熊本県・日奈久温泉
「程度の高い生活」
心の豊かな生活が一番程度の高い生活だ。
物質の豊かなことを、あなた方は程度が高いと思ったら大間違いだよ。どんなにお金があったって、どんなに贅沢のできる環境にいたって、しょっちゅう悩みがあって、苦しみがあったら、けっして程度の高い生活をしているとは言わないんだよ。
その生活を豊かにしようには、理想を気高くしなきゃだめなんだねえ。他人の喜びを我が喜びとし、自分の言うこと、行うことのすべてが人の世のためになることなんだ。
=中村 天風=「一日一話」より
熊本県・日奈久温泉
室町時代に発見されたという古い歴史を持つ「日奈久温泉」
3つの共同浴場と30軒あまりの旅館・ホテルがある。
不知火海に沈む夕日を眺めながらの温泉もなかなかのものである。
また、日奈久ちくわ、かまぼこは全国的にも超有名でもある。
「だるまさんが転んだ!」
我が家の前には田んぼがある。
今は、稲が青々としている。
去年の秋に
母の命はそんなに長い事はないでしょう。
と 医者に言われ
姉が大阪から、ひと月母の介護に来てくれた。
姉は100歳になる義母を抱えている
義兄が、母親の介護のために、ひと月
母の介護を・・・と
見事に育った稲穂を見つめながらに
義母の介護も大事だが
自分の母親の介護を最後までしたい・・
と 涙ながらに語る姉
稲穂を見ては
子供の頃の田植え、稲刈りを
思い出しては・・・
でも
こうして、ひと月でも母の介護が出来て良かったと・・
後はtomo頼むね・・・
田んぼを見つめて語る姉
その時
キャ~~ア
かぁ・・かぁ・・・・かかしが
と・・後ずさりをして
姉が
尻餅ついた!
伸びた、稲穂の陰から
釜を持ったオバサンが背伸びをしたいる
よく見ると
そのオバサン
案山子と同じTシャツ、麦わら帽子!
姉のキャ~~アとの叫び声に
オバサンもビックリ
「あら・・驚かせてゴメンね」ってオバサン
「いいえ・・・私の方こそ慌て者で」
三人で大笑い
今年は、母の初盆
あの日の姉の、尻餅をついた話を母にしてあげよう!