奉(とも)の独り言

「オギャー」と泣きながら生まれてきました。
だから、死ぬ時は、笑って死ねるように生きたい!

月に叢雲(むらくも)花に嵐

2007年04月04日 | お見舞い

花に嵐
     =桜が咲けば嵐がやってきて、花を散らそうとする。
      良いことにはとにかく邪魔が入りやすいたとえ=
           「月に叢雲(むらくも)花に嵐」
             ハト 

          「欄の花が咲きました」
母も強皮症で入院してやがて、三ヶ月になります。
90歳という年齢もあるのでしょう。
最近は病状の方は安定しているようですが・・・・

毎日見舞いに行ってる私でさえ、母が痩せたと感じます。
手も細くなって、今にも折れそうです。

以前は触っても冷たかった母の手。
最近はとても温かく・・・かえってそれが心配にもなります。

不思議なものです。冷たい時は、それはそれで心配していたのに
温かくなると、それも又、心配とは・・・

母は芋を蒸かしたのが、とにかく好物で・・・・
今日もイモを蒸かして持って行きました。家から病院までは歩いて
5分ですので、温かい内に食べられますので、
蒸かしたら一番に持って行きます。

母が大事に育てた欄の花が綺麗に咲きました。
「欄が咲いたよ」というと嬉しそうに・・・
「明日、持ってきて見せてくれんね」・・・って!

                ちょうだい!(ジョック&スキャンプ) 

         写真:熊本城から通町を
    熊本城の天守閣より、熊本の繁華街の通り町筋の眺めです。
    遠くに阿蘇山も見えます。天守閣からは熊本が360度見渡せます。

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病人の一番の薬は・・・

2007年03月19日 | お見舞い

去る者は日々に疎し(さるものはひびにうとし)
        =死んでしまった人は月日が経つにつれて
         忘れていき、親しかった人でも、遠く離れると
         日々疎遠になっていく=
            イルミネーション 

病人の一番の薬、一番の医者は身内の見舞いであり、
笑顔である。
そう感じた今日でした。

母の見舞いに、姉夫婦と孫・孫が曾孫を四人連れて来ました。
病院に行っても、大勢では他の患者さんにも迷惑が掛かるだろうし、
今日は担当医も休みで、外出許可を貰ってないし・・・・ うーん… 

看護士に外出のお願いをすると快く了解してくれました。
本当に感謝です。
母に家に帰るよ・・・孫が遊びに来てくれたよと話すと大喜び。
いつもなら、着替えも時間がかかるのに、こんな時は早い。

病院から自宅まで歩いて5分である。
車椅子を借りて自宅まで、久し振りの外出に母の心は
ウキウキである。
電信柱に飾ってある桜のイミテーションをみて「桜が咲いてる
って! ブラボー 

我が家で過ごす時間は病院では味わう事の出来ない時間である。
皆でワイワイと昼食、曾孫は狭い部屋を走り回り、
それをニコニコと笑顔で母は見ている。
食欲も誰よりもあり、最後まで食べているのは母である。
                   やったね! 

今日は孫から、曾孫から元気の素を母は貰った。
病人には、老人には大勢の家族に囲まれて過ごす時間が
一番の薬なんだとフト思う・・・

曾孫から貰ったエビせんべいを大事そうに抱えて病院へと・・
           手の中のハート 
もう直ぐ桜が咲く・・・
                  花束 

           写真:熊本県植木・田原坂公園
      


血圧計が(?_?)ん!血圧0?

2007年03月16日 | お見舞い

隠すより現る(かくすよりあらわる)
      =物事は隠そうとすればするほど、様子が不自由
       になったりして、表に表れるということ=
         「思い内にあれば、色外に現る」
 
今日、母の見舞いに行った時、丁度血圧と体温を計っていました。
そこで、面白い事がありまして・・・
若い男性の看護士でした。見習いかも?
人柄はとても真面目そうで、言葉使いも優しい方でしたが・・

オムロンの血圧計(家庭にある感じの)で計っていました。
最初は血圧が80/70になり、おかしいですね・・
もう一度計りますね!・・  
何と次は血圧0/0です。「あら~母ちゃん血圧0だから死んどるん!」
困った顔で看護士 涙 
「済みません、今度は腕を変えて計ります」
血圧175/78です。「もうそれにしておいてください」と私

「血圧いくつでしたか?」母
「上が178です」と看護士
母ビックリして「えぇ~そんなに高いですか?」 ショック 
何で高くなったちゃろうか?と心配顔の母、いつも150ぐらいやとに!

「今日の血圧計は少し興奮しとったから高いと、心配いらん
自分で調子が悪いとか、食欲がないとかなければ大丈夫!」
それでも、心配そうに・・
               緊張 

体温計が「ピー」と鳴る
「37度ありますね、キツクありませんか?」と尋ねる。
母「えぇ~熱はありませんよ!」
体温計も今日は興奮してサービスしてくれたの!」と私
体調は良さそうである。食欲もあり、顔色も良い!

所で私のウオーキングはと言えば、まだ続いてる訳で、
最近は意識も少し変わり、病院に見舞いに行くにしても歩いて
行っております。
勿論近くのスーパーに買い物も歩いて行っているのです。
だけど、体重は変化なし・・・ う~ん 困ったものです。
                ボクサー(モーグリ) 

       写真:熊本県人吉市・球磨川下り

 


病気が言わせる

2007年03月12日 | お見舞い

事が延びれば尾鰭(おひれ)が付く
         =物事は長引くと、やっかいな事が起こって
          やりにくくなる。
          事はできるだけ速やかに処理せよという戒め=

温暖化、今年は例年に無く温かい冬でしたがここ二三日は
寒い日が続いております。
今日は日曜日で母も診断がありませんので、久し振りにユックリ
母と話す事もできました。

最近は見舞いに行くと、いつも寝ております。
病室に話し相手がいないから寝るしかないと申しております。

血圧・体温も正常で体調が良いとの事です。
手の皮膚も以前と比べますと柔らかくなりました。

体調が良いと話も弾みますし、笑いも出ます。
母は耳も遠くなりましたので、話がかみ合わない事がよくありますが
又そこが面白いのです。

体調が悪い時は「口が悪くなる事があります」言葉使いが
荒くなります。
誰しもそういう経験は有るかと思います。

それは「病気が言わせる」のです。
熱がある時に話しかけられると「せからしか!」 
          黙れ! 
とか嫌な顔をします。「病気がそうさせるのです」

その時に看病する人間が冷静さを欠いて、言葉を返したら
喧嘩になります。
後悔することにもなります。
分かっていても、直ぐ言葉を返してしまいますけど・・・・

イモが食べたいとの事、明日イモを蒸かして持って行きます。
            みんなでお辞儀 

                写真:熊本天草

 


肝胆相照らす

2007年03月10日 | お見舞い

肝胆相照らす(カンタンアイテラス)
      =意気投合すること=
       肝臓と胆嚢(タンノウ)のこと、転じて心の奥底。
       真心の意。

ここ、二三日、食欲のなかった母が食欲回復です。
病気は先ず、食欲があるかないかです。
安心しました。

見舞いでも、介護でも一番大切なことはスキンシップかなぁって
感じています。

父の時もそうでしたが、手を擦ったり、背中を擦ったりすると
嬉しそうにします。母もそうです。 おかしい 
母の場合は病気が強皮症ですから、手の硬さだとか、体温を
計るという事もあって擦りますけど・・・

丁度食事中で、母の病室の患者さんは、自分一人では食事が
出来ないのか、看護婦さんが来て食べさせていました。

それが、健常者が食べる早さで口に運ぶもんだから、患者さんも
「そんなに、早く食べられん!もうイラン」と怒ってる。 いーだ! 
患者さんを見ると、母と同じ位、90歳ぐらいのおばあちゃん・・・

それでも「ほら、早く食べんと皆、終わとるよ」と詰め込む。
見ていて可哀想なぐらいで・・・

看護婦さんも他に患者さんがいて、忙しいのは分かるが・・・
もうチョット優しい言葉をかけながら、食事をさせるとか・・・
自分の親にでもそうするのかなぁ~って考えながら母を見る。
                   飲み薬 

             写真:熊本城城築400年祭元旦

 


水魚の交わり!

2007年03月08日 | お見舞い

水魚の交わり
     =非常に親密な交際の例え=
     三国時代に劉備玄徳が諸葛孔明との関係をさして
  「私に孔明が必要なのは、魚が水を必要とするようなものだ」と・・

こんな関係の友人がいると幸せな事ですね!
義理だとか・人情だとか死語になりつつある社会がおかしいのです。

母の見舞いに行きました。
昨日よりは元気でした。
丁度、担当医:院長先生がいましたので、
母の病状を聞く事が出来ました。

強皮症の治療に当って、薬を変えたとの事です。
膠原病自体、抵抗力を失くす病気なので、その事も影響して、
熱が出たのでしょう・・・との事でした。

以前より胸水も減っていて、先生とも永い付き合いですので、
先生の顔色・話し方で今の所は心配いらないと分かりました。

母も今日は自分から、私に色々と話し掛けてきました。

昨日食欲が無かったからプリンを買って行ったのに、
「あんたが食べんね」
「いいよ!母ちゃんの為に買って来たから、母ちゃんが食べんね」
一つしか買って行かなかったから遠慮しているのでしょう。

結局私が食べました。馬鹿ですね!
そう言えば、家にいる時も母は、プリンだとかケーキだとか
好んで食べていなかったなぁ~と・・・後の祭りです。 ケーキ 

 

私のウオーキングはまだ続いています。
その後、ビールを飲んでます。
            手榴弾 
  

               写真:熊本県山鹿市・不動岩


牛に引かれて善光寺参り

2007年03月05日 | お見舞い

「牛に引かれて善光寺参り」じゃないけど。
私のウオーキングも今日で4日間続いています。 歩く 
牛を引いてくれる友が居るから出来る事と感謝です。

母は、今日は食欲がなく、入院以来初めて「食べたくない」と・・・・
お粥を少しだけ口に運んで・・・
今日は日曜日で担当医も居ませんので、寝させて帰ってきました。

胸水もまだ完全に引いていないし、心臓肥大が原因しているかは
分かりませんが、昨日から、少し呼吸が荒いのが心配です。
口から呼吸をして「ハァー・ハァー」という感じで息をしています。

90歳という老い・老衰もありますから・・
身体のあらゆる機能が衰えているでしょうし、
免疫機能は低下するばかりでしょう、
二三日前に風邪を引いたと母も言っていましたので
「肺炎」が心配です。 鼻をかむ 

ベッドに寝ているだけの母を見ているのも辛いものです。
昔は「鶯を鳴かせたこともある」とか・・・
母が歩けば10人の男が付いて来ると聞いた事があります。
笑顔は今でも可愛いですよ!

何れにせよ、毎日顔を見せる。
今の私にして上げられる事はそれだけなのかも・・・ 嘆く 

 

            写真:熊本市”夜景”


悔い<もう帰るとネ>

2007年03月03日 | お見舞い

今日、私は「ウオーキング」とは言いませんが、
久し振りに歩きました。   ペットボトル 
天気も良いし、ノンビリと40分程歩きました。
最近はチョット其処でも、直ぐ車で行きます。 コンパクトカー 

一日500歩も歩いているんだろうか?
そんな生活でしたから・・・

入院も永くなると、話し相手が出来ます。
母はまだ、歩けませんし、車椅子も自分ひとりでは乗れません。
だから、話し相手はもっぱら、同室の方です。

いつもなら、私が見舞いに行くといつもその方と喋っていましたが・・・
今日はションボリ・・・退院したとの事!  

病院内では、一日の出来事ってそんなに変化がないと思うけど、
病人だからこその不安とか、悩みを抱えているのだろう。
誰かとお喋りをする事で、そのバランスを保っているのかも知れない。
  

永く居ても母が疲れるだろうと思い
「帰るよ、もう寝らんね  !」と言う私に
「もう、帰るとね 汗 !」と何時もとは違う返事が返ってくる。
いつもなら、気をつけて帰らんね・・・と笑顔の母が・・ バイバイ 
     

もう少し、居てあげれば良かったなぁ~
悔いが残っている!

 

   写真:緒方弘之写真集「素晴らしい自然」藍色の海(熊本県:天草)

 


丸くなった背中!

2007年03月01日 | お見舞い

母の見舞いに行く、部屋のベッドが一つ空いている。
退院したとの事。喜ばしい事ではあるが、
何となく寂しい。
いつも「お帰りなさい」と声をかけてくれていたのに・・・・

母は相変わらずである。
少し痩せたように感じるのは気のせいだろうか?

私を背負っていた母の背中、今は丸くなって・・・・
ベッドにチョコント座っている。

母の病気は厄介で、何か一つ病状が出るとその治療をし、
又何かの病状がでる、すると又その病状の治療をする。

手足の浮腫みが取れた事を母は一番喜んでいる。 おかしい 
「爪が伸びたから、切ってくれんね ん~ 」
と甘える母。
明日、爪切りを持ってくるから・・・・と約束する。

 

     写真:緒方弘之写真集「素晴らしい自然」阿蘇(野焼き)


久し振りの外出

2007年02月25日 | お見舞い

昨日、母に明日天気が良かったら、散歩がてら、

買い物に行こうと約束していました。

病院に着くと母は既に洋服を着ていました。

「お母さんは、早くから着替えて待ってましたよ」と

同室のおばさんから言われ・・

「外は今日は寒いけど行くね。」 飛ばされる~! 

「寒いなら風邪引いた大変だから止めようか」と母。

少し厚着をして、散歩がてら病院の近くのスーパーへ。

外に出ると、空気を思い切り吸って、「気持ちが良いね」

スーパーで バナナ 果物を買って、  でも買い物する事も久し振りの母。

とても嬉しそうに店内をギョロギョロ。

ベビーカーそれは、まるで乳母車に乗った子供と同じです。  

 

               写真:五家荘

 


面白い食べ方

2007年02月25日 | お見舞い

見舞いに行くと母は丁度夕食でした。

私には全く気付かず茶碗と睨めっこです。  

「 ハート さん、どうですか はてな 」調子どう?

「はい ビックリ! 」と大きな声で返事。  

「なんね!アンタネ」って,私を先生と間違えて返事した母。

母の食事の仕方は面白い。

いつも、夕食は・お粥・お吸い物・炒め物・魚か肉・小鉢である。

母はお粥を食べ始めると、お粥だけを食べる。

それを食べ終えないと,次の皿には手を付けない。

一つの皿を食べて終えて、又次の皿へ・・・

そうしないと、手先が不自由なために面倒だと言う。

腹の中に入ってしまえば一緒かと黙って見てはいるが・・・

でも、美味しいと言っては全て食べる。

気になるのは、下痢止めの薬をもう一週間も飲んでいる。

               食べ放題バイキング 

             写真:熊本市・江津湖

 

 

 


リハビリ

2007年02月24日 | お見舞い

        先生 

母もリハビリを始めたました。
「今日はリハビリしたよ」
「歩行練習もしたの?」
「三歳児(みつご)と同じ、いきなりリハビリに
行くと、7から3を引いたら幾つですか?」って

「いくつね!」って聞くと笑って答えない。
「10円持っていって3円の買い物しました
おつりは幾らですか?」なら分かったのにね。

「10円と100円と1、000円しか使わないから
分かりませんと言えば良かったのに・・・」大笑い  最高! 

その次は、「ボールを拾って篭に入れるだけ・・
90歳になってそんな事させられるとは思わなかったよ!」
「あぁ、三歳児(みつご)と同じ」と言って笑う。

 元気? 母も体調が良くなった様で大笑いの連続でした。

                           写真:熊本県・五家荘・あやとり橋


母との食事

2007年02月22日 | お見舞い
母親とは、自分が何歳になろうと、自分の事が
出来なくとも、子供の面倒をみたいのだろう。

病院の夕食の時間は18:00です。
今から見舞に行けば、丁度夕食の時間になる。
たまには、病院で母と食事するのも良いかと弁当を
買って見舞いに行く。

病院に着いて5分後に母の食事が運ばれた。
私も弁当をひろげ母と食事をする。

母は自分のおかずを私に食べるろと勧める。
「母ちゃんが食べんね」と断っても、何度も何度も
私に食べろと・・・・

母のおかずに一通り箸をのばす。
それで、母は安心したんだろう。

世間話をしながらの食事。
「美味しいね、・・美味しいね」

器には何も残っていない。

      写真;熊本城

生きる(4)

2007年02月06日 | お見舞い
昨日は苦しそうにしていた母が、今日の夕方は少しは気分が良かったのか、笑顔で迎えてくれました。ホットしました。
然しながら、今日の検査の結果が心配のようで、少しは良くなってるかな!なんて独り言みたい言う母に
食欲があるうちは大丈夫!と答えてながらも、命の宣告を聞いてる私は顔が強張っています。
春を感じる季節です。外の景色・温度・空気を母は何ヶ月も知らないのだと・・
車椅子に乗せ、せめて病院の廻りを散歩でもさせてあげたいと切に思う今日です。
今度の土曜日は母の90歳の誕生日です。
誕生日には又子供らが、皆で見舞いに来てくれると信じてる母です。
そして、誕生日にガッカリする事を知ってる私です。

生きる(2)

2007年02月04日 | お見舞い
今日も母の見舞いで病院に行きました。
老いていく母の手を擦りながら、母親の人生って何だろうと考えます。
自分が老いて、死を前にしても、子供のそれも60近くになる子供の事を心配を
しています。
母の若い頃の姿を思い出します。
そして、今の母の姿を悲しく見ています。
悲しいのは私なのかも知れません・・・
りんごを剥いて食べさせました。美味しいりんごでした。
嬉しそうに母が食べました。
母の嬉しそうな顔を見ると優しくなります、自分の心が癒されます。