チャイニーズカフェ アンディン

熊本の中国茶カフェAndingからの薬膳レシピ、中国茶などについての情報です。

薬膳 16 水煮牛肉風牛肉と昆布の唐辛子煮

2008-02-28 | Anding
かなり久しぶりの書き込みで申し訳ありません
いつものNHKテレメッセで本日ご紹介させていただきました料理です!

 昆布入りヘルシー水煮牛肉3人分

料理全体の効能:身体を芯から温め、消化器の働きを高める。
辛い料理で有名な四川料理の代表的なもののひとつ「水煮牛肉」の身体を温める「辛味」の効能を生かし、冬の薬膳におすすめの腎の働きを高める「鹹味」の代表食材昆布を入れました。「鹹味」=海のものの塩味成分

材料
牛肉薄切り:150g
野菜昆布:15㎝(水に20分ぐらいつけておく)
チンゲン菜:1株(縦に6等分に裂く)
にんじん:5㎝(皮を剥き、薄切り)
ねぎ:10㎝(斜め切り)
生姜:1片(皮を付けたままみじん切り)
にんにく:1片(芯を取ってみじん切り)
赤唐辛子:4本(浸るぐらいの水に五分ぐらいつけて水を切ったもの)
花椒:小さじ1(粒の状態のまま)
豆板醤:小さじ2~大さじ1(種類、好みで調節する)
スープ:300CC(昆布を付けておいた水に鶏がらスープの素を小さじ1溶かす。

調味料a(肉の下味用)
塩:少々
紹興酒(酒でも可):大さじ1
粉唐辛子:小さじ1(辛いのが苦手な方は入れなくてもよい)
水:大さじ4
片栗粉:大さじ4

調味料b(後で加える)
しょうゆ:小さじ1/2
紹興酒(酒でも可):小さじ1
砂糖:少々

使用する油
サラダ油:小さじ2(野菜を炒め用)
サラダ油:小さじ2(香味、調味料炒め用)
サラダ油:小さじ2(最後に熱してかける分)

作り方
1、薄切りの牛肉を五センチぐらいにきりaの調味料を上から順番にまぶし冷蔵庫に10分ぐらい寝かせる。-①
2、野菜昆布は水からあげて1センチの細切りにする。-②
3、熱した中華鍋に油を入れ、にんじん、青梗菜を30秒ぐらい炒めて取り出す。―③
4、火を止めたそのままの鍋に小さじ2の油を加え唐辛子、花椒を入れて火(弱火)をつけ、油が少し赤くなり、香りが出るまで炒め、唐辛子と花椒を取り出し冷めたらみじん切りにする。-④
5、そこにねぎ、生姜、にんにくを入れて少し香りがでるまで焦げないように炒め、さらに豆板醤を入れて炒め(←ここまで弱火)、香りがでたらスープを入れ中火にし、③を入れて10秒ほど煮て皿に拾い上げる。
6、そこに調味料bとみじん切りにした④と細切りの②を加え味をととのえ(ここまで中火)、牛肉を一枚ずつ入れてから強火にし、とろみが付くまで(大体3分ぐらい?)煮る。-⑥
6、野菜を盛った上に⑥をのせ、熱した油を上からかけて香りをだして出来上がり。

ポイント
※香辛料を焦がさず、香ばしく炒める。
※最後の油をかける工程は面倒なときは省いても良いが味香りが格段に上がる。
※豆板醤の種類で辛さが変わってくるので調節する。

牛肉  甘/平  脾胃 補脾益胃 益気血 強筋骨 除湿
唐辛子 辛/熱 心脾 温中健胃 散寒除湿 温通瀉血 駆虫殺菌
昆布  鹹/寒  脾肺腎 軟堅散結 利水泄熱 
生姜  辛/温 脾胃肺 発汗解表 温中止嘔 化痰止咳 解毒殺虫
ニンニク 辛/温 脾胃肺腎 健脾開胃 解毒殺虫 減肥消腫
豆板醤 鹹/寒 胃 健脾開胃 清熱解毒 宣鬱
花椒 辛/熱 散寒下気 益火殺虫 
青梗菜 甘 /平  清熱除煩 通利胃腸 安神
長葱  辛/温 肺胃 通陽止痛 去痰解毒 発汗煩渇
人参(キャロット) 甘辛 /微涼 脾胃肝肺 寛中下気 健脾化湿 清熱解毒 潤腸通便

辛い料理で有名な四川料理の代表的なもののひとつ「水煮牛肉」の身体を温める「辛味」の効能を生かし、冬の薬膳に大切な、腎の働きを高める「鹹味(かんみ)」の代表食材昆布を入れました。「鹹味」とは簡単にいうと海のものの塩味成分です。水煮牛肉は本来とても辛く、油が多いお料理ですが今回はご家庭でも食べやすくヘルシーにアレンジしております。

ここで薬膳ででてくる五味の概念について今回特に使用した辛味と鹹味を中心に少しご説明します。

●辛味(五行では金)
辛味は肺に作用し、肺を養うといわれます。ただし、すべてにおいて言えることですが、継続して多量にとりすぎると逆に肺を損傷したり、汗を出しすぎて陽気を失います。
身体を温め、気のめぐりをよくし、滞っているものを発散させます。
風邪の予防、改善にもとても有効です。

今回使用したもの:トウガラシ・サンショウ・ネギ・・ニンニク・ショウガ

●鹹味(五行では水)
鹹味とは海由来の塩辛い味のことで、鹹味は腎に作用し、腎を養います。
しこりを和らげ潤し、軟化する働きがあります。
今回使用したもの:昆布・天然塩

◇酸味(五行では木)
酸味は肝に作用し肝を養います。
◇苦味(五行では火)
苦味は心に作用し、心を養います。
◇甘味(五行では土)
甘味は脾に作用し、脾を養います。
料理全体の効能:身体を芯から温め、消化器の働きを高めます。


先日、「ラスト・コーション」観てまいりました。違う意味ですごく話題になっていて永くトニーレオンのファンをしている私にとってこんな取り上げられ方で大丈夫なのかしら?と心配しつつブルーになりながも、新しいトニーレオンを期待してドキドキしながら観にいきました。
政治思想の違い、スパイなどの要素が入ったラブストーリーは大好きなので、私は楽しめました。「パープル・バタフライ」なんかも好きでした。
あの時代の女性達のファッションも堪能できました。「傷だらけの男たち」でも珍しく冷たい顔のトニーでしたが、また違う軍人的な冷徹で怖い顔のなかに垣間見える、悲しみや寂しさに溢れた眼の演技が光っていて、タン・ウェイも観る前はあまり好きなタイプではないなーと思っていましたが、演技が上手くてどんどん綺麗に見えてきて最後は目が離せませんでした話題の激しい場面もあの映画では言葉数が少ない二人の重要な心情の表現や確認を担っていて納得しました。
原題の「色戒」の字をいろいろな意味で実感する映画でした。