写真は「ブレイクショットの軌跡」逢坂冬馬 早川書房 2100円 税別
小説家は3作目が試金石などと言われる。
かの春樹先生も3作目は掲載雑誌も群像から新潮に変えて発表したがあえなくお蔵入りさせている。
逢坂の3作目が上梓された。
装丁を変え、タイトルも趣を変えてきた。
その意気込みを感じながら私は頁をめくった。
なに今度は日本が舞台、いやいややはり外国の舞台も登場。
これは春樹ばりに2つの物語が交錯していく構成か
なに3つ目舞台が登場。
え、4つ目舞台が登場。
私は嫌な予感して本の表紙を見返した。
ブレイクショットの軌跡。そんなのありか。
帯にはさらに8つの物語の軌跡が世界と繋がる奇跡とある。
ほほーと思いながら3分の2ぐらい読んだがなんだかな。
我慢しながら読了した。
逢坂よ!
「同志少女よ敵を撃て」に感動して
「歌われなかった海賊へ」深く頷いた読者が
こんな作品を待っていた訳がないだろう。
どうだろう4作目は思い切って出版社を変えてみたら。
良い編集者に出逢えるかもよ。
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