奉(とも)の独り言

「オギャー」と泣きながら生まれてきました。
だから、死ぬ時は、笑って死ねるように生きたい!

膠原病「強皮症」の症状

2007年02月28日 | 膠原病

母が入院して一ヶ月になります
母は90才です。難病指定の膠原病の一種で「強皮症」です。
最初は手足の異常な浮腫み、次第に皮膚が硬くなりました。

次に逆流性食道炎で吐血、
手足は紫色・薄黒くなり、入院してレントゲンの結果、胸水と
心臓肥大・脊髄圧迫骨折と診断されました。

短期間のうちに、胸水・心臓肥大、心筋梗塞の症状がでており、
医者からは「もしかしたら、二度と家に帰る事が出来ないかもしれ
ませんと」と宣告を受けました。

先生の治療が良かったのでしょう。今、母は手足の浮腫みも取れ
又、薄黒かった手足も、肌色になりました。
胸水も大分引いたとの事で、今はリハビリをしています。 松葉杖 

親戚・家族の見舞いも幸いして、「生きる」力を貰ったようです。
以前はテッシュー一箱、痰が出ますので使っていましたが、
今は痰が出るのも少なくなったようです。

いま、心配なのは、下痢の症状が10日ほど続いていますが、
顔色も以前と比べますと別人のようになりました。
食欲も旺盛です。

母にストレスを与えないように、毎日見舞いに行き、楽しく話を
する、今、私に出来る唯一の恩返しです。

                  元気になって 


   写真;緒方弘之写真集「素晴らしい自然」から菊池渓谷(夏)

 


鈍感力

2007年02月27日 | 鈍感力

この鈍感力の最たるものは母親の子供への愛です。

たとえウンチでも、子供のものなら色を見て匂いを嗅いで、

さらに汚したご飯もつまんで食べることができます。

たとえ子供が罪を犯しても、母親だけは許します。

この大きな愛こそ、鈍感力以外のなにものでもありません。

http://watanabe-junichi.net/ 渡辺淳一・オフィシャルBlogより。

 見ざる聞かざる言わざる私のペースで母に接すると、母は疲れるのかも・・・

もっと、鈍感に母と接していこう ビックリ! ・・・・

                  ひなまつり 

 

             写真:人吉大畑梅園

 

  


待ち時間

2007年02月26日 | 独り言

待つ  はてな 

病院の診察で30分待たされると、過半数の人間が

イライラすると言う。   怒りのひそひそ話 

役所で10分待たされると過半数の人がイライラするらしい、

通勤の電車・バスでは5分待つと過半数の人がイライラするとか!

母は、私がいつも18時頃見舞いに行くから、その時間を基準に

今日は遅かったね、早かったねと言う。

18時40分過ぎに見舞いに行くと、今日は遅かったね。

事故でも起こしたんじゃないかと心配していたと言う。 こける 

私を待つ、母の待ち時間は40分

今日は早めに見舞いに行く。

早いと「仕事は?」とこれ又心配のようだ!

 読書 確かに、待ち時間が長いと、待ち時間を利用して

読書をしていても 、イライラして字が目に入らない事がある。

 

            写真:南阿蘇村・白川水源


久し振りの外出

2007年02月25日 | お見舞い

昨日、母に明日天気が良かったら、散歩がてら、

買い物に行こうと約束していました。

病院に着くと母は既に洋服を着ていました。

「お母さんは、早くから着替えて待ってましたよ」と

同室のおばさんから言われ・・

「外は今日は寒いけど行くね。」 飛ばされる~! 

「寒いなら風邪引いた大変だから止めようか」と母。

少し厚着をして、散歩がてら病院の近くのスーパーへ。

外に出ると、空気を思い切り吸って、「気持ちが良いね」

スーパーで バナナ 果物を買って、  でも買い物する事も久し振りの母。

とても嬉しそうに店内をギョロギョロ。

ベビーカーそれは、まるで乳母車に乗った子供と同じです。  

 

               写真:五家荘

 


面白い食べ方

2007年02月25日 | お見舞い

見舞いに行くと母は丁度夕食でした。

私には全く気付かず茶碗と睨めっこです。  

「 ハート さん、どうですか はてな 」調子どう?

「はい ビックリ! 」と大きな声で返事。  

「なんね!アンタネ」って,私を先生と間違えて返事した母。

母の食事の仕方は面白い。

いつも、夕食は・お粥・お吸い物・炒め物・魚か肉・小鉢である。

母はお粥を食べ始めると、お粥だけを食べる。

それを食べ終えないと,次の皿には手を付けない。

一つの皿を食べて終えて、又次の皿へ・・・

そうしないと、手先が不自由なために面倒だと言う。

腹の中に入ってしまえば一緒かと黙って見てはいるが・・・

でも、美味しいと言っては全て食べる。

気になるのは、下痢止めの薬をもう一週間も飲んでいる。

               食べ放題バイキング 

             写真:熊本市・江津湖

 

 

 


リハビリ

2007年02月24日 | お見舞い

        先生 

母もリハビリを始めたました。
「今日はリハビリしたよ」
「歩行練習もしたの?」
「三歳児(みつご)と同じ、いきなりリハビリに
行くと、7から3を引いたら幾つですか?」って

「いくつね!」って聞くと笑って答えない。
「10円持っていって3円の買い物しました
おつりは幾らですか?」なら分かったのにね。

「10円と100円と1、000円しか使わないから
分かりませんと言えば良かったのに・・・」大笑い  最高! 

その次は、「ボールを拾って篭に入れるだけ・・
90歳になってそんな事させられるとは思わなかったよ!」
「あぁ、三歳児(みつご)と同じ」と言って笑う。

 元気? 母も体調が良くなった様で大笑いの連続でした。

                           写真:熊本県・五家荘・あやとり橋


言葉は凶器にもなる

2007年02月23日 | 独り言

 飼い猫 言葉は時として、鋭い刃物にもなる。

親子であっても、言ってはいけない言葉がある。

今は入院している母とは ムカッ! 喧嘩 する事も無いが・・・

「死にたい 汗 」と母が言った事がある。

年老いていくという事で、自分に引け目を感じている。

子供の重荷になる事は親として耐え難いものなのだ。

分かっているけど、つい言葉に出してしまう。 黙れ! 

母親だからと自分に甘えている 

反省
Custom Smiley 

         写真は熊本・菊池渓谷


気分転換!

2007年02月23日 | 独り言
心のリフレッシュ・気分転換に温泉に行く。
温泉と言っても近くのスパハウスである。
ノンビリと、湯船に浸かり、サウナ室で汗を掻き・・
露天風呂での開放感・・・

家族でよく来たものだ、と・ふと思う。
母が温泉に行くのを嫌い始めたのは何時頃からだろうか。

服を脱ぐのが大変だとか
湯船に浸かるのが恐いだとか・・
人の手を借りないと歩くのでさえ恐がる。

老いて行くってそんな事なんだなぁ~・・
日常のささやかな喜びさえも奪うのかと・・
湯船に浸かりながら、ふと思う。

写真:熊本県天草・富岡城跡

母との食事

2007年02月22日 | お見舞い
母親とは、自分が何歳になろうと、自分の事が
出来なくとも、子供の面倒をみたいのだろう。

病院の夕食の時間は18:00です。
今から見舞に行けば、丁度夕食の時間になる。
たまには、病院で母と食事するのも良いかと弁当を
買って見舞いに行く。

病院に着いて5分後に母の食事が運ばれた。
私も弁当をひろげ母と食事をする。

母は自分のおかずを私に食べるろと勧める。
「母ちゃんが食べんね」と断っても、何度も何度も
私に食べろと・・・・

母のおかずに一通り箸をのばす。
それで、母は安心したんだろう。

世間話をしながらの食事。
「美味しいね、・・美味しいね」

器には何も残っていない。

      写真;熊本城

生きる(20)

2007年02月22日 | 生きる「強皮症の母と」
母の病室は四人部屋である。
皆、母よりは若いが、70才位である。

毎日見舞いに行く私に「親孝行ですね」って言う。
母も皆さんから「いい息子さんを持って幸せですね」って
「子育てが上手だったんですね」言われて・・
「はい、幸せですよ」と
嬉しそうに笑う。

私は「親孝行ですね」って言われると、恥ずかしい。
決して私は親孝行な息子ではないし、毎日見舞いに行くのは
自分の中の日課みたいなもので、母の顔を見ると安心する.
只それだけの事に過ぎない。

日毎に母の顔色は好くなっている。
食欲も旺盛で、一安心である。

     写真:天草五橋

生きる(19)

2007年02月21日 | 生きる「強皮症の母と」
母も起き上がれるようになったし、テレビを見れる様に書類を提出して、
病室に着くなり、
「明日、退院して良いと」突然嬉しそうに話す。
「先生がそう言ったの、退院は無理やろう、まだ歩けんし」
そう言いながら、テレビを付けて、イヤホンを母の耳に当ててあげる。

母としてはテレビどころではない。
「チャンと先生に聞いてきて、退院って先生が言ったから」

{どうせ先生が退院出来るように頑張りましょうね}・・・
と、でも言ったのだろう。それを退院と早とちり・・・

母に急かされて看護士に聞きに行く
「母は明日退院と言ってますが?」「えぇ~先生から聞いていませんが」
と、早速、先生に連絡取りますから・・

先生と連絡を取った看護士に呼ばれる。
「胸水」が減って好くなっているとの事、明日、採血してその結果次第で・・
リハビリをして退院を予定しています・・・

母に、その事を告げる。
急に不機嫌になる・・テレビを見て話そうとしない。
チャンとリハビリをして、歩けるようになってから・・・頑張らんね!
そう言い残して帰る。

写真:熊本県・阿蘇



生きる(18)

2007年02月21日 | 独り言
私は今、不眠症で悩んでいます。
一年前からです。
全く寝付けません、一睡もしていないと錯覚する程、眠りが浅いのです。

一年三ヶ月前に、ピロリ菌による十二指腸潰瘍で、入院・手術をしました。
十二指腸に穴が開いて、かなり下血しましたので輸血を800CCしました。
今でも潰瘍の薬を毎日飲んでいます。「ガスターD」なる薬です。

その後一ヶ月経過した頃でしょうか、不眠になり先生に相談して
「ハルシオン」と言う精神安定剤を睡眠薬として使用しています。

薬を飲むと朝まで熟睡します。
此の侭じゃ薬づけになると、仕事の休み前は極力飲まないように
努めていますが・・・・

原因は運動不足・もしくは自律神経失調症と自己判断しております。
「薬を飲んだから寝れる、今日は薬を飲んでないから寝れない」
そんな日々にさよなら・・・・と願って・・・


写真:熊本県・一心行の桜


生きる(17)

2007年02月20日 | 生きる「強皮症の母と」
流石に、気丈な母でも兄・姉が帰って3日も経てば、寂しいようです。
私には、気を使って言葉にこそしませんが、親子ですから顔色一つで分かります。
 
母の病室にはテレビが設置されてはいますが、一日の使用料が200円必要です。
その事を、母も分かっておりますので、テレビを見たいとは言いません。

入院当時は、身体を起こす事も出来ませんでしたので、テレビを見る気分に
ならなかったのでしょう。

今は身体を起こせますのでテレビを見れるようにするね。と言っても
テレビは見たくない・・・見なくて言いと・・・

そこまで、気を使わせている自分が悲しいです。
かと言って強引に契約する訳にもいかず・・・
「水戸黄門」が再放送されてるよ・・
「氷川きよし」の番組があるよ・・・
寝てばかりじゃ「ボケるよ」と言っても効き目なし・・・

一日中ベッドの上での生活、何を思い・何を考えているのか・・
矢張り、今からテレビを見れるように病院に行って来ます。

生きる(16)

2007年02月19日 | 生きる「強皮症の母と」
自分の家族が病気になる。
チョットした風邪なら、近くの病院でも構わない、
母の場合は、一年2ヶ月前に、大腿骨骨折で手術をしました。

手術後は足が浮腫み、4~5ヶ月経っても、全く浮腫みが取れませんでした。
高齢のために、治るのに時間がかかる。その位の知識でした。

関西に姉夫婦が住んでいましたので、関西の有名な病院で見てもらう事しました。
骨にも異常は無いとの事。
浮腫みの原因は依然として分からず・・血液の検査をして次回の診察は一ヶ月後

そんな中、姉から「母ちゃんが吐血した」と連絡がありました。
逆流性食道炎との事です。
インターネットで逆流性食道炎について調べました。

母は一週間ほどで退院する事が出来ましたので、母を迎えに行き無事、熊本に
帰ってきました。

熊本では、母が何十年と診て貰ってる主治医がいますので、関西の病院の診断書
・レントゲン写真を持って行きました。

診断書を見るなり、膠原病の可能性が有りますね。
母の手足の浮腫みを手で何度も擦り「強皮症」と言う病名をその時初めて聞きました。その日は血液検査をして、次回の検診日を約束して・・・
ネットで「強皮症」を調べました。
難病指定・原因不明・完全な治療方法が分かっていない・・・の文字が目に飛び込んで来ました。

今、母は「強皮症」の治療を受けています
良く「有名な病院」「名医」という事を聞きます。
家族が病気をすると、「名医」に診てもらいたいと思うのは当然です。
母にとっての「名医」とは、長年母の病気を・身体を知り尽くしている
今、母を診てくださっている先生だと確信しています。


写真:熊本県・阿蘇

生きる(15)

2007年02月18日 | 生きる「強皮症の母と」
母と話すのは面白い。
昨日何を食べたかさえ忘れているのに、昔の事は鮮明に覚えている。

母の生い立ちから、父との出会い、私が子供の頃の話を永遠と話す。
兄の事、姉の事、私が生まれる前の話は特に興味深い・・

私は、祖父・祖母を知らない。
母が話して聞かせてくれるが記憶に全く無い。
記憶に無い私を不思議がる・・
あんなに可愛がってくれたのに、覚えていないのかと言われても三歳の時に
亡くなたらしい・・
記憶の引き出しを捜してみる・・・遠い昔、広い板張りの家に行った事。
祖母らしき人が寝ていて、その傍らで泣いてる人につられて泣いた事がある。
その位の記憶だけである。

昔話をする時の母は、時には涙し、時には笑いながら、得意げに話す。
昔話をしてる時の母は、病人で有ることを忘れさせるぐらいに生き生きと話す。
そんな母に、悪戯をして「保険証は何処に直してるか」と訊ねる。
「分からん」と急に困った顔になる。
「チャンと直してるから心配せんでもいいよ」と言う。
安心して笑う・・・

写真:熊本県・阿蘇