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早起き梟のひとりごと

仕事に追われる日々を少しだけ立ち止まって見つめてみると・・・

京都の壁。

2023-08-18 05:45:05 | 買った本

写真は「京都の壁」養老孟司 PHP研究所 850円(税別)

京都を出汁にして養老ワールド展開する痛快本。

特に日本マンガへの解釈は刮目に値する。

読んで損はない。


肌色の月。

2023-06-07 04:44:44 | 買った本

写真は、「肌色の月」久世十蘭 光文社文庫 1100円+税

こんな一文があった。抜き書きしておく。

「新宿は憂いある人の故郷ではない。このなかへ自分をかくすことも、このなかで悲しみを忘れることも出来ない。新宿は浅草がするように、ひとを抱いたりしない。用をすましたら、さっさと出てゆかなくてはならない。新宿は近代的な立て場(ルレエ)にすぎない。」

P143より。


「リバー」と「コメンテーター」

2023-05-31 06:07:57 | 買った本

写真は、「リバー」奥田英朗 集英社 2100円+税 

一晩で読んだ。

んーん、なんか力で捩じ伏せられた感じ。

なんで10年経ってまた殺人を犯すのか?

そもそも最初の2件の殺人犯がなんで2人なの? 

「罪の轍」は越えられなかった。

しばらくして「コメンテーター」文藝春秋 1760円が発売された。

あの伊良部先生が17年ぶりに復活。

こちらは痛快にして洒脱。溜飲した。

リバーが大河ドラマならこちらは小噺か。

奥田よ、伊良部先生にしておけ、小噺でいい。

 

 


街とその不確かな壁

2023-04-15 01:37:11 | 買った本

私から切り取られた私の影はこのバーの片隅で佇んでいる。

私は、夢よみにはならず酒呑みとなる。

ここが壁のなかだとは思わないが、もしかすると

壁の中なのかも知れない。

暗いバーのカウンターに肘をつき足元に私の影を探すがそこに私の影は無い。

影よ戻って来い、そろそろ帰るぞ!

部屋に戻って続きを読もう。


古典と歩く大人の京都

2023-04-04 06:12:49 | 買った本

写真は、「古典と歩く大人の京都」適菜収 祥伝社新書 990円(税込)

本屋でこの本を見つけた時、

テキナが京都???

なんで古典??

そうどうしても適菜収と京都、まして古典が結び付かなかった。

本の内容は、京都の神社仏閣、名所旧跡に「源氏物語」や「方丈記」の一文をパッチワークしているだっけで(新感覚)と謳っているが目新しさはそんなにない。

むしろ本偏から脱線した、修学旅行の小川君の話とか、エロ本を貰いに来た大林さんの話とか、「舞い上がる料理屋の話の方が面白かった。

まあ買って読むほどのものではないか。