写真は「京都の壁」養老孟司 PHP研究所 850円(税別)
京都を出汁にして養老ワールド展開する痛快本。
特に日本マンガへの解釈は刮目に値する。
読んで損はない。
写真は「京都の壁」養老孟司 PHP研究所 850円(税別)
京都を出汁にして養老ワールド展開する痛快本。
特に日本マンガへの解釈は刮目に値する。
読んで損はない。
写真は、「肌色の月」久世十蘭 光文社文庫 1100円+税
こんな一文があった。抜き書きしておく。
「新宿は憂いある人の故郷ではない。このなかへ自分をかくすことも、このなかで悲しみを忘れることも出来ない。新宿は浅草がするように、ひとを抱いたりしない。用をすましたら、さっさと出てゆかなくてはならない。新宿は近代的な立て場(ルレエ)にすぎない。」
P143より。
写真は、「リバー」奥田英朗 集英社 2100円+税
一晩で読んだ。
んーん、なんか力で捩じ伏せられた感じ。
なんで10年経ってまた殺人を犯すのか?
そもそも最初の2件の殺人犯がなんで2人なの?
「罪の轍」は越えられなかった。
しばらくして「コメンテーター」文藝春秋 1760円が発売された。
あの伊良部先生が17年ぶりに復活。
こちらは痛快にして洒脱。溜飲した。
リバーが大河ドラマならこちらは小噺か。
奥田よ、伊良部先生にしておけ、小噺でいい。
私から切り取られた私の影はこのバーの片隅で佇んでいる。
私は、夢よみにはならず酒呑みとなる。
ここが壁のなかだとは思わないが、もしかすると
壁の中なのかも知れない。
暗いバーのカウンターに肘をつき足元に私の影を探すがそこに私の影は無い。
影よ戻って来い、そろそろ帰るぞ!
部屋に戻って続きを読もう。
写真は、「古典と歩く大人の京都」適菜収 祥伝社新書 990円(税込)
本屋でこの本を見つけた時、
テキナが京都???
なんで古典??
そうどうしても適菜収と京都、まして古典が結び付かなかった。
本の内容は、京都の神社仏閣、名所旧跡に「源氏物語」や「方丈記」の一文をパッチワークしているだっけで(新感覚)と謳っているが目新しさはそんなにない。
むしろ本偏から脱線した、修学旅行の小川君の話とか、エロ本を貰いに来た大林さんの話とか、「舞い上がる料理屋の話の方が面白かった。
まあ買って読むほどのものではないか。