チャイニーズカフェ アンディン

熊本の中国茶カフェAndingからの薬膳レシピ、中国茶などについての情報です。

薬膳EXPOに行ってきました。

2006-12-17 | Anding
12月12日~14日まで福岡で薬膳EXPOが開催されました。
12日は薬膳シンポジウムに参加し13日はとても豪華な先生方による薬膳料理ショーと展示物を見学しました。
シンポジウムは中国の医師による講演、日本の医師による研究発表、韓国の薬膳研究の第一人者による貴重な解釈法のお話など…どれもとても私には医学的に難しい部分もありましたがとても勉強になりました。食育と薬膳についてのお話では、実生活ですぐに活かすことができる部分も多く、皆さんに私なりの形でお伝えできればと考えております。頂いた資料などを自分なりに解釈した後、徐々にこちらのブログでもご紹介したいと思っています。私が薬膳を教えて頂いている岡本清孝先生も以前から繰り返されてることですが、今回のシンポジウムでも多くの先生が口にされていた薬くさい美味しくない薬膳、中薬にだけ頼った薬膳ではダメ、だけど中薬が大切という薬膳の考えに基づいたAndingの薬膳コースも召し上がって頂いた方にはご好評を頂いております。どうぞお試し下さい。

私事ではありますが、先日受けた中華中医薬学会発行の国際薬膳調理師の試験合格通知が一昨日届きました。受験の際には店を休んだり、周りの人たちに時間を頂いたりかなりご迷惑を掛けたので、感謝するとともにきちんとした形で生かしていかなければと思っています。

茉莉花開

2006-12-08 | Anding
1週間限定で熊本でもやっと上映。観れました~「ジャスミンの花開く」チャン・イーモウの撮影監督だった人の初監督ということ、私の好きなリュウ・イエ、そしてチャン・ツィイーが出ているので楽しみにしていました。
チラシで観ていたすごく綺麗な緑色が冒頭から映し出されて、オールド上海な建物、ファッションも魅力的に再現されていました。
簡単にいうと、とても自我の強い女性たち(祖母、母、娘)がそれぞれの時代背景のもと、恋愛し子供を育て生きていく姿を対比させた物語です。力強さと弱さを極端に併せ持つ、ある面とても我がままな女性像が私にとってはとても人間的で面白く観れました。ポスターのイメージだともっとはかなげな映画なのかな?と思っていたので…

母親役のジョアン・チェンが庭先のジャスミンの花をテーブルの上で乾かして花茶にして飲んでいるのがとても優雅でした。ジャスミン茶の香りにはベンゼルアセテートという気持ちを落ち着けて鬱を取り除く効果があります。捨てなければならなかった夢への思いや娘への心配などを抱えながらジャスミン茶で癒されていたのかな~?と…
何かと慌しい師走、気分が落ち込んだりイライラしたときには茉莉安神茶をどうぞ。茉莉安神茶はAndingオリジナルのブレンド茶です。高級ジャスミン茶に、気の巡りをよくする理気効果のあるめいくい花(写真のお茶に入っている赤い蕾)と養心安神効果のある蓮の実を組み合わせた抗ストレスのお茶です。その他シンプルな高品質のジャスミン茶ジャスミン茶の中からカーネーションが出てくる工芸茶などもございます。chinese cafe Andingではその他4種類の茉莉花茶をご用意いたしております。

胡同のひまわり

2006-12-04 | Anding
先日久しぶりに映画館で中国映画を観ました。
ずーっと観たくて熊本での上映を待っていた「胡同のひまわり」
チャン・ヤン監督の作品は「スパイシーラブスープ」も「心の湯」も珍しく熊本でも映画館で観れていて、特に「スパイシー…」が大好きだったので期待していました。

期待通りとても面白く、心にしみ、いわゆる"泣かせ映画"には無い、いろいろな感情の混じる涙が自然にじわっとにじむような映画でした。
とても綺麗な旋律の音楽と胡同の風景、登場人物の繊細な心の動きが素晴らしく調和していて、まるで自分が昔そこに住んでいたかのような不思議な懐かしさが沸き上がりました。そして、幼少期の感情を思い起こしたり…ある時の親の気持ちに気付かされたり、人とのかかわり方における日常つい忘れがちなことを考えたり、反省したりさせられました。

仕事柄、いろいろな場面での料理や飲み物も楽しく興味深いものでした。特に父親が料理を作り家族に振舞う場面、ストーブの周りで温められている慢頭、将棋の近くにセットされている茶壷と湯のみ、義母が寝込んでいる嫁に作るスープなど…。


体験したことのない四合院での暮らし方にも、大変そうだと思う反面とても魅力を感じます。
北京には2005年に行ったきりですが、壊され始めている胡同を時間がなかったため夜遅くに歩き回り、お腹を空かせて入ったウイグル族系と思しき家族が経営されていた安くて美味しいお店、夜遅くなのに通りでバトミントンをしている人々がいたことなどを思い出し、またぜひ行きたいと思いましたが、もうほとんど残っていないのでしょうねー。

老朽化で実際生活されていた方は大変な面も多いのだと思いますが、私にとっては本当に魅力のある憧れの町並みです。映画の中でも主婦であり家事を受け持つ母親は近代的なアパートへの移住を熱望していたり、若い世代はわざわざ改装して住んでいたりと様々な事情や価値観がさりげなく映っていました。家族みんなが確固たるそれぞれの意思を持ちながら、思い合って生きている様子が面白く、共感でき…映画を観ている間中、思い出や反省、個としての信条、家族への思いなどが駆け巡るよい時間を過ごすことができる映画でした。