たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

自衛隊サマワ撤収完了

2006-07-18 12:21:51 | Weblog
 延べ5500人が2年半にわたりイラクのサマワにおいて復興支援活動に従事した自衛隊が任務を終え撤収した。戦争で破壊されたサマワにおいて給水活動、道路補修、学校施設の修理、医療活動など数々の復興支援に当たって来た。その評価は「よくやってくれた」との高い評価から、「期待はずれだ」との評価までまちまちであった。しかし日本の立場からすれば、武力を行使しないなど厳しい縛りの中で可能な限りの任務を果たして来たといえる。
 心配された犠牲者を一人たりとも出すことなく、2年半活動できたことは幸運であったとともに、装備された多国籍軍による防護によるものでもある。しかし、安全確保のためとはいえ、撤収に当たり、サマワ市民の見送りもなく、密かに立ち去らざるを得なかったのは残念だ。なんだかこそこそと夜陰に紛れて逃げ出したようにも見える。
 自衛隊のイラク派遣は憲法違反だとの見解は現在もあり、それを押し切る形で事実上なされた。派遣された自衛隊員は国内においても、イラクにおいても、なんとなくすっきりしない気分で任務に就いていたことだろう。北朝鮮のミサイル発射で自衛隊の重要性は増してきた。自衛隊の憲法上の位置づけをあいまいなままにしておいてはならない。


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