コンブの日記

山登り、旅、その他コンブが感じたことを綴った日記です!

利尻登山~拝啓・柄本様

2005年09月23日 | 日記
こちらは、昨日(標高0mからの挑戦)の続きです!

-------------------------


早朝4:30、目覚ましが鳴る。
結局3時間くらいしか眠れなかった・・・

しかも、利尻山に雪が積もり、山に登れないという不吉な夢を見た。
よほど寒かったのだろう
外はかなりの強風。
テントを出ると、空気が少し生暖かくなってきていた。
「早くしないと、雨降りそう・・・」
まだ雲はかかってはいないが、天気予報では夕方から雨である。

外はまだ薄暗かったが、ふと昨日の2人組のテントのほうに目をやると・・・
きょ・・・巨大なイモムシ
いやちがう、寝袋に包まれたオーストラリア人が、テントなしで大地にダイレクトに寝ているのだった。
まあ、2人にしてはやけに小さいテントだなあ、と思っていたが、2人で寝れないこともないであろうに。
オトコ同士が狭いところで寝るのはそんなにイヤなのかな??
私はあんなに寒くて眠れなかったのに、彼は熟睡していた。
よほどいいシュラフなのであろう・・・。

本来ならば5:30に出発する予定であったが、段取りが悪いために準備に2時間近くも費やしてしまった。

しかし、管理人はまだきていない。
お金払わなきゃいけないけど、もう出発しなくちゃ。
バイクの男の子のソロキャンパー君が起きて朝食の準備を始めていたので聞いてみた。
テントをそのままにしておけば大丈夫らしい。
管理人は夕方までいるから、お金は下山後に払えばよいと言う。

ということで、出発した。
時計を見ると、6:20。

舗装された登山道を少し歩くと、楽しみにしていた「甘露泉」に到着。
ペットボトルにお水を汲んで飲んでみた。
「う、うううううまいっ!!!」
なんか、甘くてミネラル豊富なかんじがする。
空のペットボトル3本を満タンにして、歩き出した。

昨日の二人も、今日のライダー君も昨日利尻山に登ったそうだが、登りに4時間かかったそうだ。
私は寝不足で、体調も悪いのでもっとかかりそう。
木漏れ日の朝日がすがすがしい、が、寝不足で身体はさわやかでない。

深い森を抜けると、ダケカンバのトンネルをくぐっていく。
私は背が高いので終始中腰になっているため、不快である。
トンネルはかなり長くて、出口が見えない。
しんどいので10分ごとに休憩をとったりした。

やっと出口が見えてきた~!
ちょっと拓けたところに出てきた。
「おお~~~!!」
海が見えるよー!フェリー乗り場も、ペシ岬も見えるし、礼文島も・・・

それから、だんだん元気になってきて、いつもどおりに歩けた。

ハイマツ帯に入り、景色を楽しみながら登る。
ちなみに、人とは全然会わない。
人気の山のはずなのになあ。

7合目をすぎたあたりから、風が死ぬほど強くなってきた。
そこからは延々と尾根歩きだ。
飛ばされそう!!
ハイマツを掴んでないと、本当に飛ばされそうだ。
頂上のほうを見ると、雲がすごい勢いでこちらに向かってくる。
「こ・・・コワイ!!!」
ど、ど~しよ、風強すぎるわ。もうやめようかな・・・。
ここらへんは晴れてるけど、頂上はガスで見えない。
でも、とりあえず非難小屋まで行こう。

非難小屋あたりは風が弱かった。
せっかくこんな地の果てまで来たんだから頂上行くか

必死に登って、9合目の拓けたところに出た!
そこにはご夫婦が風に飛ばされそうになりながらも景色を楽しんでいた。
私にも、「あそこにサハリン(樺太)が見えますよ!」と教えてくれた。
ここからの景色は、風が強いこともあって、まるで空を飛んでいるようだった。
その夫婦は私より1時間前に登山口を出発したらしい。
今日はかなりゆっくりのつもりだが・・・。
展望はここまで。
ここからはただのピークハンターと化す。
看板にも、「ここからが正念場」と書いてあった

そこからは足場の悪いガレ場で、ロープを使いながらの登りである。
いきなり人が増えていてビックリ!
みんなかなり苦戦していた。
私はちょっとコツがあるのを発見した。
ゆっくり登るよりも、軽快にサクサク登るほうが石がずれないし、石が下に落ちないのだ!
ただし、これはかなりしんどいので、脚と心臓の強い人向けです。
(下りはゆっくり降りましょうね!)
そして、車間距離ならぬ人間間距離を充分にとらないと、落石などが危ない。
降りてくるおばさんに、「頂上すぐそこよ!がんばって!」と励まされながら、頂上に到着!!!
やったー!!
時計を見ると、ちょうど10:00であった。
3時間40分で登ってこれた。この寝不足であの男の子たちよりも20分早かったのがちょっぴりうれしかった。
しかし、あとからsakagさんのタイムを見たら、3時間10分であった・・・。
まだまだよのう。


頂上はおそろしく寒い。風強い。むろん、展望ゼロ。
先に着いていた柄本明そっくりのおじさんにシャッターを頼まれたので、私もお願いして撮ってもらった。
しかし、この柄本おじさん、シャッターを押すときに、カメラも一緒に押していた。
「これは100%ブレた」と思ったので、「もう一枚お願いします」と言い、再度シャッターを押してもらった。
今度は大丈夫そう。(それが一番上の写真です)
1枚目はもちろんブレブレ。
しかし、2枚目のコレも、屋根が写ってない・・・

寒いし、眠いし、お腹もすいたのですぐに下山することにした。


つづく