たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

2007-10-20 12:00:02 | Weblog
 最初に嘘をつく時点では悪事が隠しとおせると思ってつくのだろう。しかし一つひとつ問い詰められると次第に嘘がばれて来る。嘘のばれるのが後になればなるほどその影響は大きくメーカーの信用は大きく損なわれる。
 雪印、不二家、ミートホープ、白い恋人そして今度の伊勢の「赤福」と、最近たて続けに食品関係の不祥事が発生している。しかもこれらの事件はみなほとんど同じ経過をたどってその悪質さが暴露されている。
 報道によると、伊勢の老舗赤福の場合も、製造年月日を偽っている事実が明るみに出た際、最初は作りたての赤福餅の一部を「売り切れ対策」として冷凍保存し、受給に応じて解凍し販売しており、その際に製造年月日は解凍した時点としているが品質も衛生上も何ら問題がないと言っていた。しかし数日後にはそれまで断固として否定していた売れ残り回収品についても冷凍保存し包装を巻きかえ製造年月日もかえて再度出荷していたと白状した。そして更に驚くことには回収した赤福餅を廃棄処分するのがもったいないと、「あん」と「餅」に分け、「あん」を子会社に卸すなどして再利用していたことが更にその後分かってきた。
 これら一連の事件は、どうもその不正行為が社内においては日常化されており、製造年月日や賞味期限を偽ることにそれほど罪悪感を抱いていないように思われる。これではひょっとしてどこのメーカーでもやっているのではないかと食品業界全体が信用できなくなってしまう。再発防止に向け当局の厳正な対応が望まれる。