(白茶)…炎症を抑える。
龍井茶(緑茶)…身体の余計な熱を冷ます。

夏におすすめの中国茶2

2006-08-18 | Anding
夏に向いている中国茶2は白牡丹です。
Andingでもオープン以来人気の高い中国茶です。白牡丹は高級イメージの強い白茶の中でも比較的庶民的なお茶です。蒸し暑い香港の茶館でも人気の高いお茶です。
高温多湿の熊本にもぴったりです。Andingでは特にランチタイムの若い女性に人気があります!身体の熱を取り去り、炎症を抑える効果があるので、化粧品の成分に使われていたこともあるお茶です。見た目は牡丹の花びらが枯れたような茶葉で、よく見ると白い産毛がたくさん付いています。風味は柔らかく、食事にもデザートにもあうお茶です。そして、ハーブなどとも相性も良く、ブレンド茶のベースにも適しています。中国茶館Andingでは白牡丹のみと白牡丹にめいくい花(ハマナスの花の蕾で、中医薬としても血液の流れを良くする等として使用される)とブレンドしてご提供しています。

白牡丹の美味しい頂き方のポイント

●白茶は低温で淹れる場合が多いですがこの白牡丹は断然90度から95度位のお湯の方が私は美味しく感じます。不思議な紅茶のような風味がでて、味もすっきり仕上がります。

●一番おすすめはガラスのティーポットに、底が軽く隠れるくらいの茶葉を入れ軽く沸いたお湯を注いでください(電気ポットのお湯でも可)茶葉の姿を眺めながら(沸きたてのお湯の方が茶葉のジャンピングが綺麗です)約1分~2分お好みでお待ち頂くだけです。

●待ち時間を4分ぐらいにして、氷のたくさん入ったグラスに注げばアイスティーも美味しくできます。ペパーミントなどを入れても美味しいです!

夏におすすめの中国茶1

2006-08-15 | Anding
そろそろお盆休みも終わりですか?旅行や海など楽しいお休みの後はドッと疲れがでやすいと思います。
そんな時にこそ、中国茶でゆっくりされて頑張ってください。今日から夏におすすめの中国茶一銘柄づつご紹介いたします。

明前西湖龍井茶…中国の西湖の周りで作られる中国緑茶の上級品です。龍井茶は生産量も多く、その分等級わけも細かいお茶です。こちらのお茶は4月5日前後の旧暦の清明節の前の摘まれるたお茶です。新芽の柔らかい味わいと釜煎り茶特有の爽やかな香り、美しい緑色がいかにも夏らしい中国茶の1つです。薬膳的にも緑茶は上がりすぎた気を降ろす作用がありますので、ほてりを鎮めたり、気分を落ち着けたりすることができます。

昨年は明前(清明節の前)に摘まれていないもの、西湖周辺の龍井茶でないものなどいろいろな意味で本物ではない明前西湖龍井茶が横行したり、その反動で今年のお茶の価格が上がったりなどしていますが、chinese cafe Andingではいつもとあまり変らないお値段できちんとした明前西湖龍井茶を仕入れております。

緑茶は風味の良さは新鮮さにも比例しますのでお早めにお試し下さい。Andingでは茶葉の姿が楽しめるガラスの茶壷でお出しいたしますが、蓋碗などをご希望のお客様はお気軽にお申し付け下さい。

明前西湖龍井茶の美味しい淹れ方
①お湯の量に対して10分の1程度の茶葉を温めた蓋碗か急須(ガラスや白磁がおすすめ)に入れ、75度ぐらいに冷ましたお湯(茶海やミルクピッチャーなどをご利用下さい)を茶葉が少し湿る程度注ぎ急須の蓋をします。
②少し急須や蓋碗を振って蓋を外し、茶葉に香ばしい香りを楽しみます。(蓋碗をご使用の場合はTVコマーシャルの様に蓋碗の裏の香りを優雅に楽しんで見てください茶葉自身の香りとはまた違う甘く香ばしい香りがします)
③残りのお湯を茶葉に注ぎ、蓋をして約2分お待ち下さい。
④一見薄そうでいてしっかりと深みのある香りと味わいをお楽しみ下さい。飲み干した茶杯の残り香も楽しんで見られて下さい。
日本の緑茶と違い最低でも4煎は美味しく頂けます。一煎ごとの風味の違いもご堪能下さい。

アイスティーにもおすすめの中国茶

2006-08-07 | Anding
毎日暑い日が続きますね~特に熊本は!
いつも、「中国茶は年中、香りをが高く、身体にも良いので温かいものを!」とおすすめしておりますが、8月ばかりはアイスティーを!ということで今日はアイスティーにおすすめの中国茶などをご紹介いたします。

アイスティーにすると
①お茶の香りはどうしても落ちます。
②甘味が弱くなります。(甘味が欲しくなります)

なので、お茶自身の香りに+で香りが乗っている花茶はおすすめです。以下Andingがおすすめのアイスティーです。
特に甘味も強めの花茶…
桂花烏龍茶、桂花紅茶、ライチ紅茶、千日紅仙桃、白龍珠、丹桂百合など…

青茶では…香りが強く、渋みが少なめの
白芽奇蘭、文山包種茶、凍頂烏龍茶、金萱茶、観音王、芝蘭香(鳳凰単そうなのでタンニンは少し多く渋みはありますが、香りが甘いので美味しいです)贅沢ですが高級青茶の一煎目で作るアイスティーは大人の味がして格別です。今流行の「週末にプレミアム…」って感じで良い時間がすごせそうですね~只、香りを存分に楽しむ為にはやはり温かいお茶です。

お茶の風味を生かし、簡単なアイスティーの作り方
①茶葉(工芸茶なら一個、散茶なら約3g)に1人分にお湯150ccを入れ蓋をする。
②少し濃い目に出す。(温かく飲む時の1.5倍~2倍ぐらいの待ち時間)
③冷やしておいた大きめのグラスに氷をいっぱいに入れ、そこに一気にお茶を出し切る。

※工芸茶でアイスティーを作るときは最初の氷を半分ぐらいにし、茶葉もグラスに入れて綺麗に整えてから上からさらに氷を入れると見た目もとても綺麗です。
その他水出しなどもありますが、一番確実で早く、美味しいのが上記の方法です。