奉(とも)の独り言

「オギャー」と泣きながら生まれてきました。
だから、死ぬ時は、笑って死ねるように生きたい!

「素直な初段めざして」

2007年04月06日 | 松下幸之助「人生談義」

 韓信の股くぐり(かんしんのまたくぐり)
     =大望を抱く者は、どんな屈辱にも耐え、よく我慢をする=
     (中国・前漢の名将韓信が若い頃乱暴者に虐められ、
       その股をくぐる屈辱に耐えたことから)

               シャボン玉(プー&ピグレット) 
                  「素直な初段めざして」
ぼくはね、こうした素直な心をたえず持ちつづけ、それで、一生を
おくることは人間にとって一つの理想の姿だと思うのです。
しかし、実際には、それはなかなかむずかしい。

あの偉大なお釈迦様でさえ、それができたかといえば、ぼくは
できなかったように思うのです。
お釈迦様も苦悩をもって家を出られたこともあるということですから

すると、ましてやぼくら凡人には、素直は心で日々を過ごしたいと
思いつつなかなかそこまで到達できんということですわ。
だから、毎日腹を立てたり、苦しんだり・・・・

それがありのままの人間の姿かもしれません。しかしね、だからこそ、
多少とも素直な心を持って、そういう苦悩から抜け出したい、
そう考えるのも、これまた、人間の尊い一つの姿だと思うのですよ。

ぼく自身も、素直な心になろうとこれまで修行してきたのですが、
なかなかなれませんわ。
碁や将棋は一万回やればだいたい初段になれるということですが、
素直な心の初段になることはもっとむずかしい。
毎日一回素直な心になりたいと心に誓っても、初段になるには
一万回以上、少なくとも三十年はかかる。

ましてや素直な心の名人ともなれば神のごときもの、そこまでに
至るにはきわめてむずかしいといえますね。
しかし、初段か、それに近い一級か二級には、お互い努力して
なりたいものだと思います。        
                                              「松下幸之助:人生談義より抜粋」

                                                      メリークリスマス!(ダルメシアン) 

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              写真:水前寺公園(熊本市)
水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)は細川御歴代を祀る出水神社の敷地内に、おおよそ360年前に造られた庭園である。細川忠利、光尚、綱利の3代にわたって造園された庭園で桃山式池泉回遊庭園です。阿蘇の湧水で作られた池を中心にして、東海道五十三次を模したみごとな庭園であり、国の名勝、史跡に指定されています。