山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

◆被災地へ送る支援物資のお願い

2011年04月06日 | 災害
全日本育成会より、東日本大震災による被災地への支援物資についてのご協力のお願いが来ております。

全日本育成会では、すでに災害対策本部を立ち上げ、義援金の募集や情報収集・情報提供をしております。

また、被災地への支援活動につきましては、(財)日本知的障害者福祉協会を始めとした知的障害・発達障害関係団体と連携・協力し取り組むことになっているそうです。

そこで、支援物資輸送については、全国各地からの支援物資をいったん千葉県千葉市若葉区にある中野学園に集め、そこから岩手・宮城・福島の各拠点にまとめて輸送し、各拠点から被災地の障害のある人(施設・事業所・在宅の方々)の元に届ける。
また、一方で、支援物資を必要としている方々についての情報を関係団体で共有し、それらの方々に円滑に支援物資を届ける体制を整備していくということです。

全日本育成会からの文書資料は、各支部にメールで送信(お願い・必要品目例一覧・送付上の注意・物資発送連絡FAX送信票)しておりますので、各育成会支部へお問合わせください。

また、育成会支部に連絡がつきにくい方や、他に支援物資のご協力をいただける方は県育成会事務局までお問合わせください。



#地震発生から27日目=重度障害者の避難所生活

2011年04月06日 | 災害
 平成23年(2011年)3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)から27日目(4月6日、水曜日)。
 また、大震災発生から27日目の新しい朝を迎えた。

 被災した障害者に対する支援も、住民やボランティアの協力で命を守るぎりぎりの状況が続いている。
 夜中もたんの吸引を必要とする重度障害者の避難所生活が、次のように「どうしんウェブ」に掲載されている。

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【引用始め】

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/281400.html
Doshin web 北海道新聞(03/27 07:25)

障害者にも支援の手 住民の理解で孤立防ぐ

 東日本大震災から2週間が過ぎ、長引く避難生活で衰弱が目立つ障害者ら「災害弱者」を支援する動きが広がってきた。重度障害者が地域住民に支えられて避難所生活を送り、認知症の高齢者らを対象にした避難所設置も進む。災害弱者の命をどう守るのか。試行錯誤が続く。

 「障害を理解してくれる町内会の人たちのおかげで、避難所でも暮らしていける」

 宮城県石巻市の湊小学校に設けられた避難所。震災で自宅が半壊状態となった市内の主婦伊勢理加さん(43)は重い脳障害で四肢にまひがある三女の知那子さん(14)との避難所生活で、地域住民への感謝を新たにした。

 たんの吸引など24時間態勢の介助が必要な知那子さんは、震災直後にヘリコプターで市内の病院に運ばれたが、病院は重傷者であふれ、「とても対応できない」と戻された。

 現在は教室の3分の1ほどの広さの相談室で23人が共同生活を送る。当初は毛布もなく、校舎のカーテンや運動会で使う大漁旗にくるまって寒さをしのいだが、周りの人が知那子さんに多めに分けてくれた。

 同じ部屋の住民は普段から付き合いのある町内会の人たち。障害への理解もあり、深夜のたん吸引機の音にも嫌な顔をしなかった。伊勢さんの車は流され、避難所生活の長期化を覚悟していたが、被災地に入っていた札幌市のNPO法人「ホップ」の手助けを受け、29日には石巻市内の伊勢さんの実家に移ることができる。

 避難所では障害児を抱える親が孤立するケースが多く、伊勢さんは「たまたま地域の人や札幌のボランティアの協力があり、娘の命をつないでくれた。そうでなければどうなっていたか」と振り返る。

 ホップのメンバーで、知那子さんの移送を担当する滝桃子さん(28)は「障害者の人たちに支援がまだまだ行き届いていないのが現状。少しでも手厚く支援したい」と話した。

 一方、石巻市が体育文化施設「遊楽館」に設置した「福祉避難所」では、高齢者約120人が暮らす。そのうち半数以上が認知症や人工透析患者ら介助が必要な人たちで、医師や看護師が常駐し、避難生活を見守っている。

 高血圧で難聴の女性(70)は人工透析が必要な夫(75)と避難生活を送っており、「夫は避難所から透析できる病院に送迎してもらっている。暖房もきいていて暖かい」と安心した様子だ。

 ただ、スタッフ不足は深刻だ。1人で10人以上の高齢者に対応し看護師の1人は過労で倒れた。不休で働く医師赤井健次郎さん(52)は「行政は弱者対策をはじめ、あらゆることで後手に回っている」と支援充実を訴える。

(報道本部 徳永仁、経済部 河相宏史)


【引用終わり】

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 避難所生活を余儀なくされた障害者にとって、いかに常日頃からの近所づきあいが必要かがわかる。障害者の実情をよく知っていることによって、地域の人々より理解・協力を得ることがスムーズになる。肩身の狭い思いもあまりすることなく、避難所生活もできる。地域の人々が障害に対する困難な状況をわかってくれているので、寒さ防止のために協力してくれる。今さらながら、地域のつながりの重要性を感じる。

 こうした実情を見るにつけ、「明けない夜はない」とあたらためて思う。
 (ケー)