奉(とも)の独り言

「オギャー」と泣きながら生まれてきました。
だから、死ぬ時は、笑って死ねるように生きたい!

「父親」というもの

2007年04月15日 | 松下幸之助「人生談義」

 不足しているものを数えるな
    恵まれているものを数えてみよう!
                    
D・カーネギー               ペット宜しく頼みますね!
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            「父親」というもの
非行やいじめなど、子供の問題に関して、この頃父親不在という
ことがよくいわれていますね。確かに、
教育における父親の役割というものは大きいように思います。

              「心の財産」
ぼくは明治三十七年、九歳で郷里の和歌山から大阪船場の
商家に奉公に出てきました。父は、その二年前から単身大阪に
働きに出ていましたので、父にはときどき会うことができたのです。

 あるとき、こんなことがありました。
子供の時分、腸が少し悪かったからでしょうね。自転車に乗って使い
に行った帰り道、腹がしくしく痛み出し、便意をもよおしたのです。
そして、びろうな話ですが、どうしても辛抱できず、とうとう自転車に
乗りながらもらしてしまったのです。

汚いやら情けないやら、自分で始末することもできず、泣き泣き
そのままの姿で父の勤め先をたずね、泣きじゃくりながらわけを
話しました。

父はぼくの姿を見てびっくりしましたが、やさしくその始末をして
くれました。これに似たようなことがときどきあって、その都度父に
面倒をかけていたのですが、そうしたとき、父は口ぐせのように、
「幸之助、どんなつらいことがあっても辛抱せいよ。昔から偉く
なっている人は、皆小さいときから苦労して立派になっているの
だから」

ぼくが、船場での朝早くから夜遅くまでのいわば厳しい修業を
あまりつらいとは思わなかったのは、一つにはこの父の言葉が
あったからだと思うのです。

つまり、一瞬、”つらいな”と思うようなことがあっても、次の瞬間、
”これも将来の自分のため”
と考え、そこに希望を見出して
いたのです。

父はぼくに大きな心の財産を残してくれたといえます。
                    「松下幸之助:人生談義より抜粋」
       あくび(ダルメシアン) お願い(^_-)-☆

      写真:緒方弘之「素晴らしい自然」江津湖
江津湖は熊本市街地でありながら、1日約40万トンの湧水が湧き出る全国でも有数の湿地です。上江津湖・下江津湖水系は、平成13年10月に環境省から希少種が生息する湖沼や湧水池の一つとして「重要湿地」に選定されました。
       images images江津湖・写真拡大