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英ラジオ局PLANET ROCKが選んだロックのライヴ名盤TOP40

2018年05月20日 | 音楽
イギリスのラジオ局が選んだロックのライブアルバム名盤40というのが、なかなか面白い。
古いアルバムばかりでなく、最近のも入ってるのがいい。
なんというか、アメリカではなく、イギリスというのがミソで、ハードロックの名盤が多いのが特徴だ。
たぶん、アメリカだともっとブルースやソウルのライブ名盤が上位に入ってくると思う。

ではまず、40位から31位までを見てみよう。

31位:Slade /『 Slade Alive』(1972)
32位:Metallica /『S & M』(1999)
33位:Rolling Stones /『Get Yer Ya Ya’s Out』(1970)
34位:Free /『Free Live!』(1971)
35位:Rush /『Rush In Rio』(2003)
36位:Thunder /『20 Years And Out: Hammersmith Apollo』(2009)
37位:Rainbow /『On Stage』(1977)
38位:V.A. /『Woodstock』(1970)
39位:David Gilmour /『Live in Gdansk』(2008)
40位:Judas Priest /『Unleashed In The East 』(1979)

40位にジューダス・プリーストの日本公演が入っている。
これは僕も大好きなアルバムで、スタジオ版をはるかに上回る迫力があるんだけど、それでもまだまだ本当のジューダスの凄さは伝わってない。
37位のレインボーも日本公演で、ここでのミステリーテッドは名演だ。
でも、パープルの日本公演と比べるとちょっと弱い。
34位フリーは、音もいいし、パフォーマンスもいい。
だけど、ブツキリなのはちょっと残念。
33位ストーンズ、ライブ盤の多いストーンズの中で、このアルバムが一番評価が高い。
まだ未聴なので、いつか聴きたい。

21位:Lynyrd Skynyrd /『One More From The Road』(1976)
22位:Motorhead /『No Sleep ‘Til Hammersmith 』(1981)
23位:Humble Pie /『Performance Rockin’ The Fillmore』(1971)
24位:Uriah Heep /『Uriah Heep Live』(1973)
25位:Led Zeppelin /『How The West Was Won』(1972)
26位:Queen /『Live at Wembley ’86』(1986)
27位:Asia /『Fantasia』(2007)
28位:Rory Gallagher /『Irish Tour ’74 』(1974)
29位:Whitesnake /『Live in the Heart of the City』(1980)
30位:Allman Brothers Band /『At Fillmore East』(1971)

30位のオールマンズ、これアメリカだったらベストテン内に入るだろう。
とくに旧A面と旧C面がいい、という僕はヘタレ。
27位エイジア、これまた日本公演。
これ最近のライブでしょ?こんなに上位に入るほどのものか?
と、聴いてないけど、実際のライブを見た僕が言ってみる。
25位ツェッペリン、この順位は低い。
このライブ盤は絶好調のツェッペリンが聴ける内容で、ほぼコンサートの全景が収められている。
ベストテン内でもおかしくないのに。
22位のモーターヘッド、21位のレーナード、僕はまだ未聴だけど、非常に評判がいいライブ盤だ。

11位:Status Quo /『Live!』(1977)
12位:Yes /『Yessongs』(1973)
13位:Jethro Tull /『Bursting Out』(1978)
14位:Hawkwind /『Space Ritual』(1973)
15位:Cheap Trick /『At Budokan』(1978)
16位:Wishbone Ash /『Live Dates』(1973)
17位:Led Zeppelin /『The Song Remains the Same』(1976)
18位:Queen /『Live Killers』(1979)
19位:Rush /『All The World’s A Stage』(1976)
20位:Rush /『Exit Stage Left 』(1981)

18位クイーン、これは名盤だね。
ライブバンドとしてのクイーンの実力が発揮されてる。
17位はツェッペリン、おいおい、こっちのほうが上位なのか?
僕は25位の「伝説のライブ」のほうが絶対にいいと思うけど。
それでも、旧A面の流れは絶品だ.
15位のチープトリック、これまた日本公演である。
有名なアルバムだけど、まだ未聴。というより、チープトリック自体ほとんど聴いてない。
12位のイエスは3枚組だ。
古い録音だけど、イエスのライブの迫力、演奏の上手さが伝わってくる。
イエスってこんなにハードな演奏をするのかってくらい、凄みが感じられる名盤だ。

4位:The Who /『Live At Leeds』(1970)
5位:AC/DC /『If You Want Blood You Got It』(1978)
6位:Iron Maiden /『Live After Death』(1985)
7位:Pink Floyd /『PULSE』(1995)
8位:Peter Frampton /『Frampton Comes Alive』(1976)
9位:KISS /『Alive』(1975)
10位:Genesis /『Seconds Out』(1977)

9位ついに来ました、キッスアライヴ!
人によってはアライヴ2のほうがいいという人もいるけど、純粋にライブ盤としてみたら、コンサートのほぼ全景を収めている本番の評価が高い。
誰もが認める名ライブ盤だ。
6位、アイアンメイデン、これも発売当時すごく話題になったアルバムだ。
冒頭のチャーチルの喋りからつながるオープニングはゾクゾクする。
5位のAC/DC、ボン・スコット時代の熱いライブである。
世界制覇を目前にした勢いが感じられるアルバムだ。
これ1枚組なのが残念で、そろそろボン時代のフルコンサートを収録したライブを出してもらいたいものだ。

3位:UFO /『Strangers In The Night』(1979)

おお!
UFOが3位かー!
マイケル・シェンカーの殺気迫るプレイが聴けるアルバムで、僕のギターの教科書でもあるアルバムだ。
文句ありませんよね、あるはずがない。

2位:Deep Purple/『Made In Japan』(1972)

当たり前の堂々2位。
それにしても、日本公演って名ライブ盤になる確率がすごく高いよね。
一説によると、客が大人しいから録音に適してるとか言われるけど。
今の感覚からすると、ヘタクソ一歩手前くらいの粗さが、すごい臨場感と迫力の源になってると思う。
この荒っぽさこそがロックだと思う。

1位:Thin Lizzy /『Live & Dangerous』(1978)

うむむ、シン・リジィのこれが1位???
たしかにこれはいいアルバムだし、リジィの魅力を存分に伝えてくれるし、ツインリードの手本といっていいアンサンブルが楽しめるアルバムだ。
もちろん、僕もいいアルバムだと思うし、リジィ好きとしてこのアルバムが評価されるのはうれしい。
けど、あまりに過大評価じゃないだろうか?
10位くらいが妥当な気がするけど。