たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

穀物輸入価格の上昇は食料自給率アップのチャンス

2008-01-29 11:32:00 | Weblog
 貿易自由化により国内の農産物は安価な輸入品に押されて売れなくなってしまった。輸入品に対しかける関税にも限度があり、わが国の農業はどんどん衰退してきた。国内の食料自給率は40%を割り国の将来までが危ぶまれている。
 しかし最近になって中国などから輸入される食品などは農薬による汚染などが問題となり、多少高くても国内産を買い求める傾向にある。しかし穀物や家畜の飼料などは依然として大幅に輸入品に依存している。ところが、このところの原油高騰が原因でこれらの輸入品の価格も高騰し始めている。これにつれて最近は穀物を原料とする日常的な食料品や乳製品などで値上げラッシュが続いている。
 国内ではいくら生産効率を上げても輸入される穀物の価格には対抗できないため、国内の穀物生産はどんどん縮小され食料自給率もとうとう40%を割る事態となってしまった。しかし今これだけ穀物の輸入価格が上がってくると国内生産でも対抗できる余地が出てくるのではないか。価格は高止まりして国民生活はそれなりに窮屈になるかもしれないが、食料の自給率を高めるには今がチャンスだ。