たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

拉致問題は大丈夫か

2007-02-10 13:09:29 | Weblog
 北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議が二日目を迎え、協議の成り行きは楽観を許さないものの、事前に米朝間で金融制裁問題についてかなり話し合われていることもあり、先回のような厳しい対立状態にはないようだ。
 一方拉致問題については、安倍首相が「拉致問題の進展がなければ支援に応じられない」と述べていることに対する北朝鮮や中国のメディアの厳しい論評が伝えられている。新聞の報道によれば、北朝鮮の国営中央通信は日本が拉致問題を提起していることについて「日本は朝鮮半島の核問題に関心のないことはもちろん、六カ国協議を故意に妨害しようとしている」と批判し、「既に解決済みの拉致問題を引続き騒ぎ立て、政権維持に利用しようとすることは見過ごせない」と強調し、「六カ国協議参加の資格もない日本が、拉致問題が協議の議題だと言うこと自体、笑止千万である」と主張した。また、中国国営新華社通信も「日本がかたくなに拉致問題の議論を要求するなら、各国が期待する具体的成果は得られない」として、日本の主張が協議の進展を妨げる要因となっていると批判したとしている。
 核問題に一定の前進があったときは日本にも応分の支援を求められるが、日本は拉致問題にも同様の進展がなければこれに応じない姿勢だ。六カ国の中でも拉致問題は日朝二国間の問題だとする空気もあるようで、これを打ち破るには相当のエネルギーを要すると思われる。日本の支援割合はかなり大きいので、これを梃子として最後までがんばるしかないか。


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