のり巻き のりのり

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遠藤周作と長崎キリシタン史跡

2018年05月09日 | 読書
5月4日、長崎潜伏キリシタン関連史跡をイコモスが世界遺産に勧告したというニュースはまだ耳に新しいです。
以前職場で一緒だった先輩は、五島列島出身でクリスチャン。かの地のことをいろいろ話してくれました。

純粋で心底子どもや世界の平和を考え、社会活動に積極的な人でした。
そんな影響で興味を持ち、隠れキリシタンの本はよく読みました。

ニュースを聞いて、久しぶりに遠藤周作の本を読んでいます。

 


「沈黙」は映画化もされ、ベストセラーになった感動的な本でした。
今はこちらを読んでいます。再読です。



キリシタンのことをなにも知らない少女が、隠れキリシタンの青年を愛してしまう物語です。
少女キクの成長する過程の心理描写が深く美しい。

1850年代の長崎の風景描写も目に見えるようです。
遠藤文学ってこうなんだ。とあらためて認識しています。

「油を塗ったような緑が‥」「やわらかく砕ける波は真珠雲母色をおび・・」何とも美しい比喩ではありませんか。

世界遺産を訪ねる旅をしたいと思います。



夫の友人M氏も敬虔なクリスチャンです。
そして今現在、スペインにいて800キロを歩く聖地巡礼の最中だそうです。

毎日スペインからメールがきます。
1日に20~30キロ歩くんですって! 1か月以上毎日毎日ですよ!

私はぶらぶら散歩で四国巡礼にもよう行きませんけど、信仰心とはかくも強いものなんですね。
長崎やスペインの景色を想像しながら、ふと目をあげると、鮮やかな緑が目に飛びこんできました。

ああ、これだ、これだ。「油を塗ったような緑」とは。







時代を経ても変わらぬ真実なものがある。瞬時に転び滅びるものがある。





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