のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



無言館

2015年09月02日 | 旅行
信州・上田の無言館と信濃デッサン館を訪れました。

ツタが絡まるデッサン館
    

「夭折の画家」とよばれる薄命の画家たちの作品を集めた資料館です。
結核などの病気で若くして亡くなった画家たちの、才能が惜しまれます。

せみ時雨がしみ入る木立の中、木漏れ日のアプローチを行くと現れる、無言館
窓もなく、コンクリートだけの小さな灰色の館は、まるでそこだけ時間が止まっているようです。
    


    

    
入館者は多いのに、食い入いるように鑑賞に浸る人々、静謐が支配する場所です。
戦争で絵筆を置き、銃を持たなければならなくなった若き画家たちの魂の叫びが伝わってきます。

生きて帰って、絵を描きたかったことでしょう。
作品そのものに、才能の高さが現れている画家の卵たち、生きていたら一流の画家、デザイナーになったことでしょう。
若き才能を散らし、夢を絶たれてしまう戦争の悲惨さを、絵の具を通して70年後の今も訴えています。
 
   
 

    

近くには鎌倉時代建立の由緒あるお寺がありました。
樹齢700年のケヤキの大木は、幾度、戦いを見てきたのでしょう。
  

 
  

  


境内には萩の花
   


   


見上げる信州の空は、もう秋の気配
   


お昼ご飯は可愛いお弁当
    

おやつは、わさびコロッケ
   
 
 

一足早く、芸術の秋に入っています。  
   

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
絵に賭けた青春 (めぐみ)
2015-09-03 17:55:19
筆を銃に持ち替えですか?先日、特攻隊でなくなった
人の音楽をTVで聴きました。戦争はつくづく悲惨だと
思います。

信州上田はもう秋の気配ですね。来年の大河ドラマは、
真田幸村が主人公だそうです。女性が活躍するドラマを
見せてほしいなあ!
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こんばんは (のりのり)
2015-09-03 20:49:46
出征する当日、あと5分、あと2分だけ、とぎりぎりまで絵を描き続け、心残りのまま出征し、戦死した人たちの気持ちをおもんぱかると、涙が出ます。
無言館、ぜひ一度訪れてみてください。
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こんばんは (釣志です)
2015-09-04 00:16:50
かけた情は水に流せ
受けた恩は石に刻め
ドキッと来るいい言葉です コピーして帰ります
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おはようございます (のりのり)
2015-09-04 08:45:02
心に響きますね。
座右の銘にしたいです。
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