いままで そしてこれから

人の為と書いて・・・

ひと足早い 母の日?

2016-04-27 20:39:07 | 日記
母が入所している施設では、外部の業者さんが来て
入所している方たちのために衣類を販売してくれる日でした。

値段は高めだろうと、あまり乗り気ではなかったのですが
初めての催しでもあり、参加することにしました。

母は入所して以来、衣類も全く買ってなくて、さぞ古びていることだろうと思い
この機会に買ってやろうと思ったわけでした。

大広間には、ハンガーに掛かった、高齢者向けの柄の衣類がたくさん下がっていました。
母の部屋に行き「服買ってくっぺ」と車いすに乗っている母に言い、
臨時ブティックに向かいます。

母はキョロキョロするも、目移りして何が欲しいのかわからない様子。
私は、婦人物の衣類など買ったこともなく、まして母はどんなのが好みなのかなど
全然わからず、困り果てていました。

職員の方が近寄ってきて、「どんなのが欲しいのですか?」
「ええと、ブラウスがいいかなぁ、できれば明るいのが良いと思いますが・・・」と返事しました。

ピンク色のもの、バラ柄のものを出してくれました。
胸に当てがい、姿見鏡で自分を見ると、「これがいい」と握り占めました。
私が一番心配なのは、正札です。意外と高いんじゃないかなぁ。
職員の方は察したのか、「そんなに高くはないですよ」
見ると2900円。「おっ、意外に安いじゃないかぁ」心でつぶやきます。
「せっかくだから、もう一枚買うかい?」「このバラ柄のもかわいいよ」
ブラウス2枚、お買い上げです。

気が大きくなったのか、「ズボンもあったほうがいいなぁ」
こちらも色違いのズボンを2本のお買い上げです。

母に持たせ、レジに向かう途中、職員の方に「良い母の日になりましたね」と冷やかされました。
「こちらこそ、選んでいただいてありがとうございました」と会釈。

精算を終え、袋に入った衣類を母に持たせ、車いすを押して部屋に戻ります。
その間、母はぎっしりと袋を握りしめていたのを今でも覚えています。

フロアの職員の方に「今度、この服を着せてください。」と伝えます。
別れ際に、また悲しまれるかと思っていたら、この日ばかりは悲しい顔はしませんでした。
「あ よかった。」と心をなでおろします。
「また、来るからな」と言って母を後にしてきました。

考えれば、今まで一緒に母と買い物などしたこと無く、
まして、母親の買い物などしたこともありませんでした。

帰路、清々しい気持ちと、胸にこみ上げるものを感じ、涙ボロボロになってしまいました。

逆戻り?

2016-04-24 21:13:08 | 日記
父親が3月に特養に入所しました。
すこしは私の手が離れ、楽をしていました。

母親は、相変わらず認知が酷く、私が行くと
なかなか手を放してくれず、どうしても足が遠のいてしまいます。

先日、施設から一本の電話が。
「お父様の熱が高くなっています、誤嚥して肺炎を起こしているようです」
「病院で診てもらいますから、病院に来てもらえますか?」

病院で診察を受けると、数週間の入院になるらしい。
ひと通り説明を聞き、肩を落とし帰ってきました。
去年は母親が胆嚢炎で入院したこともあり、要領は得ていた筈なのに、
これから先々のことを考えてしまいました。

今日、病院からの電話で「お父様の下着などの洗濯物がたまっているので取り替えてください」
あ、そうかここは施設とは違うんだ、と。
しばらくぶりに父親の衣類を洗濯機に入れました。
1か月前に逆戻りです。

そういえば、老健で使っていて もう使わなくなってしまった物は処分してしまいましたが
今は病院生活。床ずれ防止用の枕・タオルケット・バスタオルなど
寄せ集めて病院へ届けました。

気が抜けませんね、まだまだ。 
何が起こるかわからないわけで、当分は処分はできないことを実感しました。

久々の病院

2016-04-13 21:17:34 | 日記
かねてより、施設から予約の打ち合わせ。
息子さんにも、立ち合いして欲しいとのこと。

父親は胃ろう設置して2回目の胃ろう交換の打ち合わせです。
病院の都合・私の都合を施設にお願いして調整しました。

当日、私は午前中仕事をお休みにして、病院で待ち合わせをします。
すでに職員の方とストレッチャーに乗った父親は待合室にいました。

挨拶を終え、受け受けからの名前呼びを待ちます。
20分ほど待っていると、名前を呼ばれ、いよいよ交換です。

治療室に入ると、医師・スタッフが数名待機していまいした。
ここでも挨拶をし「よろしくお願いします」と。

通路の待合用の横長の椅子に座り、施設の職員の方と余談話をして
待ちます。

10分ほど過ぎたでしょうか、看護師の方が通路に来て
 「はい 終わりました」と。

施設職員の方と顔を突き合わせ、「早いですね」

胃カメラも飲んだらしく、父親に「苦しかったか?」
そしたら、頭をコクッとしました。
健康診断で、私たちも胃カメラを呑みますが、結構ひどい筈。

予定した時間より早く病院から解放され、風景写真を撮って、時間の調整です。

まもなく一か月

2016-04-07 20:26:51 | 日記
長く老健施設にお世話になり、やっと特養施設に入所し
間もなく一か月になります。

準備物、施設へのあいさつ、など数回は施設を訪れました。
こちらからの呼びかけにも反応するなど、脳のほうは回復に向かっています。
肢体の自由は戻らなくなってしまいました。

私は、というと老健施設と違いほとんどが施設でやってくれるので
私は特にやることがありません。
やっと自分の時間が持てるようになってきました。
昨年一年の、命の洗濯と言ったところです。

しかし、すべてが解放されたわけでもなく、時々電話が来ます。
つい最近も、体に できものができたらしく連絡がきました。
その後の経過報告など、至れり尽くせりでした。
こうした電話が来るたびに、ドキッとします。


同じ施設に入所している母親の様子。
父親の面会のついでに、母親の様子を見てきます。
逢った時の悲しい顔、別れる時の後ろ髪を引かれる心の痛さは、
次の訪問の足を妨げになります。逢わないほうが、精神的につらくは楽になります。

そんなこともあり、ここの所、訪問が遠のいてしまいました。

両親のことを忘れているときは普段ですが、
脳裏から思い出すと、気持ちがグーーーッと下がってしまいます。

気持ちの落胆・上昇はしばらく続きそうです。