母の面会 1

今月は気ぜわしい日が続き、すっかり母のことを忘れていました。
前月の施設利用料の請求書が届き、母を思い出しました。

合間を縫って、母が入所している施設に行ってきました。
多分、今年最後の面会になるかもしれないので、近くのスーパーで
何か母が食べられそうな菓子はないか、と探しゼリー菓子を少し
持って行きました。

普段、母がくつろいでいるところにはいません。
職員さんが寄ってきて「ただ今、部屋で寝ています」と案内してくれました。
職員さんが母を呼びかけて起こしてくれます。
そして「ちょうど、おやつの時間ですので部屋からでましょう」と
ベッドを押し大広間へ押して行きました。

トロミのついたココアとトロミのついたジュース見たいのが出されてきました。
ふた口ほど食べると、顔を横に振り食べないと言うのです。
そして、私にたべろ、と言う仕草をするんです。
恐る恐るご馳走になりました。
直感、マズイ。でした。
味は薄く、トローっとして決して美味しいと言うものではありません。
母には「うまいねー」と言いましたが。

こんなスキンシップを30分ほど付き合いました。
最近は車椅子には乗ることはないのか、職員さんが尋ねると
「最近、体力が無くなってきて、ほとんどベッドにいます」といわれました。
そう言われれば、目はくぼんで、顔も小さくなった様です。
つづく