早起き梟のひとりごと

仕事に追われる日々を少しだけ立ち止まって見つめてみると・・・

8月30日国会議事堂周辺

2015-08-31 03:46:52 | 妄想

 

写真は8月30日国会議事堂周辺に集結した人々。

眠れぬ夜、私は妄想する。古舘、池上のありえない選挙ステーションを。

古舘 「池上さん、今回の突然の安倍総理の解散総選挙どう思われましたか」

池上「国民全員、皆びっくりしました、古舘さん、あの国会でのシーン流せません」

古舘 「あの蓮舫氏とのやりとりですね。流せます?流せるそうです。」

国会内、委員会審議を映し出す。

「委員長!」

「蓮舫君」

「総理、もうこんな卑怯なやり方はお止めになって堂々と国民に信を問うたらどうですか」

「こうして国会で今まさに議論を重ねている、そのどこが卑怯だと言うのですか」

「憲法解釈を変えて、日本を戦争ができる国にかえる。まさに、総理。総理は卑怯ものですよ」

安倍総理の眉間に皺がより、明らかに不機嫌になっていく。

「卑怯、卑怯と私を中傷するのはやめていただきたい。こうして議論を重ねている、そのどこが卑怯だと言えるんですか」

「憲法解釈を変えて、日本を戦争ができる国にかえる、それが卑怯だと言っているなですよ、総理。解散して国民に信を問うたらどうですか」

委員長、安倍内閣総理大臣。

「だったら解散しましょう。国民に信を問いましょう。衆議院を解散します。以上」

騒然となる場内。そこで終わるVTR。

池上 「いはや、たいへん私も驚きました。たまたま私もこの日、国会内で取材をしていました、別の部屋でモニターを見ていましたら、安倍総理の突然の解散宣言。ビックリしました」

古舘 「誰も予想だにしない解散、まさに殿ご乱心。そんな感じでしたね」

池上 「そうですね、まさに勝ち目がない、誰もがそう思った解散ですね」

古舘 「そんな誰もが勝てないだろうと思った解散、蓋を開けてみると接戦、見方を変えれば自民勝利かと言える結果、どうなんでしょう池上さん、どの辺から潮目変わったですか」

池上 「選挙序盤、自民は防戦一方、国会の答弁と同じような説明。これではまったくうったえるものがなく、支持率がまったく上がらない、自民惨敗。かと思えた時、あの安倍総理の演説、あの演説で完全に潮目が変わりました。古舘さん、お願いします」

画面は安倍総理の演説シーンに変わる。

「この選挙は、憲法改正を問う選挙です。憲法を改正して、日本が真の上に国際貢献できる国にかえる選挙です。憲法を改正して自衛隊員に真の資格を与え、国際貢献できる国にかえる選挙です。」

古舘 「突然の解散、そして憲法改正発言。二度ビックリですね」

池上 「驚きましたね、ですがこの発言以降、潮目変わった変わるんですね。まず安倍総理が生き生きしてくる。吹っ切れたんでしょうね。水を得た魚のように持論展開していきます、それに伴って支持率も少しずつですが上がっていく、選挙線後半はかなり盛り返しての闘い。そしてこの選挙結果。今回は何度も驚かされました」

古舘 「そこでこの選挙結果。池上さんどう見ましたか」

池上 「これがまたビックリの結果。与党、野党ともに過半数に届かない。誰がこんな結果を予想できたでしょうか」

古舘 「自民は善戦したと言っていいですか、池上さん」

池上 「安保法制の不人気、突然の解散、激しい逆風の中でこの結果、善戦と言って良いんじゃありませんか」

古舘 「安倍総理、この結果を踏まえて辞任はありませんか」

    古舘さん、古舘さん、いま安倍総理と回線がつながりました。

古舘 「池上さん、お願いします」

池上 「総理、まずお聞きします。この結果を見て、退陣するお気持ちはありますか?」

安倍総理 「まだ選挙結果が全てででいませんので、現時点でそのようなお話は差し控えたいと思います」

池上 「この選挙結果は憲法改正を国民が認めたものとお考えですか」

安倍総理 「まだ選挙結果が全てででいませんので、現時点でそのようなお話は差し控えたいと思います」

池上 「何を聞いても現時点では駄目みたいですので、これで終わります。ありがとうございます」

古舘 「今後、首班指名となりますが政局はどう動くでしょうか、池上さん」

池上 「まず急造、大阪維新の党の動きに注目ですね、これが自公に着けば安倍総理続投。ただそんなに簡単なことではないですね。

古舘 「野党はオリーブの木、連立を目指すことになる。そして今そのキーマンとなるべく人と回線がつながりました。池上さんお願いします」

池上 「ご無沙汰しております、池上です。早速ですが、小沢さん、今回も見えないところでだいぶご活躍されたと聞いておりますが、選挙戦いかがでした」

小沢 「一兵卒としてたくさん汗をかかせていただきました」

池上 「首班指名となりますが、当然秘策をお持ちだと思いますがいかがですか」

小沢 「国民のくらしが一番、それだけです」

池上 「今回の選挙結果は、どうご覧になります」

小沢 「まあいいんじゃない。面白くなって」

池上 「今後のご活躍に期待します。ありがとうございました」

古舘 「ほんとに、流動的ですね、池上さん」

池上「ハイ、まさにそうですね。野党連立と言っても民主党の中には憲法改正に賛成の人は居ますから、前原さんあたりが何人か引き連れて自民に合流することも考えられますし、また自民党のリベラル派の人々例えば河野太郎氏が新党を結成して連立に加わる可能性も否定できません」

古舘 「何れにせよ、日本が重要な場面に立たされたことはまちがいないですね」

池上 「その通りです。まさに憲法改正を機会に日本がこれまでちゃんと対峙してこなかったものに向き合う時だたと思います。つまりですね、これまで憲法改正というと9条を見直してちゃんとした軍隊を組織したいとするものと憲法は一字一句変えないという護憲派の二つしか見えてこないんですね。だから憲法解釈を変えて今や集団的自衛権さえ行使しようとしたのが安倍総理でしたね。こうなると憲法9条がほとんど空洞化してその意味を持たない。国民の反発を招いたわけです。そして安倍総理の無謀とも思われる解散、最初は安保法制の必要性を訴えていた安倍総理でしたが、途中から憲法を改正して正正堂堂と軍隊を持つと主張し始めた。自民惨敗かと思われましたがあにははらんや接戦でした。このことの持つ意味は大きいと思います。これを機に、日本人ひとりひとりがあの戦争はなんだったのか、アメリカとの関係をどうするのか考える必要があると思います。憲法を改正した上で個別的自衛権しか持たない軍隊持ち、国内には国連軍しか駐留させないというみちもあると思うのですが、兎にも角にも、自分たちの運命は自分たちので決める。とうとうその時が来たということだと思います」

ここで私の妄想は終わり、私は深い眠りに就く、今度は見果てぬ夢をみながら。