平成23年(2011年)3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)から50日目(4月29日、金曜日)。
また、大震災発生から50日目の新しい朝を迎えた。
昨日は、東日本大震災から四十九日ということで、被災地などでは法要が営まれた。
児童の7割が犠牲になった宮城県石巻市大川小学校では合同慰霊祭が営まれた。
84人の遺影が並ぶ中での慰霊祭。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
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この犠牲を無駄にしないためにも、私たちが参考とすべきテキストして、
社団法人日本自閉症協会「自閉症の人たちのための防災ハンドブックー自閉症のあなたと家族の方へー」(平成20年12月発行)
url http://www.autism.or.jpより引用する。
シリーズ7回目
【引用はじめ】
家族の方へ― 練習していないことは イザというとき役に立たない!
災害が起きたら
親がまず落ち着くこと
「大丈夫だよ」と声をかける
本人に分かりやすい言葉や方法で本人を落ち着かせる
普段からの準備と心構え
お子さんと一緒に、落ち着く方法や、わが子の予想されるトラブルを考えて、普段からわが子に合った方法を準備し、練習しておく。
また、そのために必要なものを用意する
① 気づいてもらうために
・「助けてカード」を作成し、本人に常時持たせる
・『助けて』と声を出す練習、ホイッスル(笛)を吹く練習
・衣服への記名、「サポートブック」を作成し、持たせる
② 日頃からわが子の存在を知っておいてもらう
・隣近所とのお付き合いを
・民生委員とのコンタクトも
・要援護者名簿に登録
・ひとりになったときを想定し、普段からの準備・訓練を
③ 家族で防災会議をしよう
自宅以外での被災に備えて、家族同士の連絡方法などについて
④ 地域での避難訓練に参加を
⑤ 自宅以外で宿泊する体験をもとう(避難所生活に備えて)
【引用おわり】
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コミュニケーションがうまくいかない知的しょうがい者にとって、「助けてカード」、「近所づきあい」、「家族防災会議」、「自宅以外での宿泊体験」は、実践的である。
こうしたことを常日ごろからきちっと実践する手立てが必要となる。
皆さんで心がけてやりましょうでは、震災後の早い時期には有効であっても、時間が経つと、日常的なことにかまけてなかなか実践しなくなるのが世の常。
だから、「災害は忘れた頃にやってくる」と言われる由縁。
油断が大災害を引き起こす。そのために、災害に備えてずっと緊張し続けるのも現実的でない。
やはり、3.11の発災を防災の日として、私たちの生活を考え直す日とするのも一つの手。しかし、その程度では今回のような大災害に対して、どの程度の備えになるものか。やはり、あきらめも必要か。どこまで徹底するかは、その人の価値観に任せるしかない。
それでも、「明けない夜はない」ことを信じて前向きな生活を続けていきたい。
(ケー)
また、大震災発生から50日目の新しい朝を迎えた。
昨日は、東日本大震災から四十九日ということで、被災地などでは法要が営まれた。
児童の7割が犠牲になった宮城県石巻市大川小学校では合同慰霊祭が営まれた。
84人の遺影が並ぶ中での慰霊祭。
心より、ご冥福をお祈りいたします。
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この犠牲を無駄にしないためにも、私たちが参考とすべきテキストして、
社団法人日本自閉症協会「自閉症の人たちのための防災ハンドブックー自閉症のあなたと家族の方へー」(平成20年12月発行)
url http://www.autism.or.jpより引用する。
シリーズ7回目
【引用はじめ】
家族の方へ― 練習していないことは イザというとき役に立たない!
災害が起きたら
親がまず落ち着くこと
「大丈夫だよ」と声をかける
本人に分かりやすい言葉や方法で本人を落ち着かせる
普段からの準備と心構え
お子さんと一緒に、落ち着く方法や、わが子の予想されるトラブルを考えて、普段からわが子に合った方法を準備し、練習しておく。
また、そのために必要なものを用意する
① 気づいてもらうために
・「助けてカード」を作成し、本人に常時持たせる
・『助けて』と声を出す練習、ホイッスル(笛)を吹く練習
・衣服への記名、「サポートブック」を作成し、持たせる
② 日頃からわが子の存在を知っておいてもらう
・隣近所とのお付き合いを
・民生委員とのコンタクトも
・要援護者名簿に登録
・ひとりになったときを想定し、普段からの準備・訓練を
③ 家族で防災会議をしよう
自宅以外での被災に備えて、家族同士の連絡方法などについて
④ 地域での避難訓練に参加を
⑤ 自宅以外で宿泊する体験をもとう(避難所生活に備えて)
【引用おわり】
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コミュニケーションがうまくいかない知的しょうがい者にとって、「助けてカード」、「近所づきあい」、「家族防災会議」、「自宅以外での宿泊体験」は、実践的である。
こうしたことを常日ごろからきちっと実践する手立てが必要となる。
皆さんで心がけてやりましょうでは、震災後の早い時期には有効であっても、時間が経つと、日常的なことにかまけてなかなか実践しなくなるのが世の常。
だから、「災害は忘れた頃にやってくる」と言われる由縁。
油断が大災害を引き起こす。そのために、災害に備えてずっと緊張し続けるのも現実的でない。
やはり、3.11の発災を防災の日として、私たちの生活を考え直す日とするのも一つの手。しかし、その程度では今回のような大災害に対して、どの程度の備えになるものか。やはり、あきらめも必要か。どこまで徹底するかは、その人の価値観に任せるしかない。
それでも、「明けない夜はない」ことを信じて前向きな生活を続けていきたい。
(ケー)