秋の薬膳料理

先日9月8日にいつもお世話になっているNHK熊本のテレメッセでお料理コーナーを担当させて頂きました。きのこ入りヘルシー担担麺です。今回の担担麺は中国では多く見られる汁無し担担麺です。
スープの欲しい方は、ご家庭のかつおや昆布の和風だしを加えられるのもおすすめです！

秋の薬膳ということで、「潤燥」を考えた担担麺です。白胡麻、豚肉、ピーナッツといった潤す食材に加え、身体を温め、血液の循環を促す小松菜を加えました。

さらにまだ初秋ということで（特に放送時はまだまだ蒸し暑さが残っていました）、今年の夏の暑さで疲れた身体を元気づけることができるよう身体の抵抗力を向上させるきのこ類を加え、カロリーも抑えました。

辛い香辛料は肺を乾かす為、秋には不向きとも言われますが、適量だと逆に肺を元気づけます。辛くしすぎないようにして下さい。以下食材の性、帰経（身体のどの部分に働きかけるのか）、効能などです。

豚　肉　甘鹹／平　脾胃腎　滋陰潤燥　益気　
舞茸　甘／寒　脾・肺　清熱除湿　解毒　
しめじ　甘／微温 (ヒラタケに類) 利五臓　養身体　腫瘍阻止　
ビタミンD豊富…カルシウムの吸収を助ける。
ビタミンB…脂肪の分解を助ける。免疫力を高める。
小松菜　辛／温　肝脾肺　行瘀散血　消腫解毒　温経散寒　
ピーナツ　　甘／平　脾肺　健脾和胃　潤肺化痰　養血止血　潤腸通便　消化促進、白胡麻 甘／平 肺 大腸 潤燥滑腸

香檳烏龍茶（東方美人）の淹れ方

先日ご紹介した東方美人の一番オーソドックスで、香りを楽しめる丁寧ないれ方（工夫茶）です。
１．100cc～140ccの容量の小さ目の茶壷（急須）を温めます。
２．茶葉を４ｇ～５ｇ前後入れます
３．急須に沸騰している湯を注ぎます。
４. 急須を茶盤、茶船に置き、上からお湯をかけます。
５．１煎目は１分ぐらい蒸らしてお飲みください。（ 急須のお茶はしっかり出し切ってください。出し切った後は少しふたをずらして置いて下さい。）
６．２煎目以降は１０秒から２０秒ずつ時間をのばしてくださいいって下さい。
◎洗茶は必要ありません。
詳しい写真つき工夫茶をご参照ください。
茶器は陶器の茶壷、磁器の茶壷どちらでも大丈夫です。
上からお湯をかける段階を省き、です。

あと、ガラスの茶壷で淹れるのも台湾のお茶屋さんにすすめられてやってみましたが、とても綺麗でおすすめです！

Andingおすすめの中国茶

東方美人（香檳烏龍茶）です。
chinese cafe Andingでは香檳烏龍茶（しゃんぴんうーろんちゃ）として販売いたしておりますが、このお茶にはいろいろな名前があります。白毫烏龍茶、五色茶、椪風茶、膨風茶など…

一番日本でポピュラーなのは「東方美人」でしょうか？このお茶は青茶の分類ですが発酵度が高く紅茶に近いので古くから西洋でも人気の高いお茶だったそうです。
その時付けられた名前が「オリエンタル・ビューティー」まさに「東方美人」です。

このお茶はウンカという害虫が噛み、茶葉の成長が阻害されることにより特有の風味が出るお茶です。なので農薬は使えませんし、夏茶のみしかありません。


香檳烏龍茶はシャンパンのような風味があることから付いた名前です。果実のような芳醇な甘味と後口に広がる爽やかさが確かにシャンパンを思わせるように思います。夏の終わりから秋の夜長にピッタリのお茶だと思いますが…いかがでしょうか？

美味しい入れ方などは次回ご紹介いたします。