山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆卒業後のイベント参加について

2012年06月01日 | 障害者スポーツ
先日久々に、あるお母さん仲間と連絡を取り合いました。

彼女のお子さんは今年高等部を卒業し、
毎日元気に福祉施設に通っているそうです。

実は、5月の27日(日)には
山形県障がい者スポーツ大会の陸上競技大会がありました。

平成24年度山形県障がい者スポーツ大会の日程クリックをどうぞ

彼女のお子さんは、学校時代には毎年この大会に出場していました。

それで、学校を卒業したかしなかったか・・・そのあたりの早い時期に
「今年のスポーツ大会はいつ開催されるのか判ったら教えて!」
と言われていたので、日程が分かったらすぐに教えていました。
「今年も出るの?」と聞きましたら「うん。そのつもり」と言っていました。

ですが、結局今年は出る事が出来なかったそうです。

それは、いま利用している福祉施設では利用者にその大会への
参加案内はしていなかったそうです。

お母さんは利用している施設に、大会に出る事は出来ないのかを聞いてみたそうですが
施設としては参加するつもりはないので、参加したかったら
個人でスポーツクラブへ入り、出てくれとの事だったそうです。

来年は個人でも参加させたいと彼女は言っていました。
さすがです

知的障害者の施設では、フライングディスク競技への参加は結構ありますが
なかなか陸上競技へ参加する施設はすくないようです。
まあ、このお子さんが利用している施設では、フライングディスク競技への
参加もないようでしたが・・・

このスポーツ大会への参加ですが、
新庄養護学校と村山特別支援学校(楯岡)の両校が毎年のように参加していますが
どちらの学校も、フライングディスク競技ではなく陸上競技にでています。

何を言いたいのかあやふやになってきましたが
学校を卒業しても、参加したい競技にすんなり参加できるような
案内のシステムが出来れば良いのでしょうがね・・・
難しいのかな(F)

経済基盤が弱い障がい者事業所運営

2012年06月01日 | 地域福祉
 「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)の内容をシリーズで紹介している。
 その15回目。

第3分科会について。

和歌山県新宮市にある作業所の報告である。
 通所授産施設から移行して、新たな形態の事業所経営を実施することの課題をどう克服するか模索している。
               
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【引用始め】

「第1回全日本手をつなぐ育成会 事業所協議会全国研修大会 事業報告集」(2012年3月31日発行)p.24~p.25

 第3分科会 どんな地域にも必要な事業所・・・小規模ゆえの課題

 離島・中山間地で障害者が働き活動する場としての事業所が成り立っていく制度や運営のあり方

 事業所協議会 九州ブロック運営委員 田中 寛

 [ディスカッション]

 発言者:わかば園作業所 施設長 田邊 純 氏

 わかば園作業所施設長田邊淳氏は和歌山県新宮市で生活介護と就労継続支援事業、そして2ヵ所のグループホームの運営状況を伝えてくれました。
 通所授産施設からの移行ですが、定員38名と経済基盤が弱い。
 そのため事業の拡大も考慮しています。
 しかし、市街地の中心部にあっても、人口減少地域にあるため思いは叶いません。
 また、企業や人口が少ない地域性のために、連携による仕事や消費も思うようにならない。
 どのように工賃を増額するかなど悩みは尽きません。
 事業所は介護と就労継続の異なる事業運営のために、利用者や職員たちの戸惑いもあります。
 利用者の生産したものを介して地域社会と深くかかわっていきたい。
 また、障害の重い人たちが自分の活躍できる居場所を確保していく。
 将来に希望が持てるような支援活動を積極的に取り組んでいくことを目指しています。
  
【引用終わり】

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 人口が少ない地域の特徴に応じた事業所経営を見出す。
 それには、
 ① 利用者の生産活動を地域に理解・周知してもらう。
 ② 障がいの状態に関係なく、一人ひとりが活躍できる居場所を確保する。
 ③ 継続・維持できる事業経営に努める。
 要するに、地域において、多数の協力者と理解者を必要とする。
 (ケー)