たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

商業捕鯨再開支持

2006-06-20 10:53:05 | Weblog
 国際捕鯨委員会総会は18日、1982年に決定した商業捕鯨一時禁止は「もはや必要ない」と主張、商業捕鯨再開を支持する内容の宣言を1票差で採択した。しかし宣言には拘束力は無く、商業捕鯨が再開にはなお4分の3の賛成が必要であるが、再開に向けての動きであることは確かなようだ。
 我々の世代は戦後の食糧難時代、牛肉などは口に入らず、もっぱら安価な鯨肉を食べさせられていた。赤黒く独特の臭いがある鯨の肉やそのベーコンを当時はあまりおいしいとは思わなかったが、今では商業捕鯨禁止のあおりを受けて鯨肉が希少価値化し、値段も高く庶民の食卓から消えてしまった。今では鯨などを食べずに牛肉を食べよという時代になっている。
 捕鯨禁止は乱獲による絶滅の危険性、動物愛護、鯨を食べる習慣に対する感情的反発などが理由のようであり、捕鯨大国日本は特に批判にさらされてきた。しかしここに来て、繁殖した鯨が餌として大量の魚類を食べ、沿岸国の食糧確保に影響を与えているとも言われている。まだ当分は議論が続くようだ。