たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

悲しい老老介護

2006-06-01 17:16:02 | Weblog
 厚生労働省の調査(中日新聞)によると、高齢者などの介護をしている人でうつ状態だった人は、65―74歳が最も多く27%、次いで35-45歳が26%、最も低いのは34歳以下の20%だった。介護者は65歳以上が59%を占め、その中でも75-84歳が最も多く、労労介護の高齢化が一段と進んでいる。
 このように介護をしている家族の4人に1人が軽度以上のうつ状態にあり、また、介護者が65歳以上の老老介護では、介護者の3割以上が「死にたいと思うことがある」と答えている。
 最近は高齢で寝たきりの配偶者の介護に疲れ果てたあげく、殺してしまったり、自殺したりするという実に悲しい事件が発生している。核家族化が進み、老夫婦だけの家庭が増えている現在では、こうした介護疲れの悲劇が起こりがちである。やれるうちは何とか人の手を借りずに配偶者の介護をしたいと、ヘルパーの助けを借りることや、施設へ入れることに躊躇する高齢者はまだまだ多い。こうした悲劇をなくするためにも、そうした高齢者に介護制度活用への理解を深めることが必要だ。